3月も半ばが過ぎ、早く暖かくならないかなと思っています。今さら雪とかやめてほしいです。
コンディションレベルチェックパックAとスタータークラッチ交換でお預かりです。外装を外し、スタータークラッチ交換から始めます。エンジンオイルを抜き、オイルフィルターを交換しました。外したスタータークラッチですが、ボルトが3本とも緩み、ネジ山が無くなりかけていました。本体は、カシメが緩み、崩壊寸前です。
スタータークラッチを交換し、エンジンオイルを入れてから、各部点検です。エンジン左側がオイル漏れで酷かったので、一旦洗浄しました。クラッチレリーズから滲みが出ていますので、漏れが酷くなったら、要交換です。クーラントは漏れていますが、エンジンオイル混入はないようです。エアクリーナーは、社外品のDNA製でしたが、ゴム部分が劣化してるので、交換した方が良いです。
ダイヤフラムは平気そうですが、2番気筒が少し回転しています。フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチとも交換時期不明で劣化しています。
ガソリンタンク内錆びあります。長く乗るのであれば、交換した方が良いです。プラグキャップはNGK製で防水性がありません。ヘッドカバ-ガスケットからオイルが滲んでいます。
スパークプラグは、NGK製JR8Cでしたが、キャップに防水性がないので、錆びています。キャリパーは、フロント及びリアも要清掃です。パッド残量は、フロントは有り、リアは要交換です。リアバンクのシリンダーヘッドからアルミブロックに至るゴムパイプからクーラント漏れです。ステンレスバンドのサイズがあっていなかったので、細いものに交換してみました。電動ファンスイッチは、98℃ONになっていたので、カワサキ用だと思います。
リアブレーキスイッチのステーを共締めしているボルトのクランクケース側のネジ山が怪しいです。少し短いボルトでしたので、正規のボルトに交換し、応急処置しました。
フロントフォークは、ダストシールヒビ有です。オイルシールは、まだ、漏れていませんが、錆びています。ステムベアリングは、少し緩かったので、締めこみました。左側フレームのガソリンタンク脱着部のボルトがありません。装着し、規定トルクで締めました。トップキャップは、左側が良くわからない位置にOリングが置いてあります。
エキパイ左側ですが、引っ張っているスプリングが有りません。装着しないとエンジン始動直後が振動してウルサイです。
装着されていたバッテリーの電圧と容量です。エンジン始動前の電圧と始動後の電圧です。充電系は、問題無いようです。
最終チェックと試乗です。増し締めを行ったので、振れは、以前より改善したと思います。キャブレターも現状で調整と同調を行ったので、スムーズになっています。納車可能ですので、後ほど、ご連絡致します。
2018.03.20 作業担当 ヤダ(矢田)