最近車を運転していて思うことは、昔より車の性能が上がった(機械側の制御能力が高くなった)ため、強引というか雑な運転をする人が増えた気がします。車任せな強引な運転というか自己中心的な運転を見ていると街中を運転することが怖くなってきました。また、個人的にレンタカーをたまに借りますが、当たり前というか最新に車になることが多く、ディーラーの代車も最新の車種が多いです。新しめの車だと色々な部分が電子制御だし、車体も分厚いく大きいことが多いので、個人的に苦手です。新しい方が移動手段として安全なのかもしれませんが、感覚的に遠いというか、神経を使うので、疲れます。慣れれば違うのかもしれません。
車検と整備でお預かりです。エンジンオイル交換、オイルフィルター点検、ギアオイル交換中です。
クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無いので、点検のみです。
スパークプラグは、NGK製JR8Cで今回は点検清掃のみです。
エアクリーナーは、K&N製ですので洗浄です。ダイヤフラムは4個とも回転しています。分解はしていませんが要注意です。ゴムについては、2番(左前)が固いので反応が遅いです。
ダイヤフラムを外して負圧用の穴の位置を既定の位置に戻します。
さすがに年式が古くなってきているので、ゴム類が劣化してきています。フロート室やドレンボルトからガソリンの滲みがあります。また、ダイヤフラムカバーからガソリンが垂れていたので分解しました。
旧型Vmaxのキャブレターのダイヤフラムは通常と違い横に動くので、ジェットニードルを伝ってガソリンが流れてくる場合があります。その場合、ダイヤフラムのゴムの端に溜まり、特にサイドスタンドの場合は、左が低いので溜まりやすいです。旧型Vmaxのキャブレターの場合、溜まったガソリンをインテークに吸い込むパージジェットの通路がありますが、今回、4気筒とも詰まっていました。正常であれば、溜まらずにガソリンが吸い込まれますが、詰まっているガソリンが溜まるので、ゴムに影響が出ます。通路が細いので、ダイヤフラムを外した際は、点検した方が良いです。
キャリパーは、前後とも点検清掃です。前後とピストンの動きが悪く固着気味でしたので、ブレーキのタッチが悪くなっていました。
フルードは、フロント&リアブレーキの2カ所の交換です。
バッテリーは、点検と補充電です。
エンジン始動前とエンジン始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。
車検は、多摩陸事です。今回外した部品です。カウルは、光軸調整の際に外しましたが、オーナーのご希望により外したままです。ブリードボルトキャップは、固くなって切れていたので、交換です。
最終チェックと試乗です。キャブレターのセッティングが薄めになっていたので、点検調整と同調行い、標準に戻しました。機械的な破損は見られませんが、各所、ゴム類が怪しいです。無事納車になりました。
2024.02.17 作業担当 ヤダ