今週は、少し、バタバタとしておりました。先週の続きからです。
キャブレターの分解からですが、ガソリンタンクが錆び始めていますので、細かい錆が少しづつ溜まっています。
全分解中です。ダメな部品は交換しますが、使える部品は、清掃し、再使用です。
過去に、分解歴があるので、足りない部品を足しながら、組み立てです。ここでの注意点は、4個のボディを水平に組むことです。鋳物なので、100%水平は無理ですが、純正新品の場合は、ほぼ水平に組まれています。分解歴があると、大体、水平になっていません。並列4発のような直列ではなく、4個が独立し、リンクでスロットルが開くので、水平に組まれていないと、スロットルの開き方がバラバラになります。
インシュレーターは、8個とも交換です。ブリーザーパイプも交換しました。
ガソリンフィルターも汚れていたので、新品交換し、一度、吸い上げて、パイプとポンプ内のガソリンを排出しておきます。
組み上げて、キャブレター同調です。分解、組み立て後は、必ず、同調が必要です。
ヘッドライトスイッチを左ハンドルスイッチの下側に着けました。
国内仕様ですので、パッシングスイッチがあるので、スイッチがオフでも作動するようにしてあります。
国内仕様ですので、Vブーストコントローラーがありません。ヘッドライトリレーキットを装着してあります。充電系の配線もバイパスさせたので、ヘッドライトが明るくなりました。
イグニッションリレーを装着しました。直接作業ですので、基本的にハンダ付けで行っています。
ステムベアリング交換中です。ここの交換は、フロント周りの分解が必要です。
フォークオイルも交換中です。オイルシールはまだ、使えそうなので、ヒビと錆びのあったクリップとダストシール交換です。
写真は、新品部品です。
ほぼ、作業終了です。あとは、小物の部品待ちですが、走行できるので、試乗に行きます。
夜間、試乗中です。ステムベアリングとフロントフォークオイルを交換したので、ブレーキング時のガタ等が減り、動きがゆっくりになりました。キャブレターも問題なさそうです。1速、アイドリングで、アクセルから手を放していても、ギクシャクせず進んでいきます。エンジン回転の上下もスムーズになりました。
別の車両で、クラッチ板交換です。距離は、走っていませんが、クラッチ板の貼り付きが発生し、クラッチの切れが悪い状態が出ます。
クラッチをつないだ状態。
クラッチを切った状態です。板バネがほぼ水平までなっているので、ストロークとしたら、限界です。この状態だと、クラッチ板自体は、押されていないのですが、クラッチ板同士が貼り付き気味で、クラッチが切れきれない症状になっています。
交換しました。真横からの写真ですが、ボルトの位置(柱の位置)というか本数が、6本で、クラッチスプリングの足が、8本です。写真の通りですが、スプリングの足が、ボルトの位置と違うので、場所によっては、スプリングのテンションを丸い大きなワッシャーのみで受けているところが出てきます。この状態でクラッチを切ってみると、ワッシャーが変形し、テンションを受けきれず、一番外側のプレッシャープレートが偏芯する場合もあります。
このワッシャーを厚くすれば、変形は抑えられるのですが、お金がかかるので、ワッシャー2枚重ねにしています。厚みが2倍になるので、変形が抑えられ、プレートの偏芯は、ほとんどでなくなります。効果とすると、正確に切れるというだけで、圧着力は変わりません。ただ、クラッチレバーを握った感じは、少しフィーリングがかっちりします。ちなみに新型VMAXは、スプリングも違いますが、ここのワッシャー厚みも厚く、試しに、カバーを外した状態で、切ってみても変形しません。改良済みのようです。新型と旧型は、部品のサイズが違うので、流用できませんでした。
組み上げたので、試乗です。
クラッチのストロークが正常で、クラッチ板の貼り付がないので、シフトチェンジのフィーリングが全然違います。
2014.10.03 作業担当 ヤダ(矢田)