ニューヨークの想い出

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1192、原発にナーバス

2011年06月21日 | Weblog
アメリカ中西部を流れるミズーリ川が氾濫し、ネブラスカ州にあるフォートカルフーン原子力発電所一帯が水に浸かっています。
洪水は上流域での大雨が降り、雪解けの時期と重なったのが原因で、例年この時期は水量が増えます。
原発施設は土嚢などで保護され浸水はしていませんが、福島第1原発の事故が起きたこともあり、周辺住民から不安の声が広がっています。
この原発は燃料交換のために4月9日から運転を停止しています。
水位が下がるまでこの措置を続ける方針で、電力会社や当局は「原子炉は防水措置が施されており心配ない」と不安解消に躍起になっています。

福島第1原発事故以降、世界中が原発に対してナーバスになっています。
スイスやドイツに続いてイタリアも「脱原発」の継続を選択しました。
イタリアは1986年のチェルノブイリ原発事故以降、原子力発電は行っていません。
火力発電が総発電量の80%を占めていますが、燃料の高騰などによって電気料金は原発推進国フランスの2倍になっています。
原発の再導入を目指す政府の方針に対する国民投票が行われ、94%の反対で拒否されました。
原発を拒否しても周辺の原発推進国から電力を輸入しているので、全体的に見ると原子力に頼っている体制は変わっていません。
太陽光や風力発電など、再生可能な自然エネルギーの開発が叫ばれています。
今、日本で同じような国民投票が行われたら「反原発」が多数を占めるでしょう。