AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

3D Printerの善と悪(3)

2013-07-26 23:18:09 | 世界標準の消費価値












『Defense Distributed』銃の設計図である3Dデータをオンライン上で公開したのです。その3Dデータと3Dプリンターがあれば、誰でも簡単に銃を造ることが出来てしまうのです。Defense Distributedとはインターネットを媒体にした武器の開発と情報提供を目指す団体だ。同団体は同日、サイトにダウンロード可能なブループリントも公開している。
80万ダウンロードされたと言いますから、恐ろしい話です。

ウィルソン氏の作業室はテキサス州オースティンにある。小さな作業室の大部分は、Stratasys社製の3Dプリンター「Dimension SST」で占められている。8,000ドルで中古を購入したものだ。

「ほぼ2カ月間かけて銃身のテストを行い、適切に機能する銃身とABSを使った」とウィルソン氏は述べる。ABSとはABS樹脂のことで、プリンターで使われる熱可塑性材料の種類だ(銃身が熱で溶けるのがいちばんの問題で、この解決に時間がかかったという。5~6弾を撃てるようにするのが目標だという)。

一方、5月5日にはニューヨーク州選出のチャールズ・シューマー上院議員が、3D印刷で作製した拳銃の禁止を求めた。

シューマー上院議員は5日の会見で、「プラスティックでつくった拳銃は、空港やスポーツ行事で金属探知機による検知できない」と話した。「この銃の金属部品は小さな撃針だけだ。これでは小さすぎて、たとえば空港を通過するときでも金属探知機で検出されない」

これがアメリカの現状なんでしょう。ノーベル賞も「死の商人」と呼ばれたダイナマイトをはじめとする爆薬で巨万の富を得たアルフレッド・ノーベルの遺言で設立されたものですが、ダイナマイトの原料 ニトログリセリンも心臓病の薬でもあります。「毒をもって毒を制する」力が果たして、今のアメリカにあるかどうかです。
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