AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

座りの良い言の葉(3)

2012-11-12 02:57:48 | 言の葉の輪転機



両雄と言っておいて、松下さんにも触れなくてはいけないですね。電通賞、ACC、そしてカンヌ広告祭でも多くのグランプリを獲得している。商品説明をロボットがしている。そして心臓部から電池を抜くとバターンと倒れる。「ナショナルの灯り」は電球や蛍光灯をフルーツに見たてた秀逸な作品だ。グレープフルーツを剥くと電球が、りんごの皮を剥くとまた中から電球が、、、。この映像美を演出したのは今は亡き 里見監督だ。




サントリーのサミーデービスジュニアも入れれば、もっと多くのグランプリを獲得していた。
ラジオも賞対策で5月 6月は大変なことになる。誰がどこの担当なのかも解っているから
「今度はどう出てくるか?」特に60秒以上の長ものとシリーズは激戦区となる。
常連のサントリーに松下電器、それに資生堂、ソニー ライオンとクライアントの皆さんが賞を取りたいのだ。一つ面白いことがあった。丁度 鈴木清順監督の映画「チゴイネルワイゼン」が流行った頃、この映画のサウンドトラックで自作自演のレコードが発売された。演奏途中で、「○⬛ ×▲!」なんか言っているのだ?この言葉は何なのか?を追って行くドキュメントタッチで追いかけた。録音速度も変えて、スペインのサラサーテの記念館、エリザベート音楽院にも送って分析を依頼した。しかしながら、回答は「よくわからない?」まあ、賞ものというのはどこでどうなるか?はわからない。しかし、同じ題材で松下さんも考えているとは思わなかった。松下電器担当のKさんは、この「サラサーテの盤」を意図も簡単に巧みな文章力 コピー力で作り上げた。ラジオグランプリを獲得した。さすがKさんは凄かった。