AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

座りの良い言の葉(1)

2012-11-04 21:04:00 | 言の葉の輪転機
先日の全日本CMフェスティバルで故松尾眞吾氏がACCクリエイターズ殿堂入りした。
松尾さんと言えば、電通テック 旧電通映画社の質を高めた演出家であった。映画社の質を高めた牽引者でもありました。49歳という若さであった。
レナウン ダーバン アランドロンのCM演出をはじめ数々の名作を世に出した。



ダーバンは、ドブネズミ色のスーツを着ていたサラリーマンにとって、メンズファッションの先駆けでもあった。










昭和のCMは文化を発信していったわけだが、広告の質を高める牽引して行ったのは松下電気(現Panasonic)とサントリーの両雄と言っても過言ではない。先日 作家開高健さんの、コピーをサントリーさんのサイトで拝読した。
「人間」らしくやりたいナ
トリスを飲んで
「人間」らしくやりたいナ
「人間」何だからナ
1963年のトリスウィスキーの新聞広告だ。
開高健さんはテレビCMにも自ら出演もしていた。
当時キリンビバレッジを担当していたが、酒は喜怒哀楽だから何でも表現し易いと思っていたが、それは自分への逃げだったと思う。コピー力がない自分へのイジケだったんだと思う。