AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

「童話のストーリ展開の残酷性」

2012-08-19 01:08:10 | ADレナリンのパーセンテージ



グリム童話にしても、日本昔話にしてもそのストーリー展開は残酷なものだ。「かちかち山の狸」の最後は泥船に乗って溺れ死ぬ。芥川龍之介の「猿蟹合戦」も、親蟹の仇を子蟹が取る設定だ。勿論猿は残酷極まりない最後をむかえることになる。
今年カンヌライオンズの金賞に選ばれたのが、英国の新聞 ガーディアンズの「三匹の子豚」である。ご存知のように、狼は煙突から入り込み、煮えたぎる釜茹となる。釜茹でとなった狼は子豚に食べられてしまう。
この行為で子豚たちは逮捕されるのだ。いろいろな噂も飛び交う「狼に莫大な生命保険がかかっていた」とか、実は「家のローンが残っていたとか」こう考えると悪者というレッテルを貼られた、オオカミにしても猿にしても、角度を変えて観ると見えてくるものもある。「忠臣蔵」の敵役 吉良上野介もしかりであるし、8月15日は日本にとっては終戦記念日、敗北記念日であり、韓国、中国にとっては解放記念日となる。一方向で物事をみない。多方向で物事を見て行くとそこに真実があるかも知れない。