ウヰスキーのある風景

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虚妄

2010-06-12 | 雑記
心理学の病状分析だかで、今では「古典的」とされるような分類に「パラノイア」というものがある。

大雑把に言うと、妄想に憑かれた状態というのである。以下に簡単な症例を挙げる。


ある夫婦がいる。共通の知人Aとはとても仲がいい。

だが、最近妻の様子がおかしい。具体的にこうだ、とはいいづらいのだが、所々不審な点がある。
Aと話しているときの様子が以前より楽しそうで目つきもどことなく違う。Aもだ。

これは妻がAと浮気しているのではないか。そうに違いない。


と、妻とAは本当に何もないし以前と変わらないお付き合いをしているにも関わらず、こういう状態になる。


普段と変わらない状況を一方的に証拠と断定したり、つまらない偶然を歴然としたものと思い込む。
そういうことはいつも誰にでも起こりうるのだが、常軌を逸した状態が続くのをパラノイアと呼ぶ。

なんだ、いつものお前じゃないか、と思われた方は正しい。別にそれでかまわない。

ただし、この症例にはこういう分析が続く。

妻とAの不実を疑っているのではなく、Aに対する同性愛、つまりは妻に対する嫉妬と、いうわけらしい。

自分は妻帯者だ、同性愛など抱くわけがない、という無意識の抑圧が形成するのだといわれている。

で、人は非難していることを本当に非難しているのではなく、嘘とは言わなくても裏返しや
別の心理でモノを語っている可能性があるのじゃないか。
「あなたはわたしのことを嫌っているのか」という問いかけは実は「わたし」が「あなた」
を嫌いたい、もしくは嫌っている、そう思っているのかもしれないな、などと隣席のMさんと話していると
身に覚えがある、と言い出してひどくうろたえ始めたのだった。

Mさんを説教しているわけではないのに、滝の汗を流しかねない勢いである。

我ながらひどい、と思ったが、ひどいのは心理学の診断のほうなので悪しからず。


というわけで、下に貼る動画なんて見なくて結構。

画質も音質もひどく、実につまらない動画である。喋りながらゲームをプレイする意味がない状態だ。



と、いう冗談はさておき、今チャプターの後半戦である。時間の都合で中途半端に終わるのは毎度のこと。
実はこの次にかなり衝撃的な展開が起こるのだが、それは次回のお楽しみに。

三十三日目



立て続けに動画を出したので、来週後半まで続きはお休みになるかと。では、また。

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