ウヰスキーのある風景

読む前に呑む

日曜なのに

2008-08-31 | 雑記

こんにちは。恒例の夜勤明け更新です。

調子が良かったので何日かぶりに「和」にいってきました。さらに生ビールまで。

今日は久しぶりに本の紹介をやろうかと思います。
ご存知の方は「また奇態な本を!」と思うかな。初の人は「酒の本かね」とか?

今日の本は『木曜日だった男 一つの悪夢』古い訳だと『木曜日の男』などになる。
著者はギルバート・キース・チェスタトン。イギリスの詩人、ジャーナリスト。
何故か小説家といわれずに詩人でジャーナリストと呼ばれることが多い。
理由は小説や戯曲を書くよりも新聞の記事を多く書いていたから。
政治的な主張を主にする人だったので、そう呼ばれているようです。

この人の面白いところが、出勤していつも行くバーにいって、
そこでビール片手に原稿を書き続けるんだとか。
夜は仲間と集まって酒盛りという生活。
嫁さんが心配して引越しを提案、そして引越しするものの、
仲間がチェスタトンを搔っ攫って離婚をするように説得しようと計画したそうな。

さて本編。

主人公の詩人に扮した刑事が(元々詩人)ある無政府主義の組織に潜入して、
「木曜日」に抜擢される。(その組織は幹部を曜日で呼びあう)
そしてその直後にある爆破計画が指示され、(要するにテロ組織)
計画を阻止すべく行動を開始するが、組織の正体があらわになっていき・・・
そして最高責任者たる「日曜日」の正体とともに驚愕の結末にいたる。

ある程度読んでいくと、すぐピンとくるけど、そんなことをいうのは野暮というもの。

晩年のチェスタトンはカトリックに帰依したそうで、そうなる前から
西洋の精神世界を救うにはキリスト教しかないと考えていた節があり、
物語の終盤はそれを感じさせるところがあるので、多少わかりにくいかな。

それを抜きにしてもハラハラする展開は一読の価値があるかもしれない。

ちなみに、組織のメンバーを曜日で呼びあうというと懐かしいものが思い浮かぶ。

ご存知だろうか。かつてセガサターンで発売されたサウンドノベル『』を。
たぶん、あの話はこの小説が下敷きになっているのかなと思った。
どの話かなんていうのもいいません。

今日は動画なんてないよ。残念でした。ではまたどうぞ。


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