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本来の食事

2011-06-21 | 雑記
インドはコーカサス地方というところの住民たちは、毎日、岩塩を混ぜて焼いたナンとお茶だけの食事をしている。

肉は、年に一回だか二回ののお祭りの時に食べるだけだ。

それでいて、九十だか百くらいまで平然と畑仕事に出かけるという。高山地帯の農業は平地よりも過酷になるというのに。


そんなもの(ナンとお茶)しか食べてないのに、彼らは世界でも有数の長寿国である。しかも寝たきりではなく、上記の年齢ぐらいまで畑仕事が出来る健康体として。


これが日本のマスゴミやら医療機関なんかはこういうのではなかろうか。

「ナンの素材かお茶が健康の秘訣に違いない」「コーカサスのお茶には日本のそれとは違う成分が含まれている事がわかった」

そして、コーカサスの岩塩だとか小麦粉とかお茶を紹介するんじゃなかろうか。そしてこういう。「我々の食卓にももっと取り入れよう」


コーカサスの人たちが上記の食事で健康なのは、ナンとお茶のせいであるのはある意味本当である。

だからといって、現代日本において、それが所謂「健康食品」として使える、という代物ではない。


つまり、「ナンとお茶しか食べていないから健康」なのである。


日本の栄養学とやらは、あれを食えこれを食え、おかずを増やせ、生野菜を食え、果物を食え、と、食卓を食べ物で満たすよう指示し続けている。

具体的には、一日三十品目を目安に食べましょう、とTVのCMなどで謳われているのを聞いた人もいることだろう。


現代日本の栄養学の基礎となっているのは、戦後主流になった欧米のものであるようだ。

欧米の食事も岩塩を使う。岩塩は実は、含まれているミネラルは精製塩よりも少ないという。

そして彼らが食べるものは肉。足りないミネラルを野菜やら海藻類を多く取り込んだりする必要があって、その土壌で発展したものである。


戦後、日本人の食事が欧米化するにつれて、「生活習慣病」と呼ばれるものが年々増えた。

逆にアメリカは、日本の伝統的な食事が素晴らしいと切り替えていったそうだ。皆が実践している、というわけじゃないが、色々試して行ったら、ガンなどが減っていったそうな。


ならば、日本式のおかずをたくさん食べれば問題ないね、と思うだろうが、これがその戦後の栄養学の金科玉条であって、これが返って体を蝕んでいるという。


体を蝕む一つは、にがり。自然塩だとか謳われている塩に多く含まれている、古来からの豆腐の凝固剤としても使われている素材。

もう一つは野菜の灰汁。これは野菜の防衛反応による毒素なので、抜いて食べないと、毒を体から追い出す際にミネラルを使うため、体がミネラル不足に陥るという。


にがりは体を硬くしてしまう。

古代大和民族のコロポックル(女神転生知っているやつはあの敵悪魔を思い浮かべるか)は、海水そのままを生活に利用していたそうだ。

彼らの身長は九十cm程度で、平均寿命も二十歳そこそこだったという。

西部開拓時代が終わり、用済みになった馬たちは、沿岸やら中州みたいな海の島に追いやられて、海水の多い草を食べていたら、子孫は先祖より小さい子馬になっているという。


別に塩は精製塩使ってるから問題ないや、と思うかもしれないが、一般的な味噌や醤油に使われている塩は、原料費が安い、自然塩を使っているという。


野菜の灰汁などについては、玄米菜食が実は体に悪いという話がある。

確かに、体に劇的な反応を起こして、悪いものを外に追い出す作用があることはある。強烈なので病気が治ったりもする。それはもちろん、強烈なミネラル排出作用を指している。

十年、玄米食を指導していた人が、その間甘いものを食べなかったのに虫歯になったと、通っている歯医者に聞くと、玄米のフィチン酸が強烈なミネラル排出作用を促す物質だそうで、歯のカルシウムが抜けたわけだ。

長く続けても何故か体を壊す人が続出して、一体どうなっているんだろうとずっと悩んでいたりしたとか。

やるなら、三ヶ月から長くて半年の短期間にとどめておくべきだ、という。


そして理想の食事としては、「ご飯に味噌汁、おかずはあるならほんのちょっとかなしでもよい」、所謂粗食を推奨している。

味噌汁の具は、本当に少しで、具がほとんど入っていないと形容してもいいような状態。

それとご飯だけ。ご飯はもちろん白米。昼飯なんかはコンビニおにぎり二個程度で済ましたほうが健康になるとも。



どこの誰の主張なのか書き損なって、主語がまるで自分からのように語ってしまったが、そういう主張をされている医者がいる。ページはこちら「間違いだらけの健康常識


昔ならそんな馬鹿な、と思ったのだが、今は腑に落ちるところがあった。


以前、精進料理を始めたなどといっては、おかずをやたら作っていたのだが、色々食べるうちにしんどくなってきた。

味噌汁を一杯だけ作ると、具があんまり入らない。ご飯は一杯だけにするので、おかずも減らそうと、考え始めたときはまだサラダを食べていたりした。それと、現在は農薬やら胡散臭い添加物やらが充満している。小食にしようと考えてもいたので、量は元から減らしていた。

その考えで、仕事の晩飯は握り飯を持っていって食べていたら、こっちはなんというか変な気分がない。朝のお粥も、沢庵の量を減らしたほうが、胃に変な感じがあまりない。


極めつけ、というほどではないが、体調にも変化があった。

よく、寝ながらネットをやっていて、左半身は布団の上、左腕で頭を支え、右手でマウスを動かす。マウスは机の上にあるので、上に手を伸ばしている状態だった。

左の首筋や肩が異常に凝る。凝らないほうがおかしいのだが、やった次の日からおかしくなる。


ところが最近は、まったくそういうことがない。そりゃ多少違和感が出るが、以前ほど首やら肩をいじりたくなるようなことがない。しばらくそんな感覚がなくて「そういえば肩こりどうしたっけ?」と思い出して気づいたくらいすっかりなくなっていた。


たまには飲みに行くし(実際、昨日は飲んできた)肉もそこでは食べる(またらふてぃを食べていた)ことにはしているが、家では、あと仕事場などの持っていける状態では握り飯、家ではご飯と味噌汁だけの生活をやっていこうかなと考えている。

がしかし、味噌は実家製でどの塩を使ったのかわからんし、醤油はそこらのもの。毎日三食なら、塩を切り替えたほうがよいようだが、あいにく、三食は稀である。そこはまあ、適当に。


しかし、その医者(かどうかはプロフィールが見えないのだが)の名前を検索してみると、去る歯科医師のページが出てきた。浅井説に対する反論が載せられていた。


よく読むと、「玄米で虫歯になるとかないし、ニガリ(は豆腐の時にだけ使われる俗称だそうな)で硬化した腎臓の標本も見当たらないし、そんな結果もでてない。アクが毒ってのも物による。フィチン酸の働きについてもおかしい。これは素人の妄説だ」と断罪していた。


一読してこりゃどうしたものかと思ってしまった。白米五キロ買ってしまったなぁ。まあいい。食べきったら次は五分搗きにくらいにしよう。実際、体調が変わってきたと思った最近は、白米食べてたわけでもないし。(六分搗きだった)


何か読んでころっと騙されるというかなんというか。わしも何も考えていないようだ。参った参った。ただし、一つだけわかったのは、今までは食べすぎだという事だ。少なめにしていくのと、家では肉を食べない、外食も減らして肉自体も減らす方向で行くのは決定する。

こちらも色々と興味深い話が載っていた。参考までに。「くじらBOOKS ホームページ


詰まるところ、変な話を聞いて動くんじゃなくて、体がどう反応しているか、そっちに耳目を向けるのが一番なのだろうが、そういうのが実は簡単なようでいて一番難しいのかもしれないな。では、また。


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