冬の定番
2011-10-12 | 雑記
「いいニュースはないんですか?明るいこと書きましょうよ」
と、言われる。おそらく前回の話を受けてなのだと思われるが、詳細は聞いていない。聞いていないがそういうことにしておく。
時折思い出してしまったらなにやら言い出すかもしれないし、特に相手を前にしたら皮肉や嫌味をかましかねないが、大体ああいう話は空気というか雰囲気というやつが相手なので、その時対峙する相手はなんのこっちゃわからないので、困惑するだけであろう。直接の当事者とはいえなかったりすると。だから、黙ってないで書いて置いた。書いても見る人はまったくもって部外者だが、後はまあ、飲みに行って「この間のうちの学祭でな」とやるわけである。
というわけで、気分をかえて、カレー以外の料理を作ってみようと考えた。
まだ秋なのだが、冬向けの料理を思い出す。
例の地震に丁度ぶち当たったころ、国立西洋美術館でレンブラント展をやっていた。そこのレストランでは、期間限定でオランダの家庭料理がアレンジされて提供されていた。
まだ肉を食べていた時期だったので、ひとつ食べてみた。名前を覚えて自宅で色々調べては、作って何度か食べたものである。
スタンポットという、要するにオランダのマッシュポテトというものだが、かなり緩めのマッシュポテトである。
材料はジャガイモ、ニンジン、たまねぎ、ソーセージやら肉、スープ。市販のコンソメでいいんじゃないですかねぇ?バターがあるとシチュー風になるそうで。後は味付けに塩や胡椒。
ドイツ語でザワークラウトとかいう、オランダにも名前がオランダ語なだけの同じ、キャベツの漬物があって、本場ではこれを入れる。漬物は好き嫌いの分かれるところだろう。食べたことがないのでわからないが。
勿論我が家にはないので、存在を忘却する。漬物とは呼べないが、刻んだキャベツを塩もみして、水気を切った後酢を混ぜた酢の物もどきを作って入れたりはした。本場の味は知らないが、悪くなかったと思う。
キャベツの漬物以外で、上記から外すものを列挙する。
まずは肉。食べない食べたくない。次、スープ。市販のコンソメスープなんぞ毒物(肉のエキスだとか言う前に、「鯵の素(仮)」が入っている)である。バター。乳製品もいらない。外で食べる時は気にしないのだが、家ではもう使う気はない。気にしてたらナンが食べられないのである。でも、最近はチャパティで食べているよ!ランチでもチャパティを選べるカレー屋があるので、ついつい行ってしまうのである。
野菜だけでどうやって作るのか?問題ない。秘密兵器がある。
帰りに干し椎茸を買ってきた。こいつは水につけて戻して料理に使う、というのが基本なのだが、その戻し汁がいい出汁になる。干し椎茸と出汁昆布を一緒に水に一晩浸けておいたものを「精進出汁」と言って、精進料理に使われている。
タイム風呂敷はさすがにないので、土鍋でご飯を炊いている間水に浸けておく。そして、コンロが空いたら火にかけて、一煮立ちしたら昆布と椎茸を取り出して、出汁をボールにでも移す。(鍋が一つしかないんでな)
昆布はまあ食べても捨ててもお好きなように。最近は味噌汁だと刻んで入れたり、それ以外だとつまみ食いしている。椎茸は重要な具なので、適当に刻んでおく。
あとはまあ、刻んだ野菜と椎茸を軽く炒めて出汁を流し込んで煮ていくと。ただ、ジャガイモの数を間違えていて、一個しかなかった。これでは砕いてもお粥にもならなそうだ。
というわけで、あらかた砕いた後、いつもチャパティを作るのに使っている、全粒粉を混ぜておいた。こうすりゃとろみがつくだろうと。
前後したが、煮込んでいる最中は実に椎茸の香りがする。何を作っているのか我ながら判らなくなりそうだったので、ローリエを一枚入れて煮込んでみた。椎茸の香りが消えて、洋風の香りがする。未完ながら味を見たが、おかしいとは思えなかった。
と、いうわけで、小麦粉を混ぜて胡椒を振って混ぜた後、皿に盛り付けた。ちょっとなんだかひどい見た目だとはいつも思うので、小さい写真にする。クリックで拡大してくれたまえ。
ちょっと赤っぽいのはあれだ、ニンジンが多いから。擂粉木の棒でジャガイモを砕いていくと、こんな感じの色になる。ジャガイモが多くて、もっとニンジンが少ないなら、赤みは少なく、ジャガイモの色がはっきりした感じになる。
さて一口・・・。これは・・・シチュー!
そう、スタンポットを作ろうとしたら、実はシチューが出来上がった。今度はシチューを作るつもりで材料をそろえて、手順を変えれば(オリーブオイルと小麦粉をフライパンで熱して混ぜたところにスパゲッティとその茹で汁を入れて軽く熱すると、カルボナーラになってしまうのだよ)シチューだと騙して食わせられないこともないだろう。「和」の兄さんに食わせて反応を見てみるか、と考えるのであった。
それにしても、もうシチューは食べることがないだろうと思っていたのに、メガテンの合体事故の様に予想外の(といっても小麦粉入れた時点でなりそうとは感じたが)悪魔が出来上がった気分であった(一般的なネタではないので無視してよい)。袴穿いて襷がけで料理したからだね!では、また。
と、言われる。おそらく前回の話を受けてなのだと思われるが、詳細は聞いていない。聞いていないがそういうことにしておく。
時折思い出してしまったらなにやら言い出すかもしれないし、特に相手を前にしたら皮肉や嫌味をかましかねないが、大体ああいう話は空気というか雰囲気というやつが相手なので、その時対峙する相手はなんのこっちゃわからないので、困惑するだけであろう。直接の当事者とはいえなかったりすると。だから、黙ってないで書いて置いた。書いても見る人はまったくもって部外者だが、後はまあ、飲みに行って「この間のうちの学祭でな」とやるわけである。
というわけで、気分をかえて、カレー以外の料理を作ってみようと考えた。
まだ秋なのだが、冬向けの料理を思い出す。
例の地震に丁度ぶち当たったころ、国立西洋美術館でレンブラント展をやっていた。そこのレストランでは、期間限定でオランダの家庭料理がアレンジされて提供されていた。
まだ肉を食べていた時期だったので、ひとつ食べてみた。名前を覚えて自宅で色々調べては、作って何度か食べたものである。
スタンポットという、要するにオランダのマッシュポテトというものだが、かなり緩めのマッシュポテトである。
材料はジャガイモ、ニンジン、たまねぎ、ソーセージやら肉、スープ。市販のコンソメでいいんじゃないですかねぇ?バターがあるとシチュー風になるそうで。後は味付けに塩や胡椒。
ドイツ語でザワークラウトとかいう、オランダにも名前がオランダ語なだけの同じ、キャベツの漬物があって、本場ではこれを入れる。漬物は好き嫌いの分かれるところだろう。食べたことがないのでわからないが。
勿論我が家にはないので、存在を忘却する。漬物とは呼べないが、刻んだキャベツを塩もみして、水気を切った後酢を混ぜた酢の物もどきを作って入れたりはした。本場の味は知らないが、悪くなかったと思う。
キャベツの漬物以外で、上記から外すものを列挙する。
まずは肉。食べない食べたくない。次、スープ。市販のコンソメスープなんぞ毒物(肉のエキスだとか言う前に、「鯵の素(仮)」が入っている)である。バター。乳製品もいらない。外で食べる時は気にしないのだが、家ではもう使う気はない。気にしてたらナンが食べられないのである。でも、最近はチャパティで食べているよ!ランチでもチャパティを選べるカレー屋があるので、ついつい行ってしまうのである。
野菜だけでどうやって作るのか?問題ない。秘密兵器がある。
帰りに干し椎茸を買ってきた。こいつは水につけて戻して料理に使う、というのが基本なのだが、その戻し汁がいい出汁になる。干し椎茸と出汁昆布を一緒に水に一晩浸けておいたものを「精進出汁」と言って、精進料理に使われている。
タイム風呂敷はさすがにないので、土鍋でご飯を炊いている間水に浸けておく。そして、コンロが空いたら火にかけて、一煮立ちしたら昆布と椎茸を取り出して、出汁をボールにでも移す。(鍋が一つしかないんでな)
昆布はまあ食べても捨ててもお好きなように。最近は味噌汁だと刻んで入れたり、それ以外だとつまみ食いしている。椎茸は重要な具なので、適当に刻んでおく。
あとはまあ、刻んだ野菜と椎茸を軽く炒めて出汁を流し込んで煮ていくと。ただ、ジャガイモの数を間違えていて、一個しかなかった。これでは砕いてもお粥にもならなそうだ。
というわけで、あらかた砕いた後、いつもチャパティを作るのに使っている、全粒粉を混ぜておいた。こうすりゃとろみがつくだろうと。
前後したが、煮込んでいる最中は実に椎茸の香りがする。何を作っているのか我ながら判らなくなりそうだったので、ローリエを一枚入れて煮込んでみた。椎茸の香りが消えて、洋風の香りがする。未完ながら味を見たが、おかしいとは思えなかった。
と、いうわけで、小麦粉を混ぜて胡椒を振って混ぜた後、皿に盛り付けた。ちょっとなんだかひどい見た目だとはいつも思うので、小さい写真にする。クリックで拡大してくれたまえ。
ちょっと赤っぽいのはあれだ、ニンジンが多いから。擂粉木の棒でジャガイモを砕いていくと、こんな感じの色になる。ジャガイモが多くて、もっとニンジンが少ないなら、赤みは少なく、ジャガイモの色がはっきりした感じになる。
さて一口・・・。これは・・・シチュー!
そう、スタンポットを作ろうとしたら、実はシチューが出来上がった。今度はシチューを作るつもりで材料をそろえて、手順を変えれば(オリーブオイルと小麦粉をフライパンで熱して混ぜたところにスパゲッティとその茹で汁を入れて軽く熱すると、カルボナーラになってしまうのだよ)シチューだと騙して食わせられないこともないだろう。「和」の兄さんに食わせて反応を見てみるか、と考えるのであった。
それにしても、もうシチューは食べることがないだろうと思っていたのに、メガテンの合体事故の様に予想外の(といっても小麦粉入れた時点でなりそうとは感じたが)悪魔が出来上がった気分であった(一般的なネタではないので無視してよい)。袴穿いて襷がけで料理したからだね!では、また。
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