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18日(金)午後9時から、フジテレビ系列の金曜スペシャルで放送された「鬼平犯科帳」・・・浅草・御厩河岸(あさくさ・おうまやがし)。
先日の某紙面、長らく制作されてきたこのシリーズも、来年のスペシャル版をもって中止になるとのこと。
シリーズとスペシャル版を入れると150本目で終了とか。
原作者の池波正太郎先生が生前、このドラマ制作にあたって自分が書いていないものをドラマ化することはしないよう釘を刺されていたとか。
それほど、原作を大事にし、自らの言いたいことを原作に書き込んでいらっしゃったからであろう。
池波正太郎狂の一人である当方、その話には大いに納得させられる。
「闇の狩人」、「雲霧仁左衛門」などが映画化されたとき、原作を大きく逸脱しており先生は激怒されていたとか。
池波正太郎先生の神髄は、すべての小説の中に書き込まれており、何度も、何度も読み返すことのできる魅力に包まれている。
読み返すたびに新たな出会いのある小説、人生訓が学べる小説。
簡単な数行のなかに、この上ない描写と先生の思い入れのある最高の文体。
・・・で、あるからこそ、原作を逸脱されることを嫌っていらっしゃったのであろう。
先生の急逝によって、「鬼平犯科帳」と「仕掛人 藤枝梅安」は未完のままになっている。
そのため、ドラマ化も限界にきているのであろう。
ところで、今回のスペシャル版では、密偵の小房の粂八(蟹江敬三)、同心の沢田小平次(真田健一郎)らが登場できないからちょっと寂しい。
それぞれの名優が他界されたからとても残念。
日曜競馬も終了した夜、午後11時から始まる時代劇専門チャンネルの「鬼平犯科帳」を毎週見ている。
ここでは、密偵の小房の粂八(蟹江敬三)、同心の沢田小平次(真田健一郎)、さらに相模の彦十(江戸屋猫八)らに出会えるからとても嬉しい。
また、火付盗賊改方長官・長谷川平蔵(中村吉右衛門)、奥方の久栄(多岐川裕美)、密偵の大滝の五郎蔵(綿引勝彦)、伊三次(三浦浩一)、おまさ(梶芽衣子)らすべてが若くてはつらつとしている。
一方、今回のドラマでは、出演メンバーもめっきり老け込んでいるが、見ているうちに「鬼平犯科帳」のドラマの中に引き込まれてしまった。
盗人の三ヶ条の「犯さず、殺さず、貧しき者から盗らず」を守る本筋の大盗賊・海老坂の与兵衛(田村亮)が登場。
かつてその配下であった伏木の卯三郎(左とん平)。
丁度、同じ金曜日の夜、NHKBSプレミアム時代劇「子連れ信兵衛」に出演の左とん平さんが好々爺を演じていた。
引き続き、その夜のフジ系「鬼平犯科帳」でいい味の役柄で登場。
さすが役者だね。
体の自由も効かなくなって、盗賊を引退している卯三郎は、このドラマのキーマンになっている。
突然、長い間離れて暮らしていた息子の岩五郎(田辺誠一)に会いにやってくる。
今では御厩河岸で義母の面倒をみながら、夫婦で小料理屋をしている。
かつて、錠前外しの名人であった岩五郎は、火付盗賊改方の密偵になっていたが卯三郎はそのことを知らない。
卯三郎が岩五郎を説き伏せて、大盗賊・海老坂の与兵衛の元へ伴って行く。
岩五郎は密偵として手柄を上げようとするが、本筋の大盗賊・与兵衛の心情に突き動かされる。
職人気質の錠前外しであったことが、裏目となってしまう人間の弱さも描かれる。
岩五郎の女房役の小林綾子さん、時代劇がお似合いだね。
ところで、川谷拓三さんの長男・仁科貴さんが、父親譲りのキレのある脇役で登場。
改めて見ると、父の川谷拓三さんによく似ていた。
思わず懐かしくなった。
さて、このドラマも来年ですべての制作が終了とのこと、仕方もないがやはり一抹の寂しさがある。
来年の最終話、メンバーの皆さんが元気に出演されることを願っている。(夫)
(出典:フジテレビ公式HP 抜粋 [一番お似合いのメンバー])
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