お茶のあずま園-しんちゃん-ここだけの話ねんけど・・・

自家焙煎の美味しい加賀棒茶「加賀棒ほうじ茶」を追求する、お茶のあずま園、店主、東信一の四方山話。全国の産地直送茶もOK。

金沢の風物詩・・・「氷室まんじゅう」

2012年06月29日 22時05分25秒 | お茶屋

7月1日は、「氷室の日」。
今のように、夏に氷が作れない藩政期には、
冬に雪を氷室(雪の貯蔵庫)に貯蔵しておき、
夏に雪が氷状態になった時に取り出し、涼を手に入れたそうです。

この氷室の「氷」を、加賀藩が江戸の将軍に献上したのが、現在でいう7月1日。
このとき、江戸まで無事に氷が届くように願って作られた麦まんじゅうが
「氷室まんじゅう」の起源と伝わっています。
そして民間でも、雪に耐えて育つ麦の生命力にあやかって、
7月1日の「氷室開き」の日に、この氷室まんじゅうを無病息災を祈って食べられました。
氷室まんじゅうは、加賀藩の文化に由来しているため、
金沢市とその周辺地域のみの限定で販売されています。
金沢では、家族の無病息災を願って、娘が嫁いだ家に、
実家から「氷室まんじゅう」を持っていく慣わしが今でもあります。

今日、しんちゃんは、近隣の和菓子屋さんにお茶を届けるついでに、
2件のお店で、氷室まんじゅうを買ってきました。

氷室まんじゅうは、基本的には白い酒まんじゅうですが、
近年は、黒糖など色んな色のまんじゅうが出ています。
今週から来週にかけて、金沢近郊の和菓子屋さんは、氷室まんじゅう一色です。

今日買ってきた氷室まんじゅうも、どれも美味しくいただきました。

これで、1年無病息災!・・・を願って。
こういう季節季節で歴史が感じられる和菓子が頂けられることは、大変幸せな事でしょうね。

コメント
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