さそりのらびりんす~たわごと~

慢性膵炎持ちのあゆが気ままに書く、たわごと日記です。

膵炎の痛み

2012年05月22日 12時00分00秒 | 慢性膵炎と日常生活
美月ちゃんのブログ記事“痛みの変化”を読んで思い出しました。
私も膵炎発症当初と現在とでは痛む場所が違ってきています。
膵炎の経緯でアップしている内容にダブる部分もありますが、
改めて振り返ってみたいと思います。

腹痛の始まりは子供の頃。
胆石による胆嚢炎と思われる痛みの時は
激痛ではなく鳩尾あたりに何か重しが乗っているような感じでした。
背中とお腹の間ぐらいが何かで挟まれているかのように痛いのです。

でも、その痛みは不思議に長引きません。
苦しくても翌朝にはケロリと治まるのです。
(胆石だから消化が終わると元に戻るので痛みがなくなります。)
弟が心臓の手術をした病院で検査して貰ったこともあるのですが
何の異常も見つからず
「心因性では?」
とDrに言われたそうです。
当時はエコーもMRIもCTもありませんでした。

それでも痛いと私が訴えるものだから
父に連れられて別の胃腸科内科を受診したこともあります。
そのDrは触診で
「胃に傷が入っていると思いますけど、子供は放射線浴びないほうがいいからお薬だけで・・・」
と胃薬を処方されました。
もちろん薬を飲んでも効かなかったです。
でも、ひどい胃潰瘍持ちだった父親がいつも鬱陶しい顔をして(笑)
お腹を押さえながら薬を飲み続けていたので
“胃というものは治らないものなのだろう。
 痛みは我慢しなくてはいけないのだろう。”
と考えていました。

そういう思いこみのせいで
胆石も長い間見つからなかったわけです。
なんだ、胆石で痛かったんだ。
胆嚢を取ったら腹痛もスッキリ!
したはずが。
手術後1年半ぐらい経過した頃に、またお腹が痛くなりました。
今度は胆石発作の時とは痛み方が違いました。
お腹全体が焼けているような、
ぐうっと押されるような感じで痛かったかな?
今度こそ絶対胃潰瘍だと思い(どこまでも胃)
今のかかりつけ医を受診しました。

かかりつけ医の専門は「胃」です。
胃の専門だからこそ、触診や問診で
“どうも胃ではない”と思われたようなのです。
そこで、
「お腹の痛みも色んな原因がありますから。」
と血液検査をされました。
アミラーゼとリパーゼが引っかかったので
「膵臓の可能性があります。これは経過観察させてください。」
と言われて、しばらく月1回採血に通うこととなりました。
毎回、アミリパオーバー。
「やはり膵臓でしょうね。」
私の場合は、胃の専門医だったからこそ
逆に膵炎を発見して貰えたと言えます。
自分では膵臓が悪いと予想もしていなかったので、
膵臓?膵炎?なんだそりゃ?が正直なところでした。

いよいよ痛みがひどくなって、
食べられなくなった時は美月ちゃんと同じ。
おへその上5cmぐらいかな?あたりが
とにかくぐいぐい押し込まれるように痛いのです。
自分で触れてもその場所が飛び上がるぐらい痛みます。
膵炎は鳩尾が痛むと書いてあるけど、どうも場所が違うみたい。
本当に膵臓なのかしら?
ストレスフルな時だったので
それこそ心因性で痛いんじゃないの??
とか思っていました。
背中はその頃からビリビリ痛かったです。
何かを背負っているような重さもあり。。。
また微熱と倦怠感も続いてました。
ただ、背中の痛みについては
「背中は痛くないか?」
と何度もDrに聞かれるせいで、気にしすぎのような気もしたり。

その後、殿病院に転院してアレコレ調べましたが、
最初から「あなたは膵炎です。」
と診断というを下されたわけではありません。
除外診断によって一番膵炎が疑わしい。
食事が取れないほどのひどい痛みもあるので、
“おそらく膵炎でしょう”
という結論で経過を見ていくことになりました。
当時はまだ早期慢性膵炎という概念はありませんでしたから
CTの軽微な異常や数値で慢性膵炎という診断を下すのは難しかったのかも。
というより、危険なことなのかもしれません。
この時の検査入院で、
“シェーグレン症候群合併の自己免疫性膵炎では?”
と最初に告げられたわけですが
この病名をよく思いついた(というと失礼ですが)
こういうレアな病名に辿り着いたなあと今更ながら思います。
かかりつけ医も殿も
性格はともかく(爆)腕は確かです。

結局、慢性膵炎が確定したのには、
重症急性膵炎になったことも関係しています。
怪我の功名というか
(怪我が大きすぎるけど)
フサンの動注で肥大していた膵臓が小さくなったものだから
「やはり慢性膵炎もあったんですね。」
という感じでした。
PSTIの異常が見つかったのも
重症度と相関するので調べてみたところ
上昇すべきはずの数値が上昇していなかったのでわかったようです。

鳩尾が痛いと感じるようになったのは
重症以降のような気がします。
今も日によって右側が引っ張られるように痛かったり
左肋骨下が絞られるように痛かったり
左の背中からお腹の方向に矢が刺さるように痛かったり。
一定はしてません。
腸にガスが溜まって膵臓を圧迫して痛いこともあれば
十二指腸乳頭のあたりの動きが悪くて痛いこともあるし
本当に膵炎を起こしていることもあり
・・・で痛みの種類が違うのかな・・・と勝手に思ってます。

背中とお腹が同時に痛むときは膵臓で間違いないのかな。。。と


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6 コメント

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気づかないもの。 (美月)
2012-05-22 13:34:07
あゆさん、こんにちは☆
痛みの変化、同じだわぁ…。

私、20年も症状あるのに、しかも、膵臓痛くないですか??って聞かれてるのに、
ずっと持ってる腹痛と膵臓は結び付かなかったです。。。
私も焼けるように痛いこともあったけど、胃薬が効かないから、効く薬はないんだ、と諦めてたり。
鍼灸の先生に、東洋医学でいう「脾」が弱いってことを教えてもらって、
腹痛発作の時にも、先生んとこに転がり込んで、みてもらって、痛み止めてもらって、
そういうのの積み重ねと、
芸人さんたちが膵炎になったときの痛みを話してたのを見聞きして、気づいた、という。。。
膵炎持ちの人って、たぶん、最初から、膵炎だと思ってる人は少ないかもなぁ…となんとなく思います。
私も、膵炎に「慢性」がついたのは、前月くらいから。
画像所見は足りてないと思う。
でも、痛みの処置ができればいいわけだから、ね。。。
膵炎の痛みで、心を病むこともあるから、膵炎の痛みはそうとうキョウレツだということですね(^-^;
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Unknown ( rinko)
2012-05-22 18:18:02
あゆさんは胆石もあったりして大変だったんですね、若いときから。

私も学生の時から胃が悪いのだろうと思ってブスコパンを買って飲んでいました。検査をしても、綺麗な胃ですといわれていました。

膵炎がわかったのは、お母様を膵炎でなくされた医師に出会ってから。
専門は肛門科なんですが、背中が痛いといったら膵臓の検査をしてくれました。

でも専門外なので、悪い時は点滴!と言うだけで、自分も解からないとおっしゃったので、専門医をパソコンで探して、伊藤先生にたどり着いたわけです。そして触診だけで慢性膵炎といわれ、入院検査をしました。お墨付きの慢性膵炎となったわけです。

でも、あゆさんや美月さんのように酷くなく、たまに痛い時が続く、倦怠感が続くくらいで普通に生活できてます。

だんだん良いお薬が出てきているお陰でしょうね。 そのうち完治と言うのが出てくるといいですね。
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Unknown (kei)
2012-05-22 20:22:01
あゆさんこんばんは。膵炎の経緯すごく勉強になりました。ハンナも日によって痛がる場所が変わったりします。なので本人も私に言うのを躊躇してしまうみたいです。ハンナも胆嚢摘出後体調が変化しました。その前までは年に1回~2回の膵炎入院でしたが今は日常生活がままならない痛みが断続的に
続き本人も家族も心身共に苦労しています。本日も痛みが強かったため学校はお休みをして主治医の元へ行ってまいりました。採血はひっかかりませんでしたがミラクリッド点滴してもらいだいぶ元気になり帰宅してきました。ハンナも膵炎発症してから12年がたちました。あゆさんや他の方の経緯を教えてもらいながらハンナに合った治療法が見つかればいいな~と思っております。また色々ご指導下さいませ。

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美月ちゃん (あゆ)
2012-05-22 22:56:05
膵炎かも!?で検査している頃のころ。
食事後(といっても大したものは食べてない)に
お腹を抱えて転がっていたのを見た叔母が
「こんな痛いのに何もないわけないやん!!ちゃんと調べて貰いなさい」
と言いましたわ。
そもそも一食抜くのもありえないと思っていた私が
「食べないのは極楽」と思えるほどの痛みだったので
膵炎ってすごいよね。
膵炎を見つけてくれたかかりつけ医に感謝しなくちゃと思ってます。
画像所見云々ではなく、痛みを受け入れて貰えると安心するよね。
大事なのは痛みの対処だもん。
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rinkoさん (あゆ)
2012-05-22 22:59:00
私は胆石の時にも胃炎と誤診されたのですが
胆嚢摘出手術の術前検査で胃カメラを初めてやりました。
本当に綺麗な胃ですね、とその時言われていたのに
その後腹痛が起こった時は何故か胃だと思いました。
かかりつけ医は私の腹痛には
胃カメラは必要ないと仰ってました。
専門医とか関係なく見つけてくださるDrはいますよね。
これも運なのかもしれませんね。
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keiさん (あゆ)
2012-05-22 23:04:53
ハンナ姫、早くに胆嚢を摘出されたのですね。
子供の頃から胆石があったのでしょうか。
膵臓というと鳩尾という認識がありますが
本当に日によって痛む場所が違うので
何で今日はここが痛いのだろう?と思ったりします。
どんなに痛くても数値が高くないこともあるし
痛みがなくても数値が高いこともあるし
膵炎は本当にややこしいなあと感じます。
点滴後のハンナ姫の具合はいかがですか?
早く治まるよう願ってます。
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