『ＣＨＩＬＤＨＯＯＤ’Ｓ ＥＮＤ 幼年期の終り（全６話）』を観ました。

　荒廃した街で一人たたずむ男性。そこへ、大きなレンズを搭載したマシンが空から接近し、男性を撮影し始める。かつては天体物理学者だったというこの男性は、地球上最後の人類だと語る。一体、地球に何があったのか！？
（ＡＸＮ番組紹介より）

　アーサー・Ｃ・クラーク（「２００１年宇宙の旅」）のＳＦ小説「幼年期の終り」を見事に映像化したというドラマです。アメリカでは全３話ってなってましたが、２時間ｘ３話だったんですかね？　日本では１時間ｘ６話でした。
今、ちょっとドラマとかアニメを沢山見すぎてて、新しいものに手をつけるのをしばらく控えておこう・・・と思っていたんですが、このドラマの予告ＣＭを観た時に、なんか焼き付いてしまってモヤモヤする毎日だったんで、「モヤるなら観てしまおう」と決心しました。６話という短さもあってね
それほど、予告ＣＭ、そして１話の映像は、サイトで「見事に」とうたっているだけのものがあります
ビル街のど真ん中で空中静止している飛行機、それを不思議そうに見上げる人々・・・この「絵」が強烈な印象をもたらせてくれました
なんでも、宇宙人らしき奴らの仕業というのはすぐに分かるのですが、こいつら、巷の映画のように威圧するワケでもなく、ただただ破壊するのでもなく、「幸せ」をもたらせてくれるというのも意外でしたね。
人類間の争いもなく、天災もなく、貧富の差もなく、どんどん人類にとっての「脅威」がなくなる展開・・・なんなんだこやつら
ホントにこんな世界を保障してくれる宇宙人、それでこそ、こいつらの「正体」「本音」を知りたくなる前半でした
で、程なく宇宙人の姿が現れるのですが・・・これは正直幻滅しましたね
今までの衝撃的な映像が何だったのと思うくらいの、ショボい、「レッドサタン」って感じのおっさんでした
ただ、この「レッドサタン」、案の定、人類と友好的な会話をしながらも、自分達の「お仕事」を水面下で進めていたんですねぇ。
ラスト２話で、急激にその「本音」が分かります。
ここからの映像はまたもや見事でしたね。子供達が十字架のような姿で、ゆっくりと空に吸い込まれていく・・・
残された大人達は、子孫を作る機能を失わされ、残った余生をゆっくりと過ごせだって・・・
まさに、「地球」と「人類」のカウントダウンを、静かに宣告されちゃう・・・怖いです
原作者が原作者だけに、話としては短いなれど面白かったし、映像も見事でしたが、レッドデビルだけは噴き出してしまいます
ちゅうことで、広い宇宙では、（あんな行為をしなくても）我々は何も残せないくらいちっぽけかも知れません・・・で６５点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません