半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『ヒミズ』を観ました。

2013-02-17 06:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 住田祐一(染谷将太)、15歳。彼の願いは、「普通」の大人になること。
大きな夢も持たず、ただ誰にも迷惑をかけずに生きたいと考える住田は、実家の貸ボート屋に集う、震災で家を失くした大人たちと、平凡な日常を送っていた。
茶沢景子(二階堂ふみ)、15歳。夢は、愛する人と守り守られ生きること。
他のクラスメートとは違い、大人びた雰囲気を持つ少年・住田に恋焦がれる彼女は、彼に猛アタックをかける。疎ましがられながらも住田との距離を縮めていけることに、日々、喜びを感じる茶沢。
しかし、そんな2人の日常は、ある日を境に、思いも寄らない方向に転がり始めていく。
公式サイトより)

 冒頭から出てくる震災(津波)後の荒廃した場所が・・・こういうのって、映画のシーンとして使っていいんだろうか・・・とも思います
祐一は、かなり変な奴です。本人の口からも、「普通に・・・」と何度も言ってるんですが、どーみても浮いてるし、どっか曲がってる・・・
そんな祐一に恋焦がれちゃってる景子も変。自らを「ストーカー」と言ってる・・・うん、正しい自分評価ですね
祐一は家庭環境が厳しいです。あの父親は、100%息子を憎んでいるし、母親もなぁ・・・ハラ立ちましたもん
ひょうひょうと生きていたものの、ついにキレちゃいましたもんね
そっからの祐一は、とにかく急降下に堕ちていきます 自ら、負の連鎖を生んでいるようです。
ただ、家を失くして、ボート屋の近くに住み込んでいる人たち・・・特に、あの「おじさん」が祐一の「将来の光」を大切に…大切にしているというのが一つ目の救い
そして、煙たがられながら、時には叩かれながらも、明るく、そして大きい存在として祐一につきまとう景子の「暖かい力」・・・これも大きな救いです
中学生である2人にとっては、非常に重く、そしてつらい体験でありますが、必死に乗り越え、そして、前に進んでいく。
ラストの一本道を「がんばれ住田」と叫びながら走っていく2人を見ていると、そこに、「将来の光」は必ずあるものと信じられました
染谷将太サン、二階堂ふみサン、この2人は、ヴェネチア国際映画祭の最優秀新人賞をW受賞したって話題でしたよね
この作品を見ると、納得ですよ。ホントにこの2人の圧倒的なパワーを感じました。
ちゅうことで、がんばれ住田・・・で75点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません
コメント
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