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まったり アイマス2

アイドルマスター2 超ライトユーザーのプレイ日記

3546. 譜読みの本

2021年10月12日 | 日記

 いわゆる五線譜の学習法の本でした。なぜ問題になるかというと、ある程度楽器ができるのに譜面が読めない人がいるからです。で、譜面が読めなかったら音符の意味が分からないからまずい、とのこと。「意味」の意味は後述します。

 私は小さい頃にヤマハ音楽教室と近所のピアノ教室に行っていたためか、五線譜読みで苦労した覚えは無いです。というか、(西洋)音楽はこんなものだ、の感覚。もちろん原点はピアノ譜で、五線譜が2段になっていて、左端で中括弧「{」でくくられているもの。上段がト音記号で概ね右手、下段がヘ音記号で概ね左手の音符が書いてあります。ところどころに指の番号1~5が書いてあるのは、大抵は演奏困難箇所での先輩からのアドバイスで、プロレベルになると自分流で弾いて様になっていると思います。

 ドレミファソラシドは移動ドで読みます。つまりト長調ならG音がドとなります。そのように教えられたような気もしますし、そのように聞こえたのでそう考えたのか、もうはっきりしません。ピアノ教室などは小学校低学年で行かなくなりましたが、高校でブラスバンドに入って、金管楽器をやりましたから、移動ドは役立ちました。ちなみに、オーケストラではいわゆる移調楽器が多数あるので、指揮者は「実音G」とかで音を指定します。これで演奏者はどの音か分かります。

 こういう言い方があまり書いてなかったのが気になりましたが、極端な現代音楽で無い限り、局所は特定の長音階か短音階になっています。つまり主音ドがあって、ソはドミナント、ファはサブドミナントを示し、ミは長和音を示します。そのミを半音下げると短和音になります。
 これが五線譜だとドミソなどの三和音の3個の音符が隣接する線間または隣接する線上に来るので、これは三和音だとすぐに分かります。これが五線譜の特徴だと思います。
 普通はドを一番強く弾き、ソが二番目で、ミは三番目です。こうしないと調性感が出ないはずです。ところが、長調と短調を分けるのは一番弱い音のミですから、転調時などには強調することもあります。これが冒頭に述べた音符の意味の意味。

 平均律だと1オクターブには12音あって、そのとおり、長音階と短音階にそれぞれ12通りの調性があります。しかし五線譜では音符の位置は白鍵とおなじく7個しか無いので、そのために♯と♭の臨時記号があります。ピアノだと黒鍵のことと思えば良いです。

 なのですが、この本はそれより遙か前、どうやって五線譜が読めるようになるか、の段階で、リズムと音程を読み取らないといけません。これがある程度楽器が弾ける人でも出来ていない、では音楽教育上どうするのか、の話でした。

 冒頭で絶対音感と相対音感の一見五線譜とは関係ない話が出てきて、これに私は違和感を覚えました。内容を見てみると、単にピアノの中央のドの鍵盤と音のドと楽譜のドが結びついているのを絶対音感と称しているようです。しかし、私が絶対音感だと思っているのは、A=440Hzと442Hzを単音で聞き分けられる人で、これも本に載っていましたがなんだかごっちゃになっている感じでした。単に結びついているだけなら「固定音感」とでも呼んでおけば良いと思います。この人たちは本当に楽譜通りしか弾けません。メロディー全体を半音上げてよ、と言っても困惑するだけだと思います。
 私は相対音感なので、12通りある指使いを切り替えるだけで別のドレミファソラシドが出現すると思っていますから、移調して弾くのは簡単です。それでも、有名曲の冒頭の音くらいは知っていますし(つまり超短イントロクイズでも分かる)、オーケストラのA=440HzとA=442Hzの差も現役時代は区別できていたと思います。こういうのは、絶対音感とか相対音感とは別の話だと思いますが。

 ちなみに、学生オケで絶対音感の人がいましたが、ピアノの絶対音感なので低音部でオルガンの音程とずれがありました。ピアノは大きな音を出すために太い針金をものすごい張力で張るので、いわゆる楽音よりも金属音に傾いていて、つまり1オクターブの音程が1:2よりも若干広いです。こうしないと倍音と和音が同じ周波数にならないので、ピアノは1オクターブが他の楽器よりもほんのわずかですが広めに設定されます。作曲家はこの特性をよく知っていて、他の楽器と混ぜるときはうまく調節していると思います。

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