写真紀行

日々の風景と将来に残したい風景を求めて

日光ウォーク (2)日光山輪王寺

2012-12-20 13:56:32 | 歴史散歩



神橋
二荒山神社の構造物(国の重要文化財)、奈良時代末期に架けられたこの橋は神聖な橋として尊ばれ、寛永13年に現在のような神橋に造り替えられてからは永く神事・将軍社参・勅使・幣帛供進使などが参向の時のみ使用されていたそうです。
山間の峡谷に架けられた「はね橋」の形式としては我国唯一の古橋と言われ、日本三大奇橋(山口県錦帯橋、山梨県猿橋)の1つだそうです。


            
                   現在は渡橋料を払えば渡ることが可能です
    
日光山輪王寺
天平神護2年(766)に勝道上人によって開山され、鎌倉期になると源頼朝の寄進により日光山伏の修験道場が開かれています。
鎌倉から江戸期には朝廷・幕府の信仰が篤く朝廷の庇護の元、法親王の宮が座主についていましたが、何と言っても元和期に入ってから家康から信任を受け、幕府内で大きな力を持っていた天海大僧正が家康の遺言によって墓所を久能山東照宮から日光東照宮に移し、その後、第三代将軍家光の霊廟が日光山に建立された事により隆盛を極めるに至っています。


         
        神橋手前に建てられた天海大僧正の像               入口に置かれた世界遺産「日光の社寺」のモニュメント


           
                                      二社一寺の参道入り口  


                   
          開山の祖、勝道上人の像              輪王寺本堂(三仏堂)、現在改修中ですが、見学は可能です                 

                   
             宝物殿入口                          宝物殿内から庭園(逍遥園)が眺めれます

     
                                             逍遥園入口

     
  3日前に降った雪が残っていました                     小堀遠州作と言われる回遊式庭園
      

    
  
           
     相輪橖、家光の発願により天海大僧正が建てた青銅の供養塔          修験道場 

      
        護法天堂                         光明院稲荷社の小さな祠                  輪王寺から東照宮に続く参道

家光公墓所(大猷院)
第二代将軍秀忠の長男として生まれた家光は生母ではなくお福(春日局)に育てられた、その後、弟の国松が生まれて秀忠の寵愛を受ける様になった結果、後継者争いとなり、家康が「長幼の序」を明確に表明して家光が世継ぎに決まったと言う説もありますが真偽は不明です、しかしながら家光の祖父家康に対する尊敬・感謝の念は深く、華麗な東照宮の建立と10回を数えると言われる東照宮詣で、そして慶安4年(1651)に家光が死去後、遺言であった「死後も東照大権現(家康)にお仕えする」に従って東照宮に近接する場所に墓所を設ける事になりました。
4代将軍家綱は老中酒井忠勝に命じて承応元年(1652)2月16日から承応2年(1653)4月4日までの1年2か月という短い期間で大猷院を造営しています。
東照宮と比べると規模的には小規模で、建築に施されている彫刻や色調も抑え気味で、色彩も東照宮が白と金を基調としているのに対し大猷院では赤と金を基調とした造りになっています。


             
           大猷院入口                    境内には朱塗りの建物が人目を引きました
                                  
水盤舎 承応2年(1653)に建てられた切妻、銅瓦葺き、唐破風の建物、4隅に各3本の御影石の柱が屋根を支える独特な構造で、柱の白色と上屋の極彩色の対比が際立つ、天井には狩野永真安信が描いた竜の墨絵があり水盤に写し出すといったな工夫が凝らされています。(国指定重要文化財)

            
                                                                  天井に墨絵で描かれた龍
       

    
         仁王門                                                           改修工事中の二天門

           
                                                持国天像                        広目天像 

 

夜叉門(唐門)
二天門から続く石段を登ると霊廟への最初である夜叉門です、切り妻造りで鮮やかな彩色が目を引く華やかな門です。
正面、背面の左右柵内に「毘陀羅(びだら)」「阿跋摩羅(あばつまら)」「ケン陀羅(けんだら)」「烏摩勒伽(うまろきゃ)」の「四夜叉」を納め、霊廟の鎮護に当たっています。 

                          

            
              階段途中から見た夜叉門   
            

              
               内部から見た夜叉門                                          夜叉門奥に金閣殿が見えます


本殿(国宝)は承応2年(1653)に造られた建物で拝殿と一体となる権現造りです。
建物全体が黒漆塗りの上に金箔を貼っています、彫刻を極彩色、垂木、高欄部を朱塗り、花頭窓周囲を黒に塗るなど色分けして格式と調和を図っています。
内部には三代将軍徳川家光の木像と御霊碑を安置した宮殿が設置されています。


  
           
             拝殿                                                           本殿
     

         
             本殿の側面                                          廟の入口に当たる皇嘉門への回廊

           
         皇嘉門に通じる門                              家光廟がある奥ノ院に通じる皇嘉門、この先は立ち入り禁止でした  

                     
                                        夜叉門に続く階段下の左右にある鼓楼 

                     
                                夜叉門下にあった寄進された石灯籠  

   
           二天門下の展望所(人界庭園)、「天界から人界を眺めてご覧ください」とありました、石灯籠が並んだ眺めでした

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