写真紀行

日々の風景と将来に残したい風景を求めて

北海道の廃線跡とタウシュベツ川橋梁を訪ねて

2010-07-07 16:11:08 | 写真紀行

士幌線廃線跡とタウシュベツ川橋梁

十勝平野を縦走したJR士幌線は1939年に全線が開通しましたが1987年に赤字路線として廃止されました。
同線は帯広で根室本線から分岐して十勝平野の広大な穀倉地帯を北上、大雪山系ニペソツ山、石狩岳山麓の十勝三股までの全長78.3mを結んでいた路線です、廃線後は代行バスが一日数本走っています。
1955年、山岳地帯にある糠平にダムと人造湖が造られる事になった為、部分的に同線は湖に沿って新線が造られ旧線は廃線となりました。
廃線跡には今でも大小約60の橋が残されております、いずれも北海道初のアーチ橋(めがね橋)ですが、その中でもタウシュベツ川に架かるアーチ橋はローマ遺跡の水道橋に似た造形美であった為、「北海道遺産」に登録され各メディアに登場、秘境ブームも相まって一躍有名になり多くの鉄道マニアが訪れる様になりました。
なお他のアーチ橋も国の登録有形文化財に指定されています。

タウシュベツ川橋梁はダム湖の水位により姿を現す期間が限られていて「幻の橋」と言われています。
今回、当地を訪れる機会あり、その姿が見れる事を期待して行って来ました。
この時期はヒグマの出没が頻繁と聞いており、橋を間近に見る為には営林署から鍵を借りて森の中に入る必要があるとの事で「NPOひがし大雪自然ガイドセンター」に連絡をとり案内をお願いしました。

帯広駅でレンタカーを借りてスタート、糠平までの約1時間30分ひたすら北上しました。

                       
上の写真がタウシュベツ川橋梁です

      
国道273号線から展望台に行く道がありました、熊出没注意  林の中にあった案内版               湖面を望む展望台にあったタウシュベツ川橋梁の説明

   
  
タウシュベツ川橋梁は見事に湖水にもぐっていました、ガイドによると11月までは姿を見せないそうです          帯広で借りたレンタカー

     
ガイドの車で見た第三音更川橋梁と案内板                                              第五音更川橋梁

    
糠平〰十勝三股の間にあった幌加駅跡と途中で分断されているレール、ここには木材工場があったそうです          熊出没注意の看板

     
幌加〰十勝三股間の鉄路は撤去されておりました             線路跡の脇にはルピナスの花が満開でした

                                                                            
          幌加〰十勝三股間の線路跡、白樺の間を抜けています                           白樺とルピナスの花
   
  
ルピナスが群生していました

     
終着駅の十勝三股駅跡には2軒の民家がありました  糠平にある上士幌鉄道資料館                           朽ちた車輛が残されていました

                      
資料館に残されていた時刻表    糠平湖畔にあるバス停、層雲峡行きのバスもある様です    レンタカー車内での昼食(帯広駅で買った温かくなる豚丼)
                                                              
                                                                             昼までの快晴がうその様です、アーチ橋ツアーに出発すると土砂降りの雨になりました。

コメント (2)
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