肩の凝らないスローライフ

ようこそtenchanワールドへ。「一日一笑」をモットーに・・・日常生活の小さなことを笑いに変えるtenchanの雑記帳

長男のバイト

2010-09-30 14:01:19 | 子供の話題
東京の下宿に戻った長男から
珍しい時間帯に電話があった。


奴が電話をかけてくるの時は、大抵夕方。

「もしもし、お母さん、あのさぁ、
○○の作り方教えて。」

スーパーに夕食の買い物に行く途中、
レシピを私に聞いてくるのだ。

でもこの日かかってきたのはお昼前。

一体どうしたんだい?

「あのさ、
履歴書、書いたんだけど、
これって封筒に入れるの?」


秋になったらバイトのこと真剣に考えてみる、と言っていた。
いよいよ探し始めたらしい。

聞くところによると、
下宿の近くにある塾で講師募集をしていたので
試しに応募してみたという。


今日が試験と面接の日、
履歴書を持って来るように言われたそうだ。


その日の夜、またまた長男から電話があった。

「もしもし、お母さん、
むっちゃ緊張したわ~~~。」


どうやら面接の帰りらしい。

「試験と面接があったんだけど、
なんか自信ねぇよ・・・・。
質問には一応ちゃんと答えたつもりなんだけど、
もしかして、俺の心を見透かされてるんじゃねぇ?・・・・って思えてきて、
すっげぇ怖い。」

何言ってんのよ。
これから数年後に、就活で何回も面接受けるんだよ。
今からこんな調子でどうするの!

「そうなんだよな。
俺はパッと見、真面目に見えるんだけど
深く付き合うと、いい加減な奴だってバレるんだよな。
あ~~~~こういうのって苦手や~~~!」


先が思いやられるねぇ・・・・。


10日ほど経って、無事採用の通知があったそうだ。
最初の数コマほど研修期間があり、
その後、生徒と向き合って教えるのだという。

初めて自分の力で稼ぐんだね。
高校の頃から友達に教えて重宝がられていたから、
きっと良い先生になるよ。
能力を生かして頑張れ!

タグ

2010-09-29 13:02:34 | 自分のこと・思い出
Tシャツなどの首の所には、
ブランド名を記したタグが縫いつけてあることが多いが、
あれで痛い思いをしたことはないだろうか。

柔らかい素材のタグならまだいい。
中には、こんなもん首筋に使うな~!というほど固いものもある。
そういうのの角の部分が、四六時中首に当たって痛い。

また、縫いつける糸もよくない時がある。
ナイロン系の固いものだったりすると、
糸の端っこが出ているだけでチクチクする。

あんまり痛いと、最初からタグを取ることにしている。
タグなしのTシャツは、なんだかマヌケに見えるが
そのほうがよっぽど着心地がいい。

でも、お気に入りのブランド品のシャツだと、
最初からタグを取るのはちょっと気が引ける。

だって、このシャツは何処何処のなんとかっていう店で、
一枚○円も出して買ったんだもの。
タグを取ったらどこのブランドか分かんないわ。
と、自分勝手な理論を振りかざし、
首のチクチクといつまでもお付き合いしてしまう。

洗濯を繰り返せば、そのうち劣化して柔らかくなるだろう、
と見込んでいたが、それは大きな間違いだった。
何年経ってもチクチクと首筋を攻撃する。
それどころか、縫いつけてある糸のほうも解れてきて、
チクチク攻撃に参加して来るではないか。

あ~~もう、イライラする。

思い立って、タグを取ることにした。

だいたい、ブランド名が何よ。
そんなもの、誰かに見せるわけでもないし、必要ないわ。
見るのは自分だけ。洗濯して干す時と畳んでしまう時だけだもの。



握り鋏で縫い目を一目一目チョキチョキ切り離していく。
生地を破かないよう慎重に慎重に。

そしてとうとう、タグは外れた。

スッキリしたシャツを身に纏ってみる。

うん、首筋は痛くない。

ブランド名に拘って快適さを無視していたなんて馬鹿馬鹿しい。
今度からタグなんて買ったらすぐに取り外すことにするわ。





モンスターグランマ

2010-09-28 12:58:19 | 生活
先日、ちび姫の小学校で運動会が行われた。

ちび姫の学校では、運動会の日、
生徒はお弁当を持ってきて教室で食べる。

親のほうも、応援には来るけれど、
自分の子供の出番が終わると
一旦家に戻って食事を済ませる人が殆どだ。

家族総出で応援していた昔とは大違いだ。


学校からは、
「むやみに子供の応援席に立ち寄らないで下さい。
毎年、ジュースやお菓子を差し入れる方がいらっしゃいますが
運動会は『教育の一環』として捉えております。
どうぞご理解下さい。」
と、事前に通達が配られる。

グラウンドにはビニールテープが張られ、
「中に入ってのカメラ撮影はご遠慮下さい。」と、張り紙がしてある。

敷地内は禁煙なので、たばこを吸う人は校門の外に出て吸っている。

若干名、守らない人もいるが、
殆どの人がちゃんと規則を守っている。


9月の中旬とはいっても、
まだまだ気温は高く、
学校側も熱中症対策に追われていた。

プログラムは例年に比べ1/4ほどカットされ、
全体的に短くなった。
また、何度も休憩タイムをとって、
子ども達に水分補給をするように促していた。

「ここで5分間休憩を取ります。」
そう放送がかかると、子ども達は一斉に水飲み場へ走っていく。

席へ戻る途中、
登り棒や滑り台などで、ちょっとだけ遊んでみることも忘れない。(笑)

その時、応援に来ていたあるおばあちゃんが
孫の方へつつっと寄っていくのが目に入った。

「○○ちゃん、○○ちゃん、ちょっとこっちへ来やぁ(来なさい)。」

呼ばれた男の子は、おばあちゃんの方へ走っていく。

するとおばあちゃん、なんと、手にしていたスポーツドリンクのペットボトルを
「みんなが見とらんうちに(見ていないうちに)
はよ、飲みゃあ(飲みなさい)。」
と、孫に手渡しするではないか。


おばあちゃんの顔には見覚えがあった。

幼稚園の頃から
「モンスターグランマ」として恐れられている人だ。

頻繁にクレームをつけたせいで、
担任の保育士は精神を病み、ついには休職してしまった、と聞いていた。

幼稚園の運動会でも、
堂々と本部席に入って、写真撮影をしていた。
「ここは、部外者立ち入り禁止ですから。」
と、保育士が注意すると、
「なんで?あの人達(保護者役員のこと)は、同じ親なのに
いい席で写真撮っとるやないの。卑怯や。」
と、臆することなく撮影を続けた。


そして、今回目にした「孫へのジュース渡し」

いくら可愛いからといって、
ルール違反はダメでしょう。


ちょっとこれくらいはいいじゃない、
という大人の緩んだ気持ちが
子供のモラルを無くしていくのに。

そんな彼女の行動を見ていても、
標的にされるのが怖いので何も言えなかった私・・・・・。
ブログでブーブー言うのが関の山だ。(汗)



ジュースを差し出された男の子は、
周りの友達に遠慮したのだろうか、
ちょっと恥ずかしそうな顔をしていた。

これだけはちょっと救われた気がした。

休日の買い物が嫌いだ

2010-09-22 12:51:20 | 自分のこと・思い出
敬老の日、秋分の日と続く9月の連休。
ゴールデンウィークに対して、シルバーウィークというのだそうだ。

行楽に出かける方も多いのではないだろうか。

tenchan家にとっては、連休といえども
いつもと変わりない普通のお休み。


5月には家族旅行をした。
それに、次男の期末テストが直に始まる。
余暇を楽しむどころではない。
せいぜいお彼岸のお墓参りに行くくらいである。

せっかくのお休みではあるが、
ちょっと出かけるのが憂鬱だ。

特に、スーパーに買い物に行くと気が滅入る。

自分と同じような年代の女性が、
ご主人と買い物をしているのを見るのが嫌なのだ。

奥さんが前を歩き、ご主人がその後ろで買い物カートを押す。
お魚のコーナーやお肉のコーナーで立ち止まり、
「これにする?それともあっちにする?」
と、パックを手にとって今夜のおかずの相談中。

そんな姿を見ると、一人で買い物カゴを持っている自分が
侘びしく見えてくる。

中には険悪なムードの夫婦もいる。
それでも、私にとっては羨ましい。

レジで前に並んだのは、やはり夫婦連れ。
奥さんが支払っているうちに、
ご主人の方が山盛りのカゴを運び袋詰めをし始める。
そんな一連の作業が、二人の連れ添った年月を物語っているようだ。


じわっと涙が出そうになるのをこらえる。
大きな袋をしっかり握って、足早に車に乗り込むのだった。

ビール何飲んでる?

2010-09-21 12:54:55 | 生活
この夏は暑かった~。

風呂上がりのビールがおいしかった~。

少し前まで我が家では
「発泡酒」
を飲んでいた。

晩酌に必ずロング缶を2本は飲む夫が
「ビールのような味で安いなら『発泡酒』でいい。これで十分十分。」
と、言い出してから
ずーっと発泡酒を買ってきたからだ。

飲んでいたのは、KIRINのどごし<生>


それからしばらく経って、
「今度はASAHIのoffにする。」
と、言うではないか。
なんでも、
メタボ気味の会社同僚が、最近ビックリするほど体重が減ったので、
どうやってダイエットしたのか理由を尋ねたところ、
晩酌をASAHIのoffに切り替えただけで、痩せたのだという。

プリン体85%off
糖質75%off

すごい!

これで痩せられるなら、と、
我が家もASAHIのoffにした。


だが、何ヶ月経っても、夫のメタボ腹は引っ込まない。


それどころか、
「ベトナムに行ったら、こういう物は食べられんからなぁ。」
と、今まで控えてきたスナック菓子類を
思い切りバリバリ食べるようになり、
赴任前には、多分重量オーバーになっていたと思われる。


さて、夫が単身赴任したあと、
我が家でアルコールを飲むのは義父と私だけ。

ストックが無くなった時、
義父に聞いてみた。

「お義父さん、今度、ビールはどうします?
よろしければ、ラガーに戻しましょうか?」

「そうだなぁ、ラガーにしてもらうとありがたいなぁ。
実を言うと、発泡酒はあまり好きじゃなかったんだよ・・・・・。
最初冷えているうちはいいんだけど、
ぬるくなるとマズくてねぇ。」

やっぱり。

メタボ解消のため、少しでもカロリーが低いのを、と
義父なりに夫の身体のことを心配していたのだ。


本当のことを言うと、
私も、「発泡酒」より「普通のビール」が好き。

そして、二人とも飲む量も一日に1本と決めているので、
ラガーに換えても、月々のビール代はそれほど変わらない。

というわけで、
最近はKIRINのラガー、か、ASAHIのスーパードライ。
時々、SAPPOROのエビスなんか買っちゃいます。


ビールがお好きな方、
今飲んでいる銘柄は何ですか?

息子が一人出来たみたい

2010-09-17 13:34:46 | 生活
夫の親友Kさんは、高校時代からの付き合い。

二人とも関東の大学に入り、
下宿もわりと近かったこともあり、
いつも連んでいたという。

麻雀、パチンコ、映画、

「大学生らしい遊び」の殆どを、
Kさんと一緒にしてきたと言っても過言ではない。

卒業後、Kさんは関東に残り、
夫は岐阜に戻った。

社会人になり、お互い結婚してからも付き合いは続いた。
忙しくても、年に一度は時間を割いて会って飲むことにしている。

さて、
この春、うちの長男が入学した大学、
実はKさんの出身校なのだ。

夫は合格がわかると早速Kさんにメールした。

Kさんからすぐに返信が来た。

「おめでとう。上京した際は是非会おう。」

入学手続きと下宿決めのため、
夫は長男と東京へ出かけたのだが、
Kさんは平日にもかかわらず時間を作って、
オフィス近くの「料亭」を予約して下さった。

Kさんが3人のお嬢さんを連れて我が家に遊びに来てくれたとき、
長男はまだ、1歳になったばかりだった。

大きくなった「親友の息子」を久しぶりに見て
Kさんは夫にこう言ったそうだ。

「俺のところは女の子ばかりだから、
君が同じ大学に入ってくれて」
なんか、息子が一人増えた気持ちがするよ・・・・。」

それから、長男に、
何かあったら連絡してと、携帯の番号を教えて下さった。

Kさんの所属していた体育会に、長男が入部したことを知ると、
OB会にも顔を出して下さったそうだ。



39周年のチェルシー

2010-09-15 12:36:36 | 生活
明治製菓のチェルシー

小学校の時、新発売になったのを覚えている。

サクマの缶入りドロップとも
森永のミルクキャラメルとも違う、
新しい感覚のお菓子だった。


バターのまろやかな味が口に広がる。
キャラメルのように歯にくっつかない。
パッケージも黒地にピンクの花柄でとてもかわいい。

結構お気に入りで、遠足のおやつに買ったりした。
高校の時も、鞄の中に入れてて、通学途中口に放り込んだっけ。


ところで、チェルシーのCMで、
「スコットランドの伝統の味をあなたに」
というキャッチコピーがあったのをご存じだろうか。

当時は全く気にもしなかったが、
よ~く考えてみると変である。

だって、チェルシーはフットボールチームで有名なロンドンに南西にある地域。
なのに、スコットランドの伝統の味・・・・・とは、これ如何に?


ロンドン時代、BBCの料理番組を見ていた時のことだ。
その日は、日本のお菓子のことを特集していた。

そこに登場したのが「チェルシー」

司会者がパッケージに書かれている文言を読む。

「スコットランドの伝統の味をあなたに・・・・・」(英語訳で)

彼女は皮肉っぽく笑いながら首を振りつつこう言った。

「チェルシーが何でスコットランド?」




その答えは明治製菓のwebにあった。こちら

懐かしいCMソングも聴けるよ。(音が流れるので注意。)


そうそう、最近チェルシーの箱を手にとって見てみたが、
「スコットランド伝統の味」というあの一文は、
どこにも書かれていなかった・・・・

君と呼べなくて

2010-09-14 12:46:15 | 子供の話題
地方から首都圏にでてきて、最初に戸惑うのは
なんと言っても「言葉」の違いだろう。

今まで共通語だと思っていた言葉が、
実は地方限定だった、ということは
秘密のケンミンSHOWでもお馴染みだ。


大学に入った長男も、方言の壁にぶつかっているらしいが、
根っからのお気楽人間なので
変な言葉だと指摘されても、気にしていないようだ。

そんな彼だが、
「俺にはどうしても言えない言葉がある。」
と、この間教えてくれた。

それは、相手への呼びかけの言葉、「君(きみ)」。

「自分が岐阜弁話してて、それを指摘されるのは全然構わんのだけど、
友達を、『君』って呼ぶのだけは出来ん。

だって、今まで『お前は・・・』とか『お前さぁ・・・』とか『お前が・・・』って言ってんだよ。
それなのに、急に改まったみたいに『君は』なんて言えるかよ!言えねえよ。

でも、『お前』って言うと、なんかすごく高飛車で失礼に聞こえるだろ、
だから、思い切って『君』って言ってみたんだけど・・・
なんかさぁ、首筋の辺りが、ゾゾゾーーーっときて、
寒気してきた。
やっぱ、俺には無理だわって。」


それで、どうしたの?


「だから、友達のことを呼ぶときは
佐藤君、とか、鈴木君、とか、君付けで呼ぶんだよ。
それしかねえっしょ。」

どうせなら

2010-09-13 12:38:53 | 自分のこと・思い出
少し前、新聞の投書欄で、
奥様を亡くされた男性からの投稿文を読んだ。

「そこそこ社会的な地位も得た」と仰るその方によると、
結婚して以来、
家のこと、子供の教育のことなど、全て奥様に任せっぱなし、
休日も「付き合い」だと称して、ゴルフや麻雀に興じ、
それを自慢げに友人に話すこともあったという。

ところが奥様は不治の病に倒れ、
祈りも虚しくお亡くなりになった。

こうなる前になぜもっと妻を大切にしてこなかったのか、と
自戒の意味を込めた心打たれるエッセイだった。

ただ、こんな一節が妙に引っかかった。

「夜、皿を洗っているときに、何故俺が・・・・と涙することもある。」


もし私の方が先に逝ったとしたら、
夫がお皿を洗っているときに、私のことを思いだしてほしくないわ。

せめて、テレビを見て、旅行に行った場所が写ったときとか、
おいしいワインを開けたときとか、
そういう時だったら嬉しいな。

夜、夫が一人で寝ているときだったら、尚よろしい。

そうしたら、ご褒美として夢枕に立ってあげてもいい。
だめだ、それはちょっと怖いかも。

ずっとあなたが好きだった

2010-09-10 13:08:19 | 銀行員時代
先日、銀行の同期Kちゃんとランチした時
3時間ぶっ通しでガーズルトークしたのだが、
その時思い出した銀行員時代ネタを記事にしてみる。




同期入行のMちゃんは、
女子の中で一際目立つきれいな子だった。

きれいなだけじゃない、
地元の国立大卒の才媛で、立ち居振る舞いもお淑やか。

何か話しかけると、大きな瞳をゆっくり閉じて「うん」と頷きながら聞いてくれる。
女性から見ても
本当にかわいい~!って虜になっちゃうくらいだった。
あの頃流行った言い方をするなら
「お嫁さんにしたい候補NO.1」間違いなかった。


ところがなんと、Mちゃんはその時既に婚約していたのだ。

「秋にはお医者様と結婚するんだって~。」

当時、「腰掛け」と言われていた女子の事務職。
結婚後退職する人が多い中、
せめて2年以上は勤めてほしいと企業側は望んでいたし、
女子も不文律のようにそれを守っていたものだ。

なのに、半年で辞めるっていうのはどうよ?

まあ、いろんな事情があるのだろうから
私たちがとやかく言う事ではないが、
それにしてもね~・・・・・
というのが、周りの女子の冷ややかな反応だった。


入行後、何かと理由をつけて同期会を開いていた私たち。
名古屋市内のちょっとお洒落なお店に集まり、
ご飯を食べたり飲んだりしていた。

Mちゃんはそこでも人気者。
男子が周りに集まってくる。

でも、フィアンセのいるMちゃんは、
どんなに誘われても、
相手を傷つけないよう
さりげなく、上手に、断わっていた。



それからしばらくして、私たちはある噂を聞いた。

Mさんが同じ支店に配属された同期のY君と付き合っているらしい!

最初はグループで映画やドライブに出かけていたのだが、
そのうち二人で会うようになったという。

しかも困ったことに、Y君、
Mちゃんのことを真剣に好きになり始めているらしい。

MちゃんもMちゃんだ。
婚約しているのにちょっとそれは軽率じゃない?




そして夏が終わる頃、
Y君はとうとう、Mちゃんが寿退職する事を知ってしまったのだ。


「結婚するって決まってんなら、初めから就職なんてするなよ!」

別れ際にY君は、こう言い捨てたそうだ。


程なくMちゃんは盛大な結婚式を挙げ、ご主人と共に海外へ赴任した。

だが、なんと、
それから1年もたたないうちに、
彼女は離婚して日本に帰ってきてしまったのだ。

「やっぱりY君のことが忘れられなかったの。」
Mちゃんは親しい友人にそう語ったそうだ。


振られたY君は、どうしたかって?
銀行を辞め、大手メーカーに再就職した。
Mちゃんが離婚したことは、最後まで知らなかったということだ。