肩の凝らないスローライフ

ようこそtenchanワールドへ。「一日一笑」をモットーに・・・日常生活の小さなことを笑いに変えるtenchanの雑記帳

巣立ち 5 闘い済んで

2013-04-30 14:41:59 | 子供の話題
さて、こうして長男と次男が二人でアパート暮らしを始めたわけだが、
tenchan家では大掛かりな模様替えが行われた。

「一人っ子状態」となった末っ子ちび姫のために
ちび姫部屋をしつらえることにしたのだ。

「お兄ちゃんが大学に行ったら、私一人で寝るの。」
と、前々から宣言していたが、
今まで持てなかった自分の部屋をあてがわれて大喜び。
とは言っても、勉強は今まで通りキッチンでしている。

これまで親と一緒に寝ていたのに
いきなり一人で寝るのはハードルが高すぎたのだろう。
時々「寝られない・・・・。」
と、私の布団に潜り込んで来ることもあるが・・・・・(笑)。


次に着手したのは次男が使っていた机の上。

この机は元々、私が嫁入り道具の一つとして持ってきたものだった。

タンスや鏡台など定番の家具以外に、
机と書棚を選んだのは、
自分のスペースというものをなんとかして家の中に確保し
本を読んだり書き物をしたりする時間を持てたらいいな、
という願望があったのだと思う。

実際には、
本はソファーに座って読むし、
文章は書かなくなった。
というかキーボードを叩くようになったし、
なにより、
そんな優雅な時間など持てなかった、
というのが本当のところだ。

持ち主に使ってもらえない机は
その後、子どもたちが順番に使うようになった。

まず、長男が中学時代からそこで勉強するようになった。

大学受験の時には



こんな感じで自らを鼓舞していた。

次にここの主になったのは次男。

長男はそれなりに整理整頓してくれていたが、
次男はあかんかったわー。

両脇にうず高くテキスト類を積み上げ、
必要なものがあれば、
テキストタワーの中から都度引っ張り出して使うという、
木片を引っ張り出して上に積み上げる
あのジェンガというゲームを毎日しているようだった。

じゃあ、ものを書くときはどうするのかというと、
タワーを一旦脇に寄せ、
真ん中にノート一つ分のスペースを空け、
両脇のタワーにぶつからないよう
肩を窄めながら数式を書くのだ。

スペースがあるならまだマシなほう。
スペースすら作らず、
今にも崩れ落ちそうなレイヤーの上で書いていることもあった。

あのさ、ものを書くときは平坦なところで書くべきだよ。
こんなん、書きにくいでしょ。

と、注意すると、

「書いてる俺が不便さを感じてないならいいんだよ。」
と文句を言いつつ、
ノートの下のレイヤーを無造作に追いやり、
ほんの少しだけできた平らな部分にノートを乗せ、
細かい文字を書いていた。

最盛期のテキストタワーを画像に収めていないのが非常に残念だが
机の上は大体いつもこんな感じだった。

これでもまだ整頓されているほうで、
というか、やる気になってしばらく経った頃、
センター試験前の机の様子。



で、引越しが終わり全てのものを片付け終わった状態がこちら。



思わずLINEで「どやっ!」
と画像を送信してしまった。

さすがに悪いと思ったのか、

「イッタイダレノツクエダッタンダロウ?」

次男が返信してきた。

そこでこう答えてやった。

何人たりとも私の聖域を冒すことはできぬのだ!

巣立ち その4 LINEで家族掲示板

2013-04-22 15:25:34 | 子供の話題
次男が合格して最初に買ったものは

新しい携帯=スマートフォン

だった。

3年前、高校入学と同時に携帯デビューしたわけだが
当時はまだ、
ペコペコ二つ折りのやつのほうが市場に出回っていたので
迷わずそちらを購入。
それ以来、ご存知の通り、
朝昼晩、次男は携帯を片時も手から離さず、
お気に入りのサイトを眺めていた。
もはや携帯端末は彼の一部と化していた。
と言っても過言ではなかった。

高校3年生の頃には、
ガラケーの要であるヒンジはその機能を失い、
画面部分ととキー部分を
かろうじて繋げているだけの状態だった。

エメラルド色に輝く美しいフォルムは、
色がはげ、角が欠け、
まるで乳幼児のおもちゃにされてしまったような
無残な姿をさらしていた。

それでも次男は、文句も言わずそれを使い続け
合格が決まると真っ先に携帯ショップに父親と出かけたのだった。

こうしてスマホユーザーが4人になった我が家。
それぞれ気に入ったアプリを入れてカスタマイズしているが、
今回の引越しで非常に役に立ったのがLINEだった。

友達リストから、夫、長男、次男、tenchanを選択し「家族」というグループを作成。
引越しにまつわる連絡事項をそこに書き込むと、
全員が情報を共有できる、いわゆる「掲示板」のような使い方ができたのだ。

なんと言っても履歴が残ること、これはとても便利だった。
口頭だと「言った・言わない」の世界になりトラブルの元。
履歴を辿れば、誰がいつどんな風に発信したかを確認できる。
そしてメンバーが読むと「既読」サインがでるのもグッド。
既読1 なら一人だけ読んだ。
既読2 は二人が読んだ。(たいてい読んでいないのは長男なのだが・・・・。)
既読3 と出てれば全員が知っている、ということになる。

「ニトリからの荷物は○日に届く」
「引越し業者が○日に電話してくる」
「不動産屋の契約は○日。印鑑持って来て」
「区役所への届出よろしく」

大事なことばかり。

返事がない場合は、未処理のことがほとんどなので、
前に書き込んだことをコピペして再送、返事を待つ。

今まで、メールを送ってもなしのつぶてだった長男も
「家族」に組み入れられてからは、
とりあえず返信するようにはなった。(大きな変化だ!)

引越しが済んでからも、
お互いの近況を書き込んだり、
足りないものはないか聞いたり。

両隣に挨拶行った?
右側は行った。

資源ごみ出した?
出した。ダンボール全部片付いた。

ところで無線LANは繋がったのか?
繋がった。

お兄ちゃんご飯いる?
オレ今日バイト、飯いらん。


家族連絡掲示板はとても賑やかだ。

次男は最近料理に目覚めたのか、
作ったご飯の画像を時々送ってくる。

これには義父母が大喜び。

「今日はこんなの作ったそうですよ。」

画像が来るとすぐさま義父母に見せる。
家にいる時、その敏感な舌で料理の文句を言うことには長けていたものの
自分で作ったことなどほとんどなかった次男が
スキルのない中、毎回考えて作っている姿に
おじいちゃんとおばあちゃんは感心しきりだ。

おいしそうじゃん。がんばったね。

とコメントすると。

見た目よりマズい。塩が足りなかった。

グリンピースを茹でずに入れたら生っぽかった。

照り焼きにしては甘すぎた。

と自らダメ出しも。

そう、失敗しながら学んでいくんだ。
大学生活はまだ始まったばかりだもの。

巣立ち その3

2013-04-15 15:43:37 | 子供の話題

引越しday翌日。

台所はまだ使える状態ではなかったので
近くのコンビニでおにぎりや即席味噌汁を買い、
簡単な朝ごはんにした。

今日中に荷物を収めるところに収め、
なんとか生活できるように整えてやりたかったが、
頼みの長男が、
「あ、オレ、今日部活あるから。」
と、朝から出かけてしまったではないか!

まだダンボールだらけなのよ。
どーすんのよ!

「わりぃ、わりぃ。帰ってきたらやるからさ。」

仕方なく、残ったメンバーで少しずつ片づけていくことにした。

今回一番の誤算だったのは、
押入れ下段に備え付ける「押入れ収納ダンス」が入りきらなかったこと。

賃貸アパートの押入れは、
通常サイズより奥行きが短かくなっている。
それに気がつかず、買ったはいいが、
前に飛び出てしまい襖が閉じない事態になったのだ。

うーん、せっかく組み立てたのに。

かといってこんな大きいものを部屋に据え置くこともできない。
急いで義母に相談すると、
「着払いで送り返して。こちらで使えるから。」
という返事をもらえた。

なんという徒労感。
全員で組み立てたのに、

わずか数十分後に解体することになろうとは。

そんなこんなで、収納家具が揃わぬため、
衣類が外に出しっぱなし状態で
引越しdayは終了することになってしまった。

なんとか寝られるスペースは確保しようと、
衣類を脇に寄せ見栄えよく写した画像がこちら

さて、どっちがどっちの部屋でしょう?

 

 

左が長男 右が次男

なんだか似たような色彩ですね。

それにしても、どうるす?この収まりきらない洋服・・・・・。

「まあ、大丈夫だ。タンス類が来たら俺たちで組み立てるからさ。」

そうだね。収納場所がないんだもん。

これ以上いてもすることがないわ。

後は長男と次男に任せ
ちび姫と私は帰路につくことにした。

大きい兄ちゃんと小さい兄ちゃんとしっかりhugするちび姫
お互い照れくさいけど、母と息子たちもhug。

長男のときは泣けて泣けてしょうがなったけど、

兄弟二人で住むということで、すこし安心感があるのかな。

涙は出なかった。

 

じゃあね、入学式にはまた来るし、

ちび姫ちゃんはGWにね。

駅でバイバイしてもちび姫は泣かなかった。

帰りの新幹線の中でもお気に入りのゲームをして遊んでいた。

 

ところが翌日、

お茶の時間にココアを飲もうと用意していたちび姫が

突然シクシク泣き出したではないか。

 

ちび姫ちゃん、どうしたの?

 

「あのね、いつもココアを飲むときは

兄ちゃんと一緒なの。

でもこれからは一人で飲むんだな、と思ったら

なんか泣けてきちゃった。」

 

そっか、そうだったね。ココア飲むときは二人で飲んでいたものね。

 

悲しんでいるちび姫の様子を

次男にメールで送った。

「ココアを一緒に飲んでくれる兄ちゃんがいないと

泣いている子がここにいます。慰めのメールを!」

 

次男の返信

「オレ、最近ココア飲んでなかったんだけど。」

 

ーっていうか、実際にココア飲んでるとか飲んでないとか、そういう問題じゃなくて

これは喩えの話でしょ!

乙女心を学びましょう。

 

「無理乙」(無理です。お疲れ様の意)


巣立ち その2

2013-04-08 16:16:04 | 子供の話題
引越しの10日ほど前、
次男を連れてニトリへ買い物に行った時のことだ。

まず、二階の家具コーナーに行き、
勉強机と周辺家具を選んだ。

次に向かったのはダイニングテーブル売り場。
今度住むアパートは2LDKで
キッチンはそこそこの大きさなので
小さめのダイニングテーブルが置けるのだ。

二人用のDTなんて、なんだか新婚さんの家具みたい。
男兄弟が向き合ってご飯食べる絵柄など、想像するだけで小恥ずかしいが、
それぞれの部屋にこもって食べるのも寂しいものだ。
ここは大いに新婚気分とはどんなものか、
(ただしそんな日が来るのかどうかが問題だが・・・・)
を学んでほしいものだ。(笑)

さて、店内には
これから遠方の大学に進学し
アパート暮らしをするであろう若者とその家族が
あちこちで家具を選んでいた。

これだけたくさんの人がいるのだ。
一組ぐらい知り合いがいるんじゃない?

買い物を済ませ車に乗り込んでから
次男に聞いてみた。

「うん、同じ高校のヤツ。
しかも元クラスメートが二人いたよ。」

えー!そうなの。
あまり話したことなかったとか?

「いや、結構仲良かったよ。」

だったら声かければよかったじゃない。

「あのさ、わかってないな。
俺たちにはね、家族連れで買い物や食事に来ているとき
お互いに声はかけない、という暗黙のルールがあるんだよ。」

ちょっと意味わかんない。
どうして?
卒業式でさよならして、久しぶりなんだよ。
ここで買い物してるってことは合格したってことなんだから
お互いの労をねぎって
よかったな、がんばったな。どこの大学?アパート?寮?
とか、声を掛け合ったらいいじゃない。

「だとしても話はしない。」

せめて、君はどこに住むの?
俺、東京だから来るときは連絡しろよ、ぐらい
言ってもいいのに。

「まだわからないの。

話をすると俺たちだけで済まないでしょ。
そこから親同士の会話が始まるからいやなんだよ。

お宅はどちらに?
受験大変でしたけど、ようやく決まってホッとしましたね~。
高校の三年間ってあっという間でしたね~。
これから寂しくなりますね~。

って、お母さん絶対に向こうのお母さんと話するでしょ。

その間、俺らはボーっと待ってるだけで
暇持て余しちゃうわけ。
そうなることがわかってるから
最初からガン無視なの。
無視と言っても、それは失礼でも何でもない。
向こうも同じことを感じてるから
店入って最初に目が合ったときに、
『オッス、お前も家族と買い物か。じゃあな。』
ぐらいコンタクト取るわけよ。」

巣立ち その1

2013-04-02 15:10:23 | 子供の話題
合格発表から3週間。

入学手続きを終え、
新生活に必要なものを買いつつ、
長男と次男が一緒に住める物件を探し、
お世話になった方への挨拶を済ませ、
次男に料理やその他生活の術を教え、
引越しの準備をするという
怒涛の日々を過してきたが、
日曜日、新しいアパートに二人とも落ち着くことができた。

今回は、冷蔵庫や洗濯機など長男が持っている家電は買う必要がなかったので、
次男が使うものを中心に考えればよかった。
3年前と同じく、生協の通販とニトリの無料配達サービスを利用し
その他の荷物は宅配便を使った。

新しいアパートの入居日
次男の荷物が届く日
長男のアパートを引き払う日
DAYに設定し、
二人が同時に生活できるようにしたのだが、
長男のアパートの引越しがスムーズにできるかどうかが、
一番の問題だった。

実はこの三年間、長男のアパートには一度も行っていない。
1Kで寝泊りするスペースがない、というのが理由だったが、
何がどうなってどう汚れているか、考えただけでも恐ろしかった。

部屋を訪ねたことのあるのはたった一人、夫の従弟だったが、
「お姉さん、あれは一回掃除しに行ったほうがいいよ。」
帰ってくるなりそう言われたほど、奴の居城は汚かったらしい。(怒)

本当は荷造りを手伝いつつ
掃除もしてやりたかったが
次男のほうの準備にかかりっきりで上京することもできず。
不安要素はあったが、長男の引越しは本人に任せることにした。

さて、この引越しで大活躍だったのがちび姫。
ちょうど春休みになっていたので、
「私も東京に行ってお手伝いする!」
と、大張り切り。

遊びに行くんじゃないよ。
向こう行ってもTDLもキッザニアも連れてってあげられないからね。
ただひたすらダンボールや荷物と格闘するんだからね。
布団もお兄ちゃんたちのだけしかないから
あなたは寝袋で寝るんだよ。
それでもいいの?

「うん、わかってる。」

覚悟はできているようだった。
暇な時間ができるとゲーム機取り出して遊んじゃうのはご愛嬌だったが
その他は本当にがんばってくれた。
GWには絶対にTDL連れてってあげるね。
寝袋で寝ることに変わりはないけど。(笑)

当日、午後から次々と注文した荷物が届く。
ほぼ同時刻に長男のアパートからの荷物が来た。
あっという間に部屋の中がダンボールだらけになる。

さて、みんなこっから頑張るよ!

梱包をどんどん解いていく。

そこでちび姫が悲鳴を上げた!

「ママ~本が埃だらけ!」

ある程度想像はしていたが
これほどとは・・・・・。

ちび姫ちゃん、掃除機持ってきて。
一旦吸い取ってから出していきましょう。

その後も箱を開ける端から埃が飛び出てくる。

せっかく掃除してきれいにしてあったのに
アパートの床にフワフワと綿埃が舞い始め、
堪らず窓を開けたのだった。

一体どれだけ掃除してないのよ!
と怒れてしまったが、
一応荷造りは自分でやり終えてあったし、
ここ数日は外食に徹し、冷蔵庫は空にしてあった。
アルバイトもあって何かと忙しい中で、
長男は長男なりに努力はしていたらしいので
まあ、埃まみれでもよしとしよう。

夕方近くになったが
荷物の一つがまだ届いてなかった。
次男の部屋に敷くウッドタイプのカーペットなのだが
それを先に敷いておかないとベッドを組み立てられない。
注文先に電話をして確認してもらったが、
7時30分になっても配達される気配はなかった。

いい加減疲れてきておなかも空いてきた。

よし、ご飯食べに行こう。

引っ越し終わってないけど前祝よ!

そして我々が訪れたのは

渋谷ヒカリエのレストランの中にある

SESTO SENSO H (セストセンソ アッカ)

お互いのお料理を突きつつ、
長男と私はお酒を楽しみつつ、



こーんな夜景を眺めつつ、
デザートまでたっぷり頂き
みんな満足~満足~♫

家に帰って今日はもう休もうか、
なんて話をしていたところ、
次男の携帯に「今からカーペットお届けに参ります。」と連絡が!

えっ?間に合う?ギリギリだよね。

駅まで走る。スペースがありそうな車両に体を押し込む。
あとからどんどん人が入ってくる。

人生初の満員電車にちび姫目が点。

ちび姫ちゃん、ママとお兄ちゃんにしっかり掴まって。

駅に着いた。
次男を先に走らせ荷物を受け取ってもらう。
アパートに着くと部屋の真ん中にカーペットが鎮座している。

どうする?
今夜中に敷くか?
じゃないと収まらないよね。

4人でカーペットの端をもってエッチラオッチラ。
ようやく敷き終えると
今度はベッドの組み立て。
二人組みになって左右を担当。
あっという間に完成した。

ここで時刻は12時。
お風呂に入る元気もなく、
それぞれ寝るスペースを確保して
眠りの世界に落ちていったのだった。