これは我が家の味噌煮込みうどん。(画像は古いけど・・・・)
寒い季節によく食卓に上る人気メニューだ。
うちの味噌煮込みはとにかく具だくさん。
一般的なうどん屋さんのは
ネギ、油揚げ、かまぼこ、干し椎茸、鶏肉、玉子・・・・・
などが定番の具として入っている。
うちはその他に、
里芋、ニンジン、大根、ゴボウなどの根菜類とか、
白菜、ナスなんかも入れちゃう。
うどんにナス~?
って、なんか合わないような気がする?
でも、これが案外いけるのよ。
結婚したばかりの頃、義母が
「味噌煮込みにナスを入れるとおいしいのよ。」
と、教えてくれた。
なるほど、汁を吸ったナスがとてもおいしい。
というわけで、具がいっぱいのうちの味噌煮込み。
あまりに具が多いので、麺の量が少なくなってしまう。
だから、男子はこれを2杯食べる。
家族が7人いた頃は、戦場のようだった。
3つのコンロで一人前ずつ煮込んでいく。
出来上がったら順番に食べていく。
ようやく自分の分が出来上がって食べようと思った頃、
速攻で食べ終わった男子が「おかわり!」と叫ぶ。
もう一度立ち上がって、土鍋に2杯目の具材を突っ込み火をかけるのだ。
グツグツ煮る度に汁が溢れ出て、
食事が終わった頃には、コンロ周りは味噌汁だらけだ。
食器の後片づけのあと、
五徳を取り外し、こびりついた部分をスチールたわしでピカピカに磨く。
ホーロー部分もメラミンスポンジで汚れを落とし、ぜーんぶキレイに拭いておく。
頑固な汚れはその日のうちに取っておかないとね。
味噌煮込みうどんの日は、
即ちコンロ掃除の日。
結構大変なのだ。
さて、そんな具だくさんの我が家の味噌煮込みうどんには、
もう一つ重要な具材が入っている。
それは賽の目に切った豆腐。
ちょっと煮込みすぎて「す」が入り、
色も味噌色に染まっている。
えー、つまり、
朝の味噌汁の残りを入れちゃうわけです。
ちょっとだけ残った味噌汁って、
始末に困るのよね。
海が汚れるから下水に流すなんてことはしたくないし。
こうやって別の料理に使う方がいいじゃない。
だが、「細かすぎる次男」はこれを見逃さない。
豆腐が自分の土鍋に入っていると、すかさず、
「あ、お母さん、味噌汁の残り入れたでしょ。」
と突っ込む。
ええ、そうですとも。
同じ味噌味だからいいじゃない。
別にシチューの残りを入れた訳じゃないんだから!
ったく。君だけだよ、こんなこと一々言うの。
お父さんだって、お兄ちゃんだって、
豆腐が入っているの気付いてるけど言わないだけなんだからね。
先日、塾のお迎えに行ったとき、
スタッフの方々と「味噌汁談義」になった。
途中、「味噌煮込みうどん」に話題が汲ぶと、
こともあろうに次男がこう言ったのだ。
「味噌煮込みは、やっぱり具がいっぱい入ってるのがおいしいですよね。
具から色んな味がしみ出して。
うちのは特にすごいんですよ。
豆腐まで入ってるんですから。」
豆腐~?
皆さんが不思議そうな顔をする。
次男は続けた。
「要するに、朝の味噌汁の残りが入ってるんですよ。」
バカバカ!それは我が家のトップシークレットだってば!
(注)豆腐の他に、実はワカメとエノキも入ってマス・・・・・