肩の凝らないスローライフ

ようこそtenchanワールドへ。「一日一笑」をモットーに・・・日常生活の小さなことを笑いに変えるtenchanの雑記帳

グンゼ軽ブラモールドブラ

2013-06-28 15:29:02 | お気に入りのもの
今までずっとウイングの3/4カップブラ
を愛用してきたのだが、

この間、下着売り場で見かけたグンゼ軽ブラモールドブラがよさげだったので買ってみた。

一番小さいサイズがAカップなので
AAカップの私としてはちょっと心許ない、というか
胸とカップに隙間が出来てしまい、
ペコペコと凹むのではないかと気が気でない。(汗)

しかし、今のところ着け心地はとてもよく、
これはリピート買い決定かも、と思い始めている。

軽ブラという名前の通り、
素材が軽くて、着けていても締め付け感がない。

また、脇のあたりの素材がとてもソフトに出来ていて、
いわゆる「脇はみ」が出来にくいのがよい。

ちょっと想像するもおぞましいが、
通常のブラだと、サイド部分の食い込みが結構きつく、
贅肉がはみ出て、それがTシャツの表に響いて
肉の三段石垣みたいな悲しい状態になるが
軽ブラはそういうことがない。

この先、洗濯を繰り返して、
どの程度耐久性があるか、
実際に使いながら検証していくつもりだ。
すぐにビロローンって伸びてしまっては、
使い物にならないものね。

これって日本だけのビジネスマナー

2013-06-27 16:09:42 | 自分のこと・思い出
学生時代にアルバイトを始めた頃の話だ。


1、2年の頃は夕方~閉店までのシフトだったが、
授業が少なくなる3年生あたりから、
昼の時間帯にも入るようになった。

開店前の準備は夜バイトとは全く逆の動作になり、
フィルムの巻き戻しを見ているようで、
とても新鮮な感覚だったのを覚えている。

その他、仕入会社へコーヒーや乳製品を電話で発注するのも
朝の重要な仕事だった。

いつもは先輩が電話をしてくれていたが、
あるとき「tenchanさんもやってみて。」
と、役を任されることになった。

先輩が注文するのを何度も耳にしているので
フレーズは丸ごと覚えていた。

あとは注文数を変えればよかったので
簡単なことこの上なかった。


「もしもし、喫茶○○でございます。
いつもお世話になります~。
本日の注文お願いします。
コーヒー1キロ、
牛乳1本、
フレッシュ(コーヒーフレッシュ)1本、
生(生クリーム)1本です。
よろしくお願いします。」

そこまで一気に話し、役目を終えた気分になっていると
先方が
失礼でございますが・・・」
と、語尾を消え入りそうにしながら話してきた。

えっ?何か失礼なことをやらかしたのだろうか?

黙り込む私。

すると向こうは、もう一度
失礼でございますが・・・・・」
と、今度はもっと語尾をフェイドアウトさせながら言った。


いや、ますますわからん。

何?何?何~?

パニックになる私に彼女は

「あのう、お名前を教えて頂けますか?」

と、イラットした口調で聞いてきた。

あ、名前ですか。名前ね。

「tenchanです。」

「tenchan様ですね。
わたくし、○○商事の △△と申します。
ご注文ありがとうございました。」

呆然として受話器を握る私。


し、知らんかった。
失礼でございますが・・・・・(フェイドアウト・・・・)」
って、先方の名前を聞く決まり文句だったの?
これって常識なの?
みんな知ってることなの?

試しに、
この「失礼でございますが・・・・・(フェイドアウト・・・・)」を
自分も使ってみることにした。

すると百発百中で向こうは「○○と申します。」
と、名前を言ってくれるのだ。
へぇ~。
これも一つのビジネスマナーなんよね。

その後、社会人になった時も
失礼でございますが・・・・・(フェイドアウト・・・・)」
を使ってはいたが、
どうもいきなり「失礼でございますが・・・」と言うのは失礼な気がして、
「わたくし、○○と申しますが・・・・・。」
と、別バージョン(?)を使っていた。

今はどうなんだろう?
やはり、
失礼でございますが・・・・・(フェイドアウト・・・・)」は
名前を聞くフレーズの王道なのだろうか?



頑張っても報われないことだってある

2013-06-26 15:13:46 | お気に入りのもの
最近気になったCMを二つ紹介。

ロンドンオリンピックの頃のだから
ご覧になった方も多いと思うが、
アスリートを目指す子どもを支える母の姿を描いている
P&GのCM↓

「 Best Job(母の愛)」




起こす、食べさせる、送る、応援する、洗濯する。
毎日それの繰り返し。

なんだか自分に重ね合わせてしまうね。


でも、世の中そう甘くない。

いくら努力しても頑張っても、
上手くいかない時だってある。
いやむしろ、上手くいかないことの方が多いからだ。


頑張れば夢は叶う。

その言葉を聞くたびに
心の隅のどこかが痛みだす。


「最後の試合」篇 90秒





人生半分以上生きていると
世の中そんなもんだと、
哀しいかな、妙に悟ってしまう。


もちろん、努力しなければ何事も達成できないし、
子どもたちには最初からそんな話はしたくない。

夢に向かって頑張っている彼らにエールを送り、
たとえそれが叶えられなくても
最後まで見守ってやりたいのだ。

ちび姫のたたき梅きゅうり

2013-06-25 15:48:19 | 子供の話題
家庭菜園で野菜を作る醍醐味とは何だろう。

旬のものが新鮮なうちに採れる。
出来る限り無農薬で安全な野菜が栽培できる。
市場に出回っていない珍しい品種に挑戦できる。
友人知人におすそ分け出来る。

挙げればきりがないが、
人それぞれの楽しみ方があるだろう。

そんな中、
これもまた野菜作りの楽しみの一つに加えてもいい、
そう思える出来事があった。






夏野菜の定番といえばキュウリ
中でも特に気に入っているのが四葉キュウリだ。

以前にも紹介したがこちら
ブルームと呼ばれる白い粉が吹きでて、
イボイボがたくさんある品種である。

皮は柔らかく非常に傷みやすい。
加えて、イボの突起でキュウリ同士が擦れてしまう。
輸送途中や陳列の段階で商品価値が下がってしまっては
販売する側からしても、あまり魅力ある商品だとは言えないだろう。
ということで、市場にはほとんど出回っていないのが現状だ。

だが、家庭で栽培すれば、
運ぶだの並べるだの、そんな手間は関係ない。
採ってきてすぐ食べれば済む話だ。

というわけで、毎年四葉キュウリの苗を買って植えつけている。

6月の半ば頃から、
ぼちぼち収穫できるようになってきた。

程よく冷やして塩かけてがぶり、
というのが一番おいしい食べ方だが、
我が家では麺棒で叩いてしなっとさせてから
塩昆布をかけたり
しょうがとごま油を効かせた中華ドレッシングをかけたりして
夏の味覚を楽しんでいる。

先日、たくさん採れたキュウリを目の前にして、
ちび姫がこう言った。

「ママ、今日は私がキュウリのお料理作るね。」

慣れた手つきでまな板を出すと
麺棒と包丁を使って、ガンガン・トントンやり始めた。

「ママは手を出さないで。私が味付けも全部やるんだから。」

待つこと数分。

きれいに盛り付けられたのがこちら。







梅の酸味が爽やかな、
夏の一品が出来上がりました。


ちび姫、6年生ながら、
収穫した野菜で料理のイメージを膨らませたのだなぁ。

旬の味を楽しむ心が
娘に伝わっていくこと。
これもまた、野菜を作る楽しみの一つだと実感した一日であった。

あっと驚くボディーペインティング

2013-06-24 15:43:29 | お気に入りのもの
以前、機内で流す「安全ビデオ」に出るCAが
全員裸にボディーペインティングしたNZ航空のことが話題になりましたが、

Bare essentials of safety from Air New Zealand





これもまたすごい。

ツイッターで話題になった画像です。

トリックアートの世界かな?

アクリル絵の具で身体に描いた「だまし絵」です。こちら

アニメのコスプレにも是非使ってほしい。


例えばこの人とか(笑)




ちび姫が新品の靴下に穴を開けてしまった件

2013-06-20 16:04:43 | 子供の話題
「コップ落とさないよう気をつけて持ってね。」
と、忠告した時に限って
躓いてガッシャーン、床が牛乳だらけに・・・・・
というのは、子育て中にはよく経験することである。

小学生ぐらいになるとさすがに頻度は少なくはなってくるが、
それでも稀に、誰のせいでもない自分が原因で
失敗をしてしまうこともある。

昨日のちび姫がまさにこのパターンだった。



6年生としては小柄なほうではあるが、
最近足のサイズがどんどん大きくなっているちび姫。

今まで履いていた靴下は
どれも小さくなってしまった。

中には履き古してゴムの部分がすっかり伸びきってしまったものもあり
これはもう新しいものを買わなくちゃ、と思っていたところだった。

お洒落にも気を使うお年頃だ。
長男や次男の時のように、
親が勝手に買ってしまうのはNG。
ショッピングモールに出向き、
自分の趣味に合ったものを選ばせないと、
「こんなのやだ!」
ということになってしまう。

先日も靴下売り場であれこれ悩んだ挙句、
お気に入りの靴下を何足か購入。

タンスの中にしまおうと、
タグをはずす時に悲劇は起こった。

ちび姫ちゃん、ハサミで値札取ろう。
生地を切らないように気をつけて・・・・。

と、言い終わらないうちに、

「あ!」

彼女の手が一瞬止まった。

「ママ、どうしよう~?」

つま先先端は無残にも、
L字に切れてしまっている。

ショックのあとにやってくるのは
イライラを抑えきれない衝動。

劇おこブンブン丸に変化したちび姫は
部屋にこもってモノに当り散らしている。

あはは、懐かしいわ。この怒りんぼモード。
お兄ちゃん譲りだこと。
そういうところって、やっぱり兄弟妹なのだなぁ~。

こうなってしまっては、
何を言ってもダメ。
ほとぼりが冷めるまで待つしかない。

さて、一方で靴下をなんとかしなきゃね。
まだ一度も履いていないんだし、
捨てるのは勿体ないわ。
繕ったら履けるでしょう。

そこで買い物に出かけた折、手芸店に寄り、
穴をふさぐのに丁度よいアイロンプリントを買ってきた。

木綿糸で穴をふさぐと、
アイロンでギューっと20秒一押し。
念のため縁も糸かがりしておいた。




出来上がりをそっと差し出すと、
バツ悪そうに小さな声で「ごめんなさい。」
と謝るちび姫。


ちび姫ちゃん、短気は損気なのよ。

感情を爆発させたい気持ちは分かるけど、
だんだん大人になるうちに、
上手にコントロール出来るようになるといいね。
まだまだ無理だろうけど。







あなたはどの年代?

2013-06-17 14:55:46 | 自分のこと・思い出
就職活動で苦労している学生さんたちの話を聞くと、
本当に大変だ。

ママ友達の息子さんが
先日、見事大手企業から内定をもらい、
しかも大学時代に学んだことを生かせる職場ということで、
心からおめでとう、と、お祝いを申し上げた。
さぞかし彼女もホッとしていることだと思う。


今の学生たちは、自分たちの頃と違って、
資格を取ったりスキルも磨いていて
相当努力している。

それに比べると、
自分たちは本当に何も考えていなかったなぁと
申し訳なくさえ思う。

英検何級とかTOEIC何点とかも気にせず、
将来のビジョンもなく
自己表現することも下手で、
ただなんとなく人気の業種を選び、
流れの中で就職先を決めていた。

頭の中にあるのは、
今度の面接何を着ていこう?
大学OGに食事に連れて行ってもらうけど、
どこのお店に行くのかな?

そんなことばかり・・・・(汗)。


って言ったら、
今の学生さんたちに呆れられそうだね。


そんな中見つけた

80年代-00年代『JJ』におけるリクルートスーツの変遷


うわっ!
まさに自分の頃のリクルートスーツって、
こんな感じだった。

さすがにパステルカラーは選ばなかったけど、
千鳥格子の肩パット入りの
定番スーツだったことはよく覚えている。



それにしても、
もう数年もしたら、
息子たち、まずは長男の方が
就活に臨むことになるのだと思うと、
心配でいたたまれなくなる。

面接で上手くいかなかったりしたら、
なんか親の技量も試されてる気がするのだ・・・・。



高校時代までは厳しくしつけたつもりだったが、
親元に居ない今、
どんな生活をしているのやら、
皆目見当も付かない。


先輩や後輩たちに迷惑かけっぱなしじゃないだろうか?
先生や目上の方々にちゃんと敬語使って接しているだろうか?
バイト先ではちゃんと仕事しているだろうか?

しばらく音沙汰がないと
ついそんなことを気にかけてしまう。


ただ、次男と暮らすようになって、
少しは状況が掴めるになったのは喜ばしい。
LINEでこちらからメールしても
一向に返事を返さない長男に代わり、
次男が
「○○○○○だそうです。byお兄ちゃん」
と、伝達係にさせられているからだ。

「俺は伝言係か!!」
と、次男は怒るが、
ごめん、今は君に頼るしかないのだ。
耐えておくれ。



桃栗3年柿8年 うちの檸檬は6年越し

2013-06-14 15:35:35 | 生活
家でレモンが採れたらいいね、と、
鉢植えの苗を買ってきたのが6年前。

その後、毎年花を咲かせ結実するも、
見事に全部落ちてしまい、
一体どうなっているのか、
やはり鉢植えでは無理なのかと思っていた。

ところが今年はどういうことか、
花もいつもより大きく、
実もいい感じに付いている。

5月中旬くらいには



こんなに小さい実だったが、

日を追うごとに成長していってる。


6月初旬



そして今週はこんな感じ。






採れたら何に使おうかな?

レモネードにする?
炭酸割り?
揚げ物にかける?
サラダのドレッシングに使う?
それともレモンチェッロ作っちゃう?

今から楽しみ。ウフフフ・・・・。


だからお願い、このまま落ちないで大きくなって~~~。

revenge に夢中

2013-06-10 15:37:47 | お気に入りのもの
海外ドラマやバラエティ番組の専門チャンネル Dlife(BS258)が開局して1年余り。

もともと「Desperate Housewives」の再放送を見るためにたどり着いたのだが、
今では他の番組も毎週録画して、すっかり嵌っている。

特にお気に入りなのが、revenge シーズン2

シーズン1から引き続き見始めたが、
毎回謎が謎を呼び、
復讐の波紋はどんどん広がっている。

物語の主人公は エミリー・ソーン。以後、画像は拝借





実はエミリーの本当の名前は アマンダ=クラークといい、
幼い頃は父デビット・クラーク



と二人、幸せに暮らしていた。


ところがある日、父親は勤め先の投資会社グレイソン・グローバルによって
テロリストに仕立て上げられてしまう。
反論もむなしく無実の罪を着せられ、失意のうちにデビットは終身刑に。

父親と引き離されたアマンダは、
周りの大人たちに父がテロリストであると教え込まれ、
養父母にも虐待されたうえ、少年院送りになってしまう。

刑期を終えた彼女を出迎えたのは
IT業界の寵児ノーラン・ロス



まだ無名だった頃、アマンダの父デビットに出資してもらったことを恩義に感じ
アマンダに救いの手を伸べたのだ。

ところが彼女はノーランの言うことに耳を傾けず、
出所後も乱れた生活を送っていた。
だが、アルバイトで訪れたグレイソン家のパーティーで、
父親が陰謀に陥れられたこと、
また、陰謀の首謀者は
コンラッド&ヴィクトリア夫婦であり、




その取り巻きも事件に関わっていることを知り、
復讐鬼と化すことを決意したのだった。

アマンダはまず、
少年院時代の知り合いエミリーと取引をし、
お互いの境遇を交換することにした。

ノーランから譲り受けた莫大な資産を元に、
慈善事業を手がける知的美人へと変貌を遂げたエミリーは
グレイソン家の牙城ハンプトンの社交場へと乗り込むのだ。

彼女が目をつけたのがグレイソン家の長男ダニエル



さりげなく近づき、ダニエルの心を掴むと、グレイソン家の情報を巧みに引き出していく。

実はダニエルが画面に出てくるたび、長島一茂だよ・・・と、つぶやいている私・・・(笑)



復讐といっても、エミリーは人を殺さない。
毎回一人にターゲットを絞り、
社会的に立ち直れないぐらいのダメージを与える
その痛快なやり口に、毎回のめり込んでしまうのだ・・・・。


なお、シーズン1では、
エミリーの復讐を手助けする謎の日本人として
真田広之



が出演しているが、
シーズン2では一向に出てこないので調べてみたら、
真田さんは降板、



ケイリー=ヒロユキ・タガワに替わっていました。


今週6/10からはシーズン2のこれまでを一気に放送。
revenge week

これを機会に、皆さんも revenge に夢中になってみませんか?








銀行員時代 役務者は辛いよ

2013-06-06 15:25:52 | 銀行員時代
私が勤めていた銀行の支店では、
大まかに、
普通預金、定期預金、為替、資金、得意先、融資、
という部署に分かれていた。

得意先と融資は、ほぼ全員が男子行員だった。
女性も若干名いるにはいるのだが、
彼女たちは外回り専門職の
「○○レディー」さんと呼ばれるパート従業員だった。

その他の部署は女性ばかりで構成されていたが、
部ごとに役務者と呼ばれる
普通の会社でいう係長のような人が
業務を統括していた。

統括していた・・・・と言うと、
いかにも聞こえはよいが、
ベテランの女性行員が切り盛りしている、
というのが実情だった。

役務者はたいてい、
得意先か融資担当の男子行員が昇格してやって来る。
そのため内部事務についてはあまり詳しくない。

そりゃそうでしょ。
入行してからずーっと、
お客さんのところへ行って
お金を集めて書類を書いてもらい
支店に持って帰るまでが彼らの仕事だったのだ。

不備がないかを確認してオンラインに記帳し、
通帳を発行するのは女子行員達の役目。

そんな中、いきなりの配置換えで
ポンと預金の役務者に仕立て上げられても
何がどうなっているのか把握するのさえ大変だ。

分からないことは恥を忍んで女子工員に聞くしかない。
けれどその先に待っているのは
口にこそ出さないが、
「はぁ?そんなことも分からないんですか?」と言いたげな
彼女たちの冷たい視線。
それに耐えながら次から次へを回ってくる書類に
印鑑を押し続ける。

あぁ、役務者って大変なんだなぁ。

新人ながらもぼんやりと周りの様子が分かってきたtenchan。
成り上がりの役務者おじさんに、つい同情してしまうのだった。

さて、役務者おじさんにとって一番の試練は
機械の前に座ってオペレーションをすることだった。

当時、銀行のオペレーションには厳格なルールがあった。
通常の業務は一般行員が記帳してもよいが、
大口の預金が動く時や名義変更などの重要案件については
役務者が記帳しなければならないのだ。



記帳しなければならないのだ。

というのは表向きで、
実際には女子行員が記帳していた。

なぜなら、
大口預金の解約や入金がある度に
いちいち役務者に代わっていたら
業務が回っていかないからだ。

ただ、数年に一度
本部から内部検査に来ると
役務者おじさんは否応なしに機械に立ち向かわねばならなかった。

派遣されてくる監査人は粗探しの天才。
銀行業務を隅から隅までチェックする。
当然、内部事務の機械オペレーションもチェック。
役務者権限の記帳が、
マニュアルどおりに行われているか
そばに張り付いて観察するのだ。

普段オペレーションなんかやったことのない役務者おじさんは
検査の数日前から訓練する。
ベテラン女子行員が隣に座り、
キーボードを指差しながら指導する。
おじさんは人差し指を
キーの上でグルグル回しながら
一個ずつ選んでは押していく。


あぁ、役務者って大変なんだなぁ。

大きなハンカチで額の汗をぬぐう役務者おじさんを見て
更に同情してしまうtenchanなのだった。


そしてもう一つ。
預金の役務者の席には
あまり長く座らないほうがよい、というジンクスがあった。
1年ほどで転勤になる人は昇格候補。
だが、5年以上居続ける人は・・・・・
干されたのだろうと支店内で噂されるのだった。

あぁ、役務者って大変・・・・・。