肩の凝らないスローライフ

ようこそtenchanワールドへ。「一日一笑」をモットーに・・・日常生活の小さなことを笑いに変えるtenchanの雑記帳

お兄ちゃんのアドバイス

2010-09-07 12:52:11 | 子供の話題
長男が二度目の帰省をした。

夏の試合と合宿が終わり、部活が自主練になった。
後期の授業が始まるまでの間、家にいるという。

友達と遊びに出歩き、
家にいるときはゲーム三昧。

去年までの受験生活とはエライ違いだ。

合格してよかったと、本人もつくづく思っているらしい。
「もう一度テスト受けるなんて、俺には耐えられんわ・・・・」

同感。君の性格からすると浪人は無理ね。


さて、
長男が帰ってきたことによって、
「兄」「弟」「妹」の関係がすぐに修正されるのは、
見ていて誠に面白い。

長男がいなくなったあと、
次男は「天下人」に変身してしまった。

今まで兄に虐げられ鬱積していた気持ちが、
一気に爆発し、
「I'm free~~~!」
と、言いたい放題やりたい放題だった。

兄が叱られているのを横でみていて、
自分はああいう風にはなるまい、と、
勉強でも生活でも模範生のようだったのに、
自分が一番上になった途端、
親の言うことは聞かぬわ、勉強はしないわ、妹には構うわ、
まるで、体育会で先輩達が抜けたあとの下級生のように振る舞っていたのだ。

ところが、兄が帰ってきた途端、
パソコンの座席も譲り、
ゲームの種類も兄に任せる。

それだけならいい、
母親の私に反発して聞かなかったことを、
兄が一言アドバイスしただけで
あっさりと従うのは何故だ?

次男が朝、制服に着替えているときのことだった。

次男の高校では、夏服はホワイトシャツに学生ズボン。
中には「派手にならない程度のTシャツ」を着ていいことになっている。

中学までは、制服の下に体操シャツとハーフパンツを着るのが通常になっていた。
着ぶくれして、ちょっとみっともないのだが、
学校側からは、「体操服で掃除をするから中に着ていると丁度いい」と、説明されていた。

中学ではそれが決まりだったから仕方がないけど、
高校生になったんだもの、
別に体操服を着て行かなくてもいいでしょう。
そう次男に言っても

「俺は別にいい。」
と、体操服を着ていた。

朝食を食べている次男を見て
長男は笑いながら言った。
「お前さぁ、なんで体操服着てんの?おかしいよ。
せめてTシャツにしろよ。
言っておくけど、高校生は誰も体操服なんて着ないよ。」

すると次男はあっさりと
「ん?そうなの・・・・じゃあTシャツ着るわ。」
と、すぐに着替えに行ったのだ。

呆気にとられたのはこの私だ。

今まで何回も言ってきたのに、
兄の一声でコロッと変わるなんて、どういうことよ!

着替えて降りてきた次男に言ってやった。

すると次男は、ばつが悪そうな顔をしてこう言った。

「いやぁ、ごめん、ごめん。
俺にとって、お兄ちゃんは『先輩』なんだよ。
わかる?
それで、お父さんは『先生』なの。
だから言うこと聞くんだよ。」

じゃあ、一体私はなんなのよ?

「お母さん?お母さんはねぇ。『同級生』

しかも『同級生の女子』。
女子がぎゃーぎゃー言うことって、男子は聞き流すだけだろう。」