数ヶ月前のことだが、
焦ったせいで、その後とんでもない不便さに陥ったトホホな失敗談を。
土曜日、夕食の買い物に出かけようと車を走らせた。
向かったのはよく利用する精肉店。
専門店だけあって、種類が豊富。
しかも日曜は定休日なので、土曜の夕方は値下げシールが貼られ、
お値打ち感たっぷりなのだ。
その日のメニューはすき焼きに決めていた。
この時間だもの、飛騨牛のスライスがきっとお買い得品になって出ているはずだわ。
そう思いながらお店に入った。
お目当ての飛騨牛パックを籠に入れ、レジに並ぶ。
自分の番になって、鞄からお財布を出そうとして顔が引きつった。
財布が・・・・・ない。
「すみません、ちょっと車までお財布取りに行ってきます。」
車の中には普段から、ガソリン用に別財布が入れてある。
とりあえず、それで払うことにした。
「お待たせしてすみません・・・・。」
レジでお金を払い、車に戻る。
それにしてもおかしいわね。
お財布、家に置き忘れたのかしら・・・・・。
いけない!免許も入ってるから、家に帰るまで無免許運転になっちゃうじゃない。
でもしょうがないわ。
パトカーに呼び止められぬようビクビクしながら家に帰る。
玄関に入ると、
すぐに部屋中を回ってお財布を捜した。
「お母さん、どうしたの?」
焦る私を見て、次男が面白がって声を掛ける。
「お財布がないのよ~!」
「そうか、がんばれ。」
うー腹立つ・・・・・。
冷静に、冷静に、もう一度よく思いだして。
今日は午前中、子ども達を医者に連れて行って、
診察料と薬代を払っているわ。
だからその時はあったわよね。
でも、払った後にほんの少しだけ車を離れて
鞄を置きっぱなしにしたっけ・・・・・
まさか、その時に?
顔から血の気が引くのが分かった。
心臓もバクバクいっている。
ありそうな場所を再度確認するも、
財布はない。
これはいよいよ覚悟を決めなきゃ。
カード関連を一時止めるのよ。
私名義のはすんなりと手続きができるとして、
夫名義のカードは、本人が電話しないとだめだかもしれない。
ああ、余計にややこしいわ。
あと、免許証も保険証も再発行してもらわないと。
お財布にどの銀行のカードが入っていたか思いだし、
自分名義のものだけ、まず電話する。
3件済んだところで、
義父が見るに見かねたのであろう、
「車の中、もう一度見てきたら。」
と、勧めてくれた。
そうですよね、家の中ばかり探してたから、
ひょっとしてってこともあるし。
ドアを開けて室内ライトの明かりを頼りに探す。
・・・・・ありました・・・・・。
お財布、ありました。
どこにって?
助手席の足元に。
ボロっと転がっていました。
何かの拍子に鞄から飛び出したと思われる。
不運だったのは、お財布の色が黒だったこと。
そして、足元に敷いたマットもまた黒だった。
夕暮れ時の薄明かりの中、
財布とマットの黒色は同化してしまったのだ。
お財布を胸に抱えてリビングに戻る。
「すみません。見つけました。」
腰が抜けてへなへなと座り込む。
とりあえず、よかった~。
カードは3件停止にしたけど、
再発行手続きもしたし、
しばらくすると郵送されてくるはずだわ。
当面は手持ち現金で生活できるし。
ホッと胸をなで下ろしていたが、
実はメインで使っていた銀行に
意外な落とし穴があったのだった。・・・・・続く。
焦ったせいで、その後とんでもない不便さに陥ったトホホな失敗談を。
土曜日、夕食の買い物に出かけようと車を走らせた。
向かったのはよく利用する精肉店。
専門店だけあって、種類が豊富。
しかも日曜は定休日なので、土曜の夕方は値下げシールが貼られ、
お値打ち感たっぷりなのだ。
その日のメニューはすき焼きに決めていた。
この時間だもの、飛騨牛のスライスがきっとお買い得品になって出ているはずだわ。
そう思いながらお店に入った。
お目当ての飛騨牛パックを籠に入れ、レジに並ぶ。
自分の番になって、鞄からお財布を出そうとして顔が引きつった。
財布が・・・・・ない。
「すみません、ちょっと車までお財布取りに行ってきます。」
車の中には普段から、ガソリン用に別財布が入れてある。
とりあえず、それで払うことにした。
「お待たせしてすみません・・・・。」
レジでお金を払い、車に戻る。
それにしてもおかしいわね。
お財布、家に置き忘れたのかしら・・・・・。
いけない!免許も入ってるから、家に帰るまで無免許運転になっちゃうじゃない。
でもしょうがないわ。
パトカーに呼び止められぬようビクビクしながら家に帰る。
玄関に入ると、
すぐに部屋中を回ってお財布を捜した。
「お母さん、どうしたの?」
焦る私を見て、次男が面白がって声を掛ける。
「お財布がないのよ~!」
「そうか、がんばれ。」
うー腹立つ・・・・・。
冷静に、冷静に、もう一度よく思いだして。
今日は午前中、子ども達を医者に連れて行って、
診察料と薬代を払っているわ。
だからその時はあったわよね。
でも、払った後にほんの少しだけ車を離れて
鞄を置きっぱなしにしたっけ・・・・・
まさか、その時に?
顔から血の気が引くのが分かった。
心臓もバクバクいっている。
ありそうな場所を再度確認するも、
財布はない。
これはいよいよ覚悟を決めなきゃ。
カード関連を一時止めるのよ。
私名義のはすんなりと手続きができるとして、
夫名義のカードは、本人が電話しないとだめだかもしれない。
ああ、余計にややこしいわ。
あと、免許証も保険証も再発行してもらわないと。
お財布にどの銀行のカードが入っていたか思いだし、
自分名義のものだけ、まず電話する。
3件済んだところで、
義父が見るに見かねたのであろう、
「車の中、もう一度見てきたら。」
と、勧めてくれた。
そうですよね、家の中ばかり探してたから、
ひょっとしてってこともあるし。
ドアを開けて室内ライトの明かりを頼りに探す。
・・・・・ありました・・・・・。
お財布、ありました。
どこにって?
助手席の足元に。
ボロっと転がっていました。
何かの拍子に鞄から飛び出したと思われる。
不運だったのは、お財布の色が黒だったこと。
そして、足元に敷いたマットもまた黒だった。
夕暮れ時の薄明かりの中、
財布とマットの黒色は同化してしまったのだ。
お財布を胸に抱えてリビングに戻る。
「すみません。見つけました。」
腰が抜けてへなへなと座り込む。
とりあえず、よかった~。
カードは3件停止にしたけど、
再発行手続きもしたし、
しばらくすると郵送されてくるはずだわ。
当面は手持ち現金で生活できるし。
ホッと胸をなで下ろしていたが、
実はメインで使っていた銀行に
意外な落とし穴があったのだった。・・・・・続く。