我が家の菜園で育てている落花生が収穫の時期を迎えた。
落花生といえば千葉の名産だが
我が家は岐阜県なのに、ここ数年落花生を栽培している。
苗を植え付けておけば、あとは放置しておけばよい。
サツマイモのようにどんどん地面に広がっていくので、
草取りなどもそんなにしなくてよい、手間のかからない作物である。
が、
落花生の名の通り、花が落ちて実が生るため、
落花したツルが地中に入り込んだ後に注意が必要だ。
なぜなら、
地上からはカラスが実を突っつき出すし、
地下ではモグラちゃんがトンネルを縦横無尽に掘り進めるからだ。
鳥よけネットをかけ、モグラ駆除剤を撒くものの、
全体の約20%くらいは被害にあっているような気がする。
先日、お天気が良かったので
ちび姫も連れていき、一気に収穫することにした。
私が株元に一鍬入れ、
ちび姫がそれを抜き取ると、
たわわに実った落花生が土の中から顔を出す。
「うわーママこれすごいよ!」
株を持ち上げ歓声を上げるちび姫。
だがこれで終わりではない。
ツルから外れた落花生がまだまだ地中に埋まっている。
備中鍬で周辺を掘り起こしながら
バラバラに散らばったのを拾い集めなければならない。
せっかく見つけた!と思っても、
裏向けたら半分食べられてるのもあって
なかなか完全な形のものを見つけるのは難しい。
私の傍らで同じように落花生探しをしていたちび姫が
土に向かって何か語りかけているのが聞こえてきた。
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「モグラに食べられちゃったんだね。
ごめんよ。もっと早く見つけてあげればよかった。
ああ!お前は無事だったのか。よく生き残ったな。
なに?まだ仲間がいるのか?よし、今助け出してやるぞ。」
その芝居がかった言い方に、
思わず腹筋が緩み、鍬を持つ手の力が抜けてしまった。
ちび姫ちゃん、面白すぎ。
ダメだ、おなかに力が入らない。
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「ママ、大丈夫?」
大丈夫、大丈夫。
さ、もう少し頑張ろう。
そうしてしばらくまた作業をしていたが、
いたずらっ子ちゃんはそれだけでは終わらない。
今度は掘った穴に向かって大声でこう叫んだのだ。
「ブラジルの人聞こえますか~?」
これにはもう、ヘニャヘニャと座り込むしかなかった。
あかん、お腹に力が入らへんよ~~~。
それにしても君のそのセンス、どこから来たんだろうね~?(笑)
ちなみに本家のギャグはこちら
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サバンナ 八木真澄