肩の凝らないスローライフ

ようこそtenchanワールドへ。「一日一笑」をモットーに・・・日常生活の小さなことを笑いに変えるtenchanの雑記帳

故郷への送金

2010-11-30 12:59:00 | 銀行員時代
三重県亀山市で、マイクロバスと大型トレーラーが衝突
マイクロバスに乗っていたフィリピン人6人が死亡するという痛ましい事故になった。


故郷の家族に仕送りするため、日本で働いていたんだよね。
ご冥福をお祈りします。



銀行で外国為替を担当していた時の話だ。

当時、「海外への送金」というのは、
商品仕入れのための少額送金があるくらいで、
それほど件数は多くなかった。
(勤めていた支店の場所柄、だと思うが・・・・。)

外国為替のカウンターは、
いつもガラ~ンとしていていた。

混む時季は年に三回と決まっている。
GW、お盆、正月前だ。
海外旅行に行くお客様が、$などの外貨に換えようと殺到するからだ。

それ以外は大抵暇だった。


だから、たまに「送金」のお客様がいらっしゃると大騒ぎ。

えーっと、マニュアル~マニュアルは、と・・・・・。

ノートに書いたメモをちら見しながら、
依頼書を隅から隅までチェックする。

必要事項は書き込まれているか。
書き間違いはないか。

そして、これでもう大丈夫だと確認すると
お客様に「印鑑」を押してもらうことになっていた。

正直な話、いつもこの「捺印」というのが疑問だった。
何故、印鑑が必要なのだろう?

依頼書への記入は全てアルファベットと決まっていた。
なのに印鑑を押すなんて!
サインでいいじゃない!

上司に何度も訴えてみた。
「印鑑なんておかしいじゃないですか?
どうしてサインじゃダメなんですか?」
でも、
「決まりだから。」
と、取り合ってもらえない。

事実、それが元でお客様とトラブルになることもあった。

ある時、海外赴任経験が豊富と思われるビジネスマンが来店した。
クワラルンプールにある自分の口座に送金したいという。

依頼書の記入もスラスラと、
いかにも慣れているご様子だった。
そして最後、
依頼者名の箇所に、流れるような文体でサインして下さった。

私は
「すみません、ご印鑑を・・・・・」
と、恐る恐る申し上げた。

するとお客様は憮然とした表情で
「どうして?サインじゃだめなの?」
と、仰った。

そうなのだ。お客様の言う通りなのだ。
サインでOKと、私もそう思っている。
でも、横の上司が睨んでいる。

仕方なくもう一度お願いする。
「申し訳ありません。支店のルールになっておりますので。」

お客様は不服そうに鞄から認め印を取り出し、
依頼書に押して下さった。

「ここの支店、変わってるね。
本店に行ったときはサインでもいいって言われたよ。
ま、今日はたまたまここに寄る機会があったから来ただけだが、
今度から本店に行くよ。」

スミマセン、本当にごめんなさい。
怒るのも当然ですよね。


そんな外国為替に、
3か月に1回ぐらいの割合で、
必ず店頭にやって来るフィリピン人の女性がいた。
当時、20代後半ぐらいだったかな。

彼女は殆ど日本語が話せなかった。

こちらが「いらっしゃいませ。」
と、声を掛けようが何しようが、
ただ頷くだけ。

そして、手にした「送金依頼書」を黙ったままでカウンター越しに渡すのだ。

送金先は「フィリピン」
金額はいつも15万円と決まっていた。
日本で働いたお金を、家族に送るのだろう。


いつものように依頼書に書かれた内容をチェックする。

完璧だ。

そして依頼者名のところには、
彼女のフィリピン名を漢字に充てた印鑑が押してある。


きっと、日本で生活するうえで
色んな場面で「印鑑を」と言われるであろう、
そういう状況に順応して、
彼女が作ったに違いない。


彼女はそれからも、定期的に送金しにやって来た。

顔見知りになって、
少しはにかむように笑ってくれるようにはなったが、
最後まで言葉は交わさなかった・・・・・・。

仕送りしてもらったフィリピンのご家族が、
そのお金で大きな家を建てていたらいいな。

大おばあちゃんと歌おう

2010-11-29 12:34:08 | 自分のこと・思い出
早いもので、大おばあちゃんが家に来てから3週間が経った。

日中仕事をしている私が
「お世話をしている。」と、大きな声ではとても言えないが、
義母を中心に、家族みんなで見守っている雰囲気がある。


大おばあちゃんは昔から歌が大好き。

義母によると、元気な頃は、
歌謡曲から童謡まで、
仕事の合間にいつも口ずさんでいたそうだ。

寝たきりになってからも
歌は大好き。
気分がよいときは、歌が飛び出すのだ。



大おばあちゃんの十八番は

船頭小唄



歌詞もうろ覚えで、さすがに3番くらいしか歌えないが、
それでもしっかりと歌ってくれる。


義母もそんな大おばあちゃんのために、
時々「もみじ」や「ふるさと」などの童謡を歌って聞かせる。

すると、義母の歌声に合わせるように
大おばあちゃんが歌い出す。

それを聞きつけてちび姫がやってきて歌い出す。

最後は家族みんなで大合唱だ。


いつもこうやって元気だと嬉しいんだけど、
少しずつ寝ている時間が増えた気がして、心配している。


さて、義父母が出掛けたとき、
大おばあちゃんに食事をあげたのだが、
食べ終わって落ち着いたようだったので、
「おばあちゃん、ご飯終わりました。
これからちょっと歌を歌うので、聞いて下さい。」
と、声を掛けてみた。

トロンとした目をして寝ているのかな、と思ったら
大おばあちゃんは、はっきりとした声でこう言った。

「歌かね。歌はいいね~。
歌は何でもいいで(いいから)歌って頂戴。
だって私、歌は好きやもん。(好きだもん)」

それでは、と、
学生時代に習った曲を思い出し、
久しぶりだから覚えてるかしら?とちょっと自信がなかったが
家には誰もいないことだし、まあいいや、と
大おばあちゃんの耳元に口を付けて、歌ってみた。

浜辺の歌



一番を歌い終わって、二番の歌詞と意気込んだが、
さすがに30年ぶりに歌ったものだから、
全く次が出てこない。

少し照れながら、
「おばあちゃん、歌、終わりました。」
と、耳元で言おうと思ったその時、
大おばあちゃんは骨張った手を持ち上げて
拍手してくれた。

そして、
「ああ~優しい声や。ええ歌やなぁ~。」
と、歌を褒めてくれたのだ。


うわ~、これは嬉しい。
シダックスのカラオケで100点取るより嬉しいわ。

かわいい鳴き声のWAON

2010-11-26 13:52:22 | 生活
以前の記事でイオン銀行に口座を開いた話をしたの、覚えてる?


・キャッシュカード
・クレジットカード
・電子マネーWAON
・カードローン

の4つの機能がついたイオンセレクトカードを使っているんだけど、
その中の電子マネーWAONが結構気に入ってるの。

使い方は簡単。

WAONステーションであらかじめチャージしてから買い物をするの。
なんと言っても、
レジで小銭をじゃらじゃら出さなくてもいいから楽なのよ。


イオンのセルフレジって知ってる?
バーコードリーダーに自分で「ピッ」と通して精算するんだけど、
ちび姫と行くと、もう大騒ぎ。
お店屋さんごっこのつもりで楽しんでるわ。
そしてお会計もワオンを翳すだけ。簡単でしょ。


買い物するたびに、ポイントが少しずつ貯まっていくのも嬉しい。
200円買い物をするごとに、1ポイントがつくんだけど、
毎月5日・15日・25日のお客さまわくわくデーには、
なんとポイントが2倍に!

それから、食品とか日用品なんかは、
あらかじめボーナスポイントが設定されているのもあるのでさらにお得。

また、イオンセレクトカードには
こんな特典も付いてくるの。


実はね、事務所で使うお茶やお菓子を買うときも
ワオンの使えるところで買って、
せっせとポイントを貯めているんだ。(笑)

あ、そうそう、お中元やお歳暮などのギフトでも、
カタログをよく見ると、「ワオンのボーナスポイント」マークがついてくるのがあるんだよ。
例えば、2000円のギフトでボーナスポイントが150という商品を買うと、
ワオンポイントが10ポイント+ボーナスポイントが150、
トータルで160ワオンポイントがもらえるの。
ただし、これはイオンの店頭で申し込んだ場合のみ。
同じイオングループでも、
マックスバリュで申し込んだら、ポイントはつかなかったわ~!(涙)


こう考えると、イオンの戦略ってつくづくスゴイと思う。


だって、本を買うにしても、
イオンの中の本屋で買えば、ワオンポイントが貯まるわけでしょ、
本なんてBOOKOFFで古本買わない限り、どこでで買っても同じ値段だから、
イオンに行ったついでに買おう、って自然に思うものね。
ユニクロだってイオンの中のにあるから、わざわざ別のところで買わなくても
イオンのお店で買おうって思うもの。

こうやって、どんどんお客さんを囲っていくんだね。


そうそう、
ワオンで一番気に入っていること、
それはね、
翳したときに「ワオン!」って鳴く、あの鳴き声。
だってかわいいんだもん~

お手本になりきれていなかった話

2010-11-25 12:43:22 | 子供の話題
2010年に行われた国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、
生涯未婚率は男性が15.96%、女性は7.25%になったという。

この調査から考えると、
我が家の3人の子ども達も
パートナーがいないまま生きていくことを選ぶ子が
少なからず一人はいるのかもしれない。

その可能性が一番高いと思われるのは、次男。

昔から
「おれは多分結婚しないから。」
と、言い続けている。

特に人付き合いが悪いというわけでもない。
同性の友達とは仲良く遊んでいるし、
女子とだって雑談程度はするらしい。

なのに「結婚」は嫌。
パートナーと暮らすことも考えられないという。

先日も、
「結婚なんかしないから。」
と言い張るので理由を聞いてみた。

すると、

「だって、
結婚なんかしたって
いいことなさそうなんだもん。」


と言うではないか!

ちょっと待って。
それはないでしょ。
お父さんとお母さんを見てご覧よ。
幸せそうに見えない?


すると次男はこうつぶやいた。

「そうかな~?
そうは思えないんだよな。
だって、お母さんを見てると

「無駄に淋しそうなんだもん。」

それを聞いて言葉を失ってしまった。


「結婚してるのに、
お父さんはロンドンやベトナムに単身赴任して家にいないだろ。
なのに俺らが言うこと聞かなくて、
お母さん困っちゃうし、寂しく暮らしてるじゃん。

俺もさぁ、どんな仕事するかもしれないけど、
結婚しても、相手に寂しい思いさせちゃうかもしれない。
それから、俺はこういう性格だから、
細かいこと文句言って
傷つけちゃうかもしれないじゃん。

だからさ、結婚って簡単に考えられない訳よ。」


君には「寂しいお母さん」だと思われてたんだ・・・・・・。
仲がよい夫婦だと見られてると思ったのに。

「うん。
あ、でもね、きっと仲がよすぎるんだよ。
だからいないと余計寂しいって分かるんだ。


それにお母さん、


時々泣いてるしな。」




アルバイトを雇うのも大変だ

2010-11-24 13:02:17 | 生活
ちび姫のママ友達で美容室を経営しているUさんという人がいる。

お互いに今年はクラス役員を務めている関係もあって
学校行事の「当番」でご一緒することになった。

たった30分間ではあったが、
楽しくお話しさせてもらった。

その中で、
Uさんがアルバイトの男子高校生を雇ったときの話をしてくれた。




うちもさぁー、忙しいときは結構忙しいから大変なの。

で、アルバイトを雇おうと思って募集出したわけ。

そしたら、
○○高校の男の子がやって来たんだけど、
もうこの子が最悪。

「下げパン」っていうの?
ジーンズをずるっと下げてて、
中のパンツが丸見えなのよ。
後ろから見てると腹が立ってきて、
グイッと上げたくなっちゃったわ。


髪の毛は茶色に染めてさぁ、
タレント気取りでアンシンメトリーな髪型にしちゃってるの。
校則どうなってんの?って聞きたくなっちゃったわ。

ズック靴は踵を踏んでぺったんこにして、
引きずるようにゾロゾロ歩いてるし。

一応うちは客商売なので、って注意したんだけどね、
「あ、はい・・・・」
とかなんとか曖昧に返事して、ききやしない。


その上仕事中に

「すみません、ちょっとタバコ吸ってきていいっすか?」

って聞くじゃない!

もう、すぐその日のうちに辞めてもらったわ。



アルバイトを雇うのも大変なのだなぁ。

特に、美容室って「雰囲気」とか「イメージ」が大切な場所だもの。
働いている人の資質も、厳しく見られるよね。


さて、この年になって「恥ずかしい」という感覚がなくなってきたのだろうか、
公共の場所で騒ぐ子供に注意することを、
全然厭わなくなってきた。

昨日も、ショッピングセンターのエスカレーターで
ヨーヨーをグルグル回して遊んでいる小学生がいたので
「君たち、エスカレーターでヨーヨー遊びしないで。危ないから。」
と注意した。

子ども達は一瞬ビックリしたみたいだったが、
すぐに回すのを止めた。
そしてこちらを向いて一言。

「ヨーヨーじゃないもん。
ハイパーヨーヨーだもん。」

言い終わるとダッシュして降りていった。

その先にいたのは、
エスカレーターの横のATMで現金を引き出している両親らしき人。

親に言いがかりをつけられたくなかったので、
こっちもダッシュしてその場から逃げたのだった。(冷汗)

シリコンラップ

2010-11-22 15:19:16 | 生活
大おばあちゃんの食事は、
主にかかりつけ医で処方される缶入りの経腸栄養剤。

それをコップに3分の1ほど移し、
とろみ剤でケチャップくらいのとろみをつけて
スプーンであげている。

缶に残ったのはラップをして冷蔵庫にしまっておくのだが、
毎回のことなのでラップを一度で捨てるのは勿体ない。

かといって、連続で使っていると、
栄養剤のネバネバがくっついてきて、
これもまた不潔な感じがする。

何かよいものはないかと探していたら
こんなものがあった。


エコな丸型シリコンラップ



パッケージには「2倍くらいまで伸びます」
と、書いてあったので、
恐る恐る伸ばしてみたら、これが結構伸びること!

粘着力も抜群。
冷蔵庫の中でうっかり栄養剤の缶を倒してしまったんだけど、
シリコンラップのお陰で、中身がこぼれずに済んだ。
普通のラップだったら、
周りに流れ出て、全部出してお掃除・・・・
ってことになりかねなかったわ。(冷汗)

他メーカーから、色んなサイズの物が出ているから
用途に合わせて選ぶといいかもね。

大名古屋ビルヂング

2010-11-19 12:48:15 | 生活
先日新聞を読んでいたら
2015年に建て替えられる予定である大名古屋ビルヂング
完成予定図が載っていた。

この地方の人なら大名古屋ビルヂングと書いても、何の違和感もないだろうが、
「ビルヂング」って・・・・・おかしくない?
「ビルディング」の間違いじゃないの?
と、思われるかもしれない。
でも、正式名称は「ビルング」なのだ。

小さい頃、名古屋駅前に立つこのビルを見るたびに
どうして「ビルヂング」なのか不思議でしょうがなかった。

Wikipediaで調べてみると、その理由が述べられていた。

英語から日本語表記に直す場合、
必ずしもその発音通りに変換されるとは限らない。

名前なんかがよい例だ。

電話を発明したGraham Bellは、グラハム・ベルだと
小さい頃読んだ本にも書いてあったし、今でもそう表記される。
でも、Grahamはグレアムって発音する。

それから、ハリーポッターに出てくるDraco Malfoyも、
ドラコじゃなくてドレイコだ。

名前に限ったことではなく、
探せば他にもおかしな表記は色々あるだろうが、
英語の発音をそのまま日本語に直すこと自体無理なのだから
致し方ないだろう。


これとはまた違った意味で、
小説を翻訳するのもとても難しいと思う。

特に、食べ物などを訳す場合、
実際にそのものを見たことがないと
日本語に置き換えられない。


小学生の頃、夢中になって読んだ「若草物語」(Little Women)という小説があるが、
その中に、クリスマスの季節に「ショウガ入りのパンを食べる」という表現が出てきた。


アメリカ人はクリスマスに生姜の入ったパンを食べるんだ~!
と、当時は本気で思っていた。

レーズンパンのように、
赤い紅ショウガが刻まれ生地に混ぜ込まれたパン。
甘いのかしら?それともショウガの味がして辛いのかしら?
いつかアメリカに行ったら見てみたい。
と、思っていた。

ところが、イギリスに来てみてビックリ。

ショウガ入りのパンというのはジンジャーブレッドのこと。
ショウガ風味のクッキーだった。

人型にしたり、家の形に組み立てたりすることも知った。

うーん。訳者さんも大変だったろう。
当時は今みたいにネットで調べることもできなかっただろうし、
gingerbreadを「ショウガ入りのパン」と訳すことしかできなかったのだろう。


ところで話をまた大名古屋ビルヂングに戻すが、
新しいビルになっても名称は「大名古屋ビルヂング」のままなのだろうか?

アテンドという名の(余分な)お仕事

2010-11-18 13:02:03 | 自分のこと・思い出
駐在員の仕事は、海外支店での業務だけではない。

時には、日本からのお客様を接待することもある。

これを「アテンド」というのだが、
本来の英語の意味とは違う和製英語。

例えば、
「本社から取締役がいらっしゃるから、アテンド頼むね。」
と、命じられた場合、
空港にお迎えに上がり、ホテルまでお連れして、
レストランを予約して食事を共にし、
ゴルフがしたい、
観光がしたい、
ミュージカルが見たい、
アウトレットで買い物がしたい、
などの要望に全て応えること。
それが「アテンド」する、ということなのだ。

ロンドン時代は、結構このアテンドが多かった夫。

土日が接待で潰れてしまうこともあった。

駐在妻だって巻き込まれる。

ある日、飛行機の到着が遅れて、
お客様が出てきたのは夜11時半過ぎ。

夫は困った声で電話してきた。

「ごめん、予約していたレストラン、
もうこの時間じゃ間に合わないから・・・・・。」

ええっ!そんな、突然言われても・・・・・
今から作れるものなんて
焼きそばとか冷凍のオーブンチップス(フライドポテト)くらいしか出来ないんだけど・・・・・

「悪いな・・・・・。」

あり合わせの食材で調理し、なんとか食べられるようにセッティング。

食事のあと、夫はお客様をホテルまで送る。
帰ってきたのは夜中の2時。
翌日はまたホテルにお迎えに上がるのだ。


所変わってベトナムでも、アテンドの頻度は高いそうだ。
日本からたったの5時間でやって来られるからね~。
ほぼ毎月のように、誰かを接待しているらしい。

さて、これといって観光の目玉のないハノイで、
お客様をお連れするとなると、
まず出掛けるのが世界遺産ハロン湾。

5月に家族と出かけたばかりなのに
またまたハロン湾に行った夫。

往復6時間のバスの旅。
ボロっちい船での「クルーズ」と水上村&鍾乳洞見学。

お疲れ様~~~。

ベトナム駐在中、
一体あと何回、ハロン湾に出掛けることになるだろう。(笑)


ロンドン時代、懇意にしていた美容師さんが、
こんな話をしてくれた。

「日本から友達が来ると、
いつもストーンヘンジに連れて行けって言われるんです。
だけど、あそこって、
大きな石がただ並んでいるだけで、
他には何にもないんですよ。
僕、これまでにもう4回も行きました。
4回目はさすがに、車から一歩も出なかったっす。
君たち勝手に見学してきてって。」

ベトナムでゴルフ

2010-11-17 13:05:47 | 生活
昨日の記事コメントでChunさんが

>ご主人、さすがに冬にゴルフは行かないわよね?

と、書かれていたが、

Chunさん、実は、
ベトナムでは一年中ゴルフに行くのよ~!

安全上の問題から、車の運転が禁止されている日本人駐在員にとって
週末の過ごし方は限られてくる。

ファミリーで赴任している方は、
家族との団欒に充てられるが、
夫のように単身赴任の場合、
家でDVDを見るか、
本を読むか、
買い物に行くか、
ゴルフに行くか、
ぐらいの選択肢しかない。

日本から持っていたDVDは
ほぼ見尽くしてしまった。

本も読んでしまった。

買い物といっても、
マーケットで食材を買うくらい。
ロンドンのハロッズみたいなデパートがあるわけでもないので、
街中に出掛けてもつまらない。
かといってハノイの旧市街で土産物を見て回ってもしょうがない。

となると、残りはゴルフしかないのだ。

都合のいいことに、
ベトナムは冬場でも気温20℃くらい。
寒さに震えながらコースをまわる日本と違い、
穏やかな気候の中で快適なプレーが出来る。
(ただし湿度が60%もあるので、ちょっと空気はベタ付くが・・・・・)

というわけで、休みになるとゴルフ、というのが定番なのだそうだ。

だいたい週1~2回のペースでプレーしているらしい。


一年中ゴルフが出来るなんて羨ましい?

でもね、夏場は地獄らしいのよ。

気温は40℃近く、湿度も80%前後、の中でのゴルフ。

熱中症にならないよう、
首や頭に巻き付けるひんやりグッズは必需品。

それでも、とにかく汗がスゴイらしい。

背中や脇はもちろん、
股のあたりからも汗が噴き出て、
恥ずかしい話だけど、
おしっこしたみたいに短パンが濡れちゃうんだって!
男同士で回るから、みんな気にしないけど、
あの姿を見られると思うと、
とても女性とは一緒に回れないって。
(うんうん、それはよいことだ。)


そんなに暑いなら、
ゴルフやらなきゃいいのに・・・・・。
と、夫に言うと、

「だって、何にもやることないんだもん。」

DVDも本も買い物も飽きた。
だからやっぱりゴルフに戻っちゃうんだって。

そうそう、ベトナムでのゴルフ、
一つだけいいことがあるの。
ゴルフ場までは運転手さんに送ってもらうから、
プレー後に気兼ねなく「ぷふぁー」とビールが飲めること。
日本じゃ車運転するからアルコール飲めないもんね。

半袖シャツを求めて

2010-11-16 14:36:37 | 生活
12月に一時帰国する夫から
買い物リストが送られてきた。

今回の帰国は1週間。
この短い間に色々用事を済ませねばならないので、
必要な物はあらかじめ買っておいてほしい、ということなのだ。


ところがこれを揃えるのが一苦労だった。

自炊用のカレーやシチューのルーは、
年がら年中買えるからよい。

だが、半袖のワイシャツ、とハーフパンツ・・・・ってねぇ。

もう11月だよ。

店頭にはおろか、
季節外商品が積み上げられたワゴンの中にだってない。

そうだ!ネットショップはどうだろう?

半袖ワイシャツで検索してみる。

あった、あった。

だがココで問題発生。

首周り○○cmってのが、在庫なし。

あるのはSサイズとかの標準物。


一体何処で買えばいいのだろう?

木枯らし吹く中、
首周り○○cmの半袖ワイシャツを求め、
途方に暮れながら、紳士服店を一軒一軒まわる私。

ああ、私って、



12のつきのおくりものの物語で
スミレを摘んでこいと継母に言われ、真冬の森に放り出される少女のようだわ。


「ごめんください。
こんな時季に大変申し訳ないのですが、
半袖のワイシャツを探しているんです。
首周り○○cmのを。」

お店の人は気の毒がって(かどうか分からないけど・・・・・)
ワイシャツの棚を探してくれた。

「ありました!首周り○○cmの!」

「ありがとうございます!
でも・・・・・一枚ではダメなんです。6枚必要なんです。」

「6枚ですか・・・・・。
ちょっとお待ち下さい。
他店をあたってみます。」


店員さんはすぐにオンライン検索をしてくれた。

「お客様、お待たせしました。
柄は違いますが、首周り○○cmの半袖ワイシャツ、6枚揃います。」

「助かります。」


数日後、ワイシャツ6枚を無事揃えることが出来た。

面倒くさそうな表情を一つも見せずに
オンライン検索をして下さった店員さん、
本当にありがとうございました。