京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

澤井家見学会

2006-11-14 20:36:17 | 町家
澤井家見学会

「町家発・ほんまもんの会」で京田辺大住にある澤井家住宅見学会に行ってきました。これで2度目ですが大工 山口 保広さん(京都府教育庁文化財保護官)のお話しはわかりやすく見事に改修されていました。

田舎建ちのしっかりした部分に奥の座敷は数寄屋造りになっていて改修工事に当たっての苦労の後が伺えます。屋根は本葺き瓦の部分もあり可か葺きとの取り合いも自然で見る物の目を奪います。

それに山口さんの解説は何度お伺いしても良いです。仕事をやる自身が感じられて安心して聞けるのは私だけでしょうか?

いやすばらしいの一言です。



清久ファン倶楽部 23 初代

2006-11-11 22:53:14 | 道具箱
清久ファン倶楽部 23 初代

これは何年か前(おそらく平成10年頃)に作られた清久の鉋です。売り物ではなかったのですが何故か私の知り合いの元にありました。

それから今年に作られた清久鉋今の物は形も綿帽子型になりずいぶんとあか抜けてきました。いやこんな言い方よりもすばらしい出来映えです。

今までに作られた鉋は19枚です。小鉋は別ですが

と言うのも最近、清久鉋の贋作を見てしまいました。残念でなりません。19枚作った物すべて売り物ではなく差し上げられた物ですので市販に出回ることはないのです。

この綿帽子型は19枚目の鉋の刃です。




残念です

清久ファン倶楽部 22

2006-11-09 23:23:54 | 道具箱
清久ファン倶楽部 種目鮫のような鑿

変な格好の鑿ですが鉋身をを仕込むのに使います。以前は使い古した鑿を使っていたのですがここまで使うと我が家ではもう殿堂入りです。

長い間よく頑張ってくれました。ごくろうさんでした。

この後は専用の鑿が来ましたので倉庫の片隅でゆっくり過ごさせます。ほっておくのではありません。時々は見に行きますよ。錆びさせないように今までの通り油も塗りに行きます。

この形鑿としては不細工かも知れませんがなかなか使いよいです。

もちろん「清久」作です。

福井で見てきました。

2006-11-08 23:34:56 | 町家
福井で見てきました。

5日の日曜日福井へ行って来ました。大工さんが貝塚伊吹の厚板を加工されているのを見せて貰いました。

私が思っていたのとは違い豪快そのものです。鉋でグイグイ捻れた繊維を削っていきます。木口も同じようになんです。鉞・チョウナ・槍鉋次々と道具を使いこなしてゆきます。横で見ているだけで気持ちが良いです。

仕上げてみると何とも趣のある形をしています。自然はおもしろいと実感してしまいました。

木の名前も「貝塚伊吹」ですって、初めて聞く名前の木でした。

清久ファン倶楽部 21 岩崎航介

2006-11-08 20:58:15 | 人物訪探
岩崎航介さん

この本は新潟県三条金物青年会刊行の「刃物の見方」という岩崎航介草稿集本です。この本を見るきっかけになったのは清久さんに刃物のことを色々とお尋ねしている内に私の言いたいことはすべてこの本に書いてあると言われたからです。

内容は刃物全般にわたり作り方から販売に至るまで実に細かく書かれています。

多くの三条鍛冶がこの人があってグンとレベルアップしたのがわかります。研究を惜しげもなく人にさらし出すのはさぞ器の大きな人だったのでしょう。

何年も先を見据えていたのかも知れません。

今日から何度も読み返そうと思います。

鑿の曲がり

2006-11-07 23:05:43 | 道具箱
鑿の曲がり

この鑿は1分5里の追い入れのみですが刃の方に少し過ごんでいます。

つまり拝んだ形になっています。本来は刃の方は赤いラインに沿ってまっすぐなものなのですが焼きを入れる前にそれを予測して背の方に少し反らして焼きを入れるそうです。

鋼と地金の伸縮率が違っているからこんな事が起こるそうです。又鋼の左右の厚みの違いによっては右によじれたり左によじれたりもします。

これを見越して焼き入れする前に形を整えるのも鑿を作る上での難しい技だそうです。又細い鑿ほどこの様なスコ出る確率が高くなっていきます。

浮原 忍さん

2006-11-06 20:03:13 | 人物訪探
浮原 忍さん

まだ一度もお目に掛かったことはないのですがこの人の作った楊枝を見てどうしても話したくなりました。

この楊枝は清久さんからいただいた物ですので清久さんにお電話番号を聴いておそるおそる電話をしてみました。ものの数分も話している内にとんでもない人にしてしまったという感じです。話の内容が刃物の話になるともう次元が違うのです。

たとえば研ぎの話をして貰うと研ぎには「陰と陽」があり呼吸から違うという訳です。

話の内容に劣らず頂いた楊枝を見れば一目で似たものは沢山ありますが違うのです。これはこの人そのものを表しているような出来映えです。

刃物を使うのは「こうでなくては」と楊枝が話しかけてきますよ。

刃物作りが岩崎耕介ならば刃物の使い手は浮原 忍さんでしょう。

三木金物祭り

2006-11-04 23:35:15 | 道具箱
三木金物祭り

今日から2日間「三木金物祭り」です。
毎年寄せて貰うのですが嫁さんは金物祭りなのに何故か大根やキャベツを買うのに一生懸命です。

食事をしていると隣に知らないおばちゃんの4人組耳を澄まして聴いているとやはり食べ物の話でした。

それにしても大きなイベントと多くのひとが集まっていました。

それで私が買った物はと聴かれれば200円の木槌安く買えたのでとっても得した感じ帰途につきました。

碓氷さんの鉋

2006-11-01 23:04:55 | 道具箱
碓氷さんの鉋

碓氷健吾さんこの方の鉋はどれもよく切れて、長切れすると評判ですね。

何度かお会いしたのですが質問にも丁寧に答えて貰えます。三条の「削ろう会」では何丁も会場で使わせて頂いてその後すぐにこれを見つけて購入しました。


こんな銘の物を見るのは初めてでした「越山」でも裏にはしっかりと碓氷さんと奥さんの切り銘が入っています。


こんなのあるのですね。


頂き物 2

2006-11-01 22:56:20 | 道具箱
頂き物 2

またまた頂き物です。寸8の鉋ですが銘は「水光」でかなり古そうな物です。
同じ物を知り合いが使っていますがなかなかよく切れると話していました。

刃を下ろしたいのですが、最近仕事はそんなに忙しくはないのですが何故か野暮用続きで落ち着きません。もう今年も2ヶ月ですから・・・

せわしなくなってきました。


いつも同じですがこれは何処の誰が作られたのでしょう。