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京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

恐るべし東郷鋼(犬首) 横山邦男作

2013-04-30 15:51:28 | 道具箱
恐るべし東郷鋼(犬首) 横山邦男作

おせいじにも美しいとは言いがたい鉋ですが誰もがこの切れ味には一目置くでしょう。

研いでみて硬さは全くなく想い通りの刃を付けることが出来ます。

今回のテスト鉋はサイズが寸6の物です。鋼が短いせいか鉋全体の丈が短いので研ぐ時に安定させて持つことが出来ます。

裏は兎に角丁寧に研いでいます。

刃の研げ具合は刃先をさわって確かめていきます。これで切れるか切れないかが解ります。

早速削ってみますと引きは軽く良い調子です。台の調整は材が木にかかったら押さえなくても後ろに下がるだけで食いつく位に調整してあります。

そして長切れが気になるので少し削り続けてみました。

削った合計は6尺6寸*60枚396尺まぁいいでしょう。

まだまだいけそうな気配です。

刃を外してみると焼ける位の温度になったのでしょう。虹色になっています。

厚みはこれ位で

大変良くできました。の「はんなり」刻印を押してお終い。

はんなり自身は東郷鋼の中で一番良く切れるのは犬首だと想っています。まだ鋼は沢山あるそうです。


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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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メンテナンスエンジニア (某流通センター関係)
2025-05-05 05:08:00
最近はChatGPT(LLM)や生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術とは違った日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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