京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

清忠 嶋村幸三郎

2007-07-22 23:58:04 | 道具箱
清忠 嶋村幸三郎

家は物職人にでていた写真を見せて貰ったのとはずいぶん違っていました。本で見た物は綺麗な磨きがかけてあり工芸品でした。

この人の作られた鑿は「日本一よく切れるのですよ」と清久さんの口癖かと思う位に聴いていました。

この鑿を見た時にほっとしました。けっして工芸品ではなくいかにも実践向きだと感じたからです。

もちろん鑢・銑がけはしてありますがくどくないのです。それも込みの部分に至るまで必要最小限にとどめてありました。

機能美の美しさはこんな処に表れるのでは無いのでしょうか。

私の悪い癖で込みの中ので疑ってみてしまいました。

問屋の都合なのでしょうか清忠ではなく忠清になっているのが面白いですね。

またまた使わせてもらうのが楽しみな一鑿です。兎月院さんありがとう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿