京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

荒壁

2006-07-17 09:31:07 | 道具箱
荒壁

大工から見ると家の大事な骨格は柱や梁になるのは当然かも知れませんがこれだけでは建物は強くはなりにくいのですこれに土壁、すなわち筋肉で包んでゆくと家の揺れも止まりずっしりと落ち着いてきます。

しかし土、自体が良くないといけません。コンクリートのようにだだ固まればいいと言う物ではありません。土には独特の粘りという物があり、こねる時には藁スサを練り込みゆっくりと寝させておきます。これが独特の粘りと堅さを作り出しま。

丁寧に塗られた土壁は荒壁と言われる一番下地のままであっても上等の仕上げ壁に勝る美しい物も沢山あります。

写真は京都府田辺市にある国の重要文化財に指定されている澤井家住宅の修理された柱と荒壁です。

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