京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

「 町家発 ほんまもん 」  2月 のご案内

2012-01-25 17:00:32 | 道具箱
「 町家発 ほんまもん 」  2月 のご案内

新年明けましておめでとうございます。
本年も、みなさまとほんまもんの手道具による技、暮らしにまつわること、などなどを学んでいく喜びを感じながら、楽しい企画を立てていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
今回は宮殿師の山田英次さんの別の顔 マニュアルカメラシリーズをお届けします。


35㎜カメラの誕生から現在までシリーズ
その2『コンタックスカメラシステム & ツァイスレンズの魅力と設計思想 前篇 』 講師 宮殿師 山田 英次さん 


マニュアルカメラをこよなく愛し、100台もの新旧コレクションを使いこなしている山田さんに、マニュアルカメラの魅力を、素人にもわかりやすく紐解いていただき、マニュアルカメラの良さを見直そう!というシリーズの第2弾。
前回は、人気の高いライカに照準を絞り、マニュアルカメラの誕生から戦前までの性能など、今でも愛されるライカの持ち味を語っていただきました。実際の機種を手にとっての撮影指導もありましたよ!

今回は、同じく戦前から名高いコンタックスのカメラ。京セラによる同名のカメラで知る人も多いこのブランド。ドイツの光学機器製作者のカール・ツァイスが生み出したもので、戦前のカメラの中では断トツの性能を誇っていたそうです。戦前、日本のカメラの工作精度が1/100だった頃に、ライカは1/1000、コンタックスは100倍の1/10000だったという。
現在もレンズメーカーとしてプラネタリウムや人工衛星も手掛けるカール・ツァイス財団。コンタックスはお金持ちにしか手にできなかったハイブランドで、戦争や政治に翻弄された歴史を持ちます。
今回お持ちいただくのは、日本に数台あるのか?という超レアな「オリンピアゾナー」と呼ばれるモデル。
なんと、ベルリンオリンピックの競技を記録撮影するために造られた貴重なモデルです。
参考資料に、『コンタックスのすべて』(ハンス・ユルゲンクッツー著の和訳本)の一部をご用意いただきました。
また、山田さんが持つコンタックスやその他のマニュアルカメラで撮影した写真をお持ちいただき、これらの違いを見ることで、マニュアルカメラが出す色・立体感・輪郭線の感覚などを知りましょう!


日時:2月19日(日)13時~15時頃      参加費:1000円 (定員20名程度)


会場:ARISA HOUSE MUSEUM(アリサハウスミュージアム)(市バス「出世稲荷」バス停より徒歩3分(阪急大宮より多数 ほかJR京都駅)/JR山陰線・地下鉄東西線各「二条」駅より徒歩10分)

*会場に駐車場はありませんが、周辺にコインパーキングがあります。お車でお越しの際は、当日会場でお尋ねください。

申込方法

住所/氏名/職業/参加希望の月/連絡先(メールアドレス・連絡のつき易い電話番号・FAXのうちあるもの)記入の上、下記の「町家発ほんまもん」事務局まで
(*会場場所などの詳細が必要な方は申し込み時にその旨をご連絡下さい)

メールmachiya_honmamon●yahoo.co.jp    ●を@に置き換えて下さい。
FAX 06-6422-7407 のどちらかまで。

*1週間前が締め切り目安ですが、定員になり次第締め切ります。
*メールでの申し込みの場合、件名に「●月申込」と具体的に書いて下さい。また、申込確認の返信がない場合は恐れ入りますが再送もしくはFAXにてお願いします。(迷惑メール対策で届いていない場合があります)


◆ほんまもんの会の仲間情報◆

*昨年講師をして下さった方々の自費出版本を広く知っていただきたいので、会で応援販売しています!

・松尾具屑さん『木工古道具の楽しみ方』古道具の収集・再生や経験を綴り、蘇った道具を記録した著書   (定価2400円)を2200円

・見学稔さん 『左甚五郎』伝説の左甚五郎について、職方に伝わる系図・多くの聞き取りや資料、作品群などから人物像を解き明かした著書

送料160円(クロネコヤマトメール便)で郵送いたします。ご希望の方はほんまもん事務局までご連絡ください。

*スタッフ綱本の南河内の茅葺民家工事始まります!

・・・築130年の小さな農家である祖父の家を手直しして、移り住もうと試行錯誤を始めました。家の片づけを終え、本格的な工事が2月から始まります。竹小舞組み・荒壁付け・茅の葺き替え・三和土・襖の張り替えなどをワークショップで企画していきたいと考えています。ご興味のある方はぜひお声かけください!

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 神 レンズによせて (大工)
2012-01-26 21:17:26


 Have a Safe and Happy New Year



 この先、何年生きるのか分からないけど、
自分の命の使い方
去年の震災で分かったような気がしました。

(本当かどうか分からないのですが?)


 大工として気になる事。

 先の震災で、内陸部での決して想定外ではない揺れにより倒壊(津波や地滑り等を除く)した伝統的木造軸組工法による建物に対する建築基準法に照らしての耐震基準との検証があまりに?です。
耐震(耐力)補強への構造的改善もあまりに・・・です。


 Olympia Sonnarによせて


 エルンスト・カール・アッベの理念とカール・ツァイスの息子
ロ-デリッヒの協力で、1898年にZeiss財団が設立されます。

このエルンスト・カール・アッベらの創業者理念が、世界一の光学機器メ-カ-への指標となり多くの優秀な人材を育て上げ、類まれな優れた製品を人類に送り出した始まりだと思います。



 神 レンズ

 Zeissはレンズ設計の偉大なInnovatorですよネ。

  (簡潔に書いて置きます。)


Sonnarの系譜 (コンタックスⅠ、Ⅱ、Ⅲ)

   5cm  F2   3群6枚(1932年)
   5cm  F1.5 3群7枚(1932年)
 8.5cm  F2   3群6枚(1933年)
13.5cm  F4  3群4枚(1932年)
  18cm  F2.8 3群5枚(1936年)

 ※この他にも合計15本の交換レンズ


Sonnarの系譜 (コンタックスⅡa,Ⅲa)

 50mm F2   3群6枚(1950年)
 50mm F1.5 3群7枚(1950年)
 85mm F2   3群6枚(1950年)
135mm F4  3群4枚(1950年)
300mm F4  3群5枚(1950年)

 ※この他にもコンタックスⅡa,Ⅲa用は合計16本の交換レン ズがありますが、1951年まではすべて東独製で、135mm  以上と一部のレンズも最後まで供給を受けていたようです。


 Olympia Sonnarは、市販のカラ-フィルムが実用段階に入った1936年に、ルートヴィッヒ・ベルテレ設計による18cm F2.8 3群5枚構成の距離計連動型とフレクトスコ-プ装着型からです。
最初期型は距離計連動式で300台?で、距離計の問題からファィンダ-を等倍に改造された特別仕様もあったようです。

Olympia Sonnarは、戦後の光学的技術革新のルーツと云われています。


 東西分断後(主な機種)

東独では、コンタックスの製造設備はソ連に移管されてキエフとして製造されます。
1949年にドレスデンのZeiss Ikonから発売された世界最初のペンタプリズム式一眼レフのコンタックスS用レンズに仕様変更されて引継がれます。

西独では、シュトゥットガルトにZeiss Ikon(後のCarl Zeiss)が再建され1958年迄コンタックスⅡa,Ⅲa型が製造されました。
LSコンタフレックスと1958年のフォトキナで発表された最高級一眼レフのContarex へと引継がれました。



 Sonnarとの初めての関わりは、

C・Sonnarー100mmF3.5(1985年製) - 4群5枚からです。
色再現も良く開放からクセがなく素直でシャープな描写です。


 特に印象深かったSonnarは、

当時、1965年までのツェルナ-博士時代圧倒的に西側より良かったと云われる東独製Zeiss 1000mm, 500mm ~

特に300mmF4 Sonnar(マルチコ-ティング前の中期型だけ)は、レンズの中心部をチャ-トの像で20倍に拡大してもボケないんです。
他のロットと違う鏡胴の中が、端から端まで隙間が少なくレンズ硝材で埋まったような構成で重量級です。
社会主義体制だからできた民生用にはないコスト度外視?の物凄いOver-Spec の代物です。

その優れた画像の深さと豊かな色再現描写Qualityの
「きめ」が凄いです。
レンズを覗くと入射する光加減により吸込まれて、妖しく宝石のように輝く時があります。

魔物です。


 ※追伸

モノというのは何を大事にするか、何を大事に思うか。
優れたモノなんていくらでもあるだろうけれど、
自分が好きだなあ~と思うものは大事にしていきたいですネ。
古いカメラやレンズを使う喜びは、サブカルチャ-としての
文化だと思います。

失礼します。
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全くですねぇ (らぶらなピコ)
2012-01-27 22:01:29
大工さんの言うとおり、自分が好きだと思うものが大事ですね。
例えば、愛妻・・・や、
特に切れる鑿では無いけれど、格好が良くて使い易いから、何時も使う鑿。

それから何時も、傍に居る幸三郎さんの玄能!
大事なのは、いっぱいいっぱいあります!

         はんなり様
返信する
大工さん・らぶらなピコさん (はんなり)
2012-02-20 21:35:51
お近くなら話しの仲間に入って下さい。深い話しになると思いますよ。仕事を離れて趣味にのめり込む。この時間は大切に持っていきたいですね。

カメラ・道具色々な部門で楽しみましょう。

楽しみは分け合い。辛いことが出来た時は励まして時を過ごしましょう。

良いこと一杯起こります。
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