京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

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4 コメント

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Unknown (ナカジー)
2009-01-02 10:22:20
明けましておめでとうございます。今年もいろいろ道具に技に心にお世話になります。
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こちらこそ。 (はんなり)
2009-01-05 23:03:27
11日が楽しみです。
良い道具見せてください。
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Unknown (アウトローな大工)
2009-01-09 17:40:26

現実の現場と技術に裏打ちされた責任


木工関係によく使われる大型木工自在ルーター盤での研削の話しですが、使用する刃具にGermany leitz社改のスペーサーガイドの付いたホルダーブロックに、どのアール(曲面)にも合うように改造した雲形曲線定規状の刃具を自在にセッティングして、型板通りに難しい複雑な曲面も自在に繰り返すことにより加工可能な用途のひろいルーター刃具を作ったりします。

他の機械刃物も刃こぼれしにくい刃持ちの良い超鋼合金カーバイド系チップ替刃に替えて来ています。
また自在昇降丸鋸盤チップソーなどの研磨などは、再研磨する度に精度が上がるLeiz・兼房のメーカー研磨にお願いします。

近年は、自動補助送り押さえ機構付大型自動手押しかんな機・オートリターン自動かんな機・超仕上げ自動かんな機・NC木工研削機などや自動刃物研磨機もCP化かされて、刃鋼と回転研磨砥石の研磨材や刃先先端のラッピング技術の進歩などもあり、加工精度と作業能率が向上しました。

それと共に、少数精鋭の省人化と作業工程の見直しにより労働生産性と作業・施工時の時間の配分から質の高さと豊かさを、昔ながらの伝統的建築工法でも追求しています。

社寺建築以外の数奇屋風住宅の構造材なども抗張力のある割り継ぎが基本ですが、荷重の掛かる軸組みの組み方などは高耐久性・耐震性への改善から、部材の傷みが少ない進歩した軸組み工法と横架材の受け方などが変わって来ています。

この質の高さには、一つの工程を一つの道具で終わるよう、手道具でも電動工具でも型じく(定木)を工夫して、早くきれいに仕上がるように使用する道具類も出職を基本に、少なくなるように工夫しています。

また、特に超仕上げかんな機などは、刃具の取付けホルダー治具面や位置決めと締付けボルトやナットとワッシャー ・押さえ刃の改善により規定の締付けトルク、巻き戻し時にも起因する刃材に微妙に干渉する不用な応力(歪の元)を低減させ、送りベルトの素材と送り速度・押さえ圧なども見直し刃先先端が、材中せん断していく微振動(音)も減衰させて調子よく鉋クズがでる様に、分解して専門の精密研磨加工できる町工場へ、ホルダー取り付け台座と刃具取り付けホルダー・刃具などを持ち込んで改良して来ました。

超仕上げ刃の自動研磨後は、治具を使用した微細な手研でもう一度、刃先を整えます。

出てくる鉋クズの繊維は透けて見えますが、縦に繋がり横は網目の様な手鉋の鉋ズクにはなりません。他の要因の一つに、曲物と刃幅が広いのでこの仕様です。
しかし「高級粉末高速度鋼」特注品などを使用した削り仕上げ面では、従来にはなかった材木の産地が変わる程 (~アレ?~ )の独特の光沢ある艶が出たりします。
他の特殊鋼と比較して刃先最先端の熱磨耗とその超微細な刃あたりの形状が違うようです。

少数精鋭で請け負う長場の仕事では、高精度に無駄なく機械を使いこなすことが大きな戦力です。

京町屋の辻子、突当り、突き抜け・・・・などのように路地とその町ごとに、住んで居られる方のコミュニティと町並みの文化が有りますが、地場産業の斜陽化、産業別労働人口の変容と商業地域としての役割など、共有できる未来に繋がる展望(定義)が日々の暮らしの中から中々見えてきません。
「質の高さと豊かさ」を発展させて行く技能・施工技術などへの改善は、回りに多くありますよネ。
これからも、気張ってください。

 毎度好き勝手に、長々と書き込み失礼致します。

 本年もよろしく お願い申し上げます。


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本年もよろしくお願いします。 (はんなり)
2009-01-10 21:19:22
アウトローな大工さん

何時も興味深く為になる書き込みありがとう御座います。

ブログを私と一緒に楽しんでいる仲間を代表させて頂いてお礼を申し上げます。

本年もよろしくお願いします。
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