京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

刃角の修正。

2011-05-26 21:09:46 | 道具箱
刃角の修正。

鉋の刃も長く使うと刃角が思っていたのと変わってしまっています。

この鉋刃は「家紋清久」なので30°位に保っているつもりでしたが30°から31°くらいになっていました。

この鉋の刃をためしてみたい事もあって鉛筆で引いた線の28°に直す事に極めました。

私の場合鎬面を直す時にはこの道具にしています。グラインダーを使うと加減が難しいので鑢です。

この鑢の形は半月の形をしていて最初はこの半月の方で隙取るように削ります。

以前は金剛砥石でやっていたのですが鑢を使うようになってからは随分と効率が上がるようになりました。

鑢の最後は平面の方で透いていきます。

その後は220番の荒砥で調子を見ては具合が悪ければ元に戻って鑢で整形をしと同じ事を繰り返して精度を上げていきます。

良い感じ28°になりました。

鑢って近頃見かける事が少なくなりましたが便利な道具ですよね。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2011-05-27 13:09:44
初歩的質問ですが地金の部分だけ鑢がけするんですよね?鋼部分はマズイですよね?
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良い質問ですねぇ~。 (はんなり)
2011-05-27 22:52:00
良い質問ですねぇ~。  何処かで聞きましたよね。

もちろん地金の部分だけですよ。

鋼は鑢が掛からず滑ってしまいます。それでも刃先に当たると欠けますからご用心。

私は写真を見て戴くと解ると思うのですが下の固定している台よりも刃先を少し後ろにずらして固定しています。こうすると刃先よりも先に台に当たるので刃先は痛みません。

簡単に直せて具合が良いですよ。
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Unknown (Unknown)
2011-05-27 22:56:13
有り難うございました。
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