京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

窓曳き鋸の目研ぎ。

2009-05-27 22:27:53 | 道具箱
窓曳き鋸の目研ぎ。

先日の質問ですが「この鋸もやはり目立ては、茨目でしょうか?それとも江戸目になっているのでしょうか?」

実はどちらでもないのです。

名前を付けるなら前の4枚が左右の毛引目。最後の一枚が鉋の刃のような目研ぎになっています。長勝さんは「目立て」とは言わず目を研ぐので「目研ぎ」だそうです。

毛引き鉋と同じように前の4枚で両側を切って行後の一枚で底を取ると言う鋸で仕上がりはとても綺麗に仕上がります。

その上この方法ですと斜めきりをした時に木目に流されることがありません。

そんなわけでおがくずが粒ではなく最後の一枚の刃で底をさらえるので細長いおがくずになります。

長勝さんに教えて頂きました。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
窓鋸 (若僧)
2009-05-28 00:05:58
なるほど、とても独特な目で大変興味深いです。一度挽いてみたいです。挽きも軽いのかな?大鋸屑が長いとは、縦挽きの大鋸屑みたいな感じなんでしょうか?長勝さんの紹介もたまにしておられますが、凄腕の目研ぎ屋さんみたいですね。目研ぎ次第で切れ味が変わるとおっしゃっていましたが、本当だなと思います。鋸に限らず鉋、鑿、なども同じ事が言えるとは思います。しかし、。釘を切ってしまうなんて!はんなり様のブログを見ると気になる事ばかりで、楽しいです。
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Unknown (若僧)
2009-05-28 00:13:47
最後の刃の後ろは窓抜きになっていて、この一本の刃に凄い負荷がかかりそうに見えますが、この最後の刃は欠けないのでしょうか?
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ご心配ですか? (はんなり)
2009-05-31 22:03:09
全く心配は要りません。

両脇を切ってからそこをさらえるのですから非常に軽く挽けます。

と言うことは刃先の負担が少ないからだと思っています。

はんなり様はやめて下さいよ。私はただ年取った若造(少年)ですよ。
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気になって (若僧)
2009-05-31 23:14:30
大変気になりましたよ!実物を見た事が無いので、鋸は薄い一枚板みたいなもので物凄い繊細な道具だと自分は思っていますよ。尚かつ美しい道具です。棟梁座布団三枚です!若造とは上手い返しですね!!
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