海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

『なにはの夕なぎ』田辺聖子

2013-09-12 09:35:54 | 歌評
細切れの時間が多くなかなか読書の時間をとれない。
夜はビールを飲んでボーっとしている。
そしてたくさん本を読むとすぐ目が疲れてしまい、最近歌集しか読めない。
それでもたまには普通の本を読もうと図書館へ行ってみた。
私はずっとエッセイが苦手で小説ばかり読んできた。
考え方を学んだり作者の書いていることに共感したり・・現実の生きる力になるエッセイよりも想像力を楽しむ小説の方が好きだった。
最近はエッセイも読んでみようかという気になり、意識的にエッセイを探す・
図書館の棚に偶然ある本ではこれというものが見つからない。

田辺聖子のエッセイなら気軽に読めるかもしれないと思い借りたのがこれ。
2001年に朝日新聞に連載されたもの・
一つのエッセイは2~3ページ、すぐに読める。
田辺聖子は大阪のおばちゃん的発想で日常の出来事をユーモアを交えて綴る。
地の文は<標準語>だが、会話文がふんだんに織り込まれそれは大阪弁である。
それもちょっと昔の正統派大阪弁、吉本新喜劇のドタバタの大阪弁じゃない。
昔こういう言い回しあったやん~、そやそやそうやんか~とうれしくなってくる。
こういう風に書くとまるで田辺聖子の文は大阪人にしかわからへんやんと言っているみたいで申し訳ないけど。
多分田辺聖子は全国区の作家ではないわね。
大阪人の田辺聖子びいき大目に見てや。
コメント
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