海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

『モイラの裔 』松野志保

2012-09-18 19:27:20 | 歌評

海月(くらげ)光ほのかに満ちる波の際くろぐろとうずくまる原発

この歌集が刊行されたのは平成2年なので今から十年前ということになる。
今読めばどうしても東日本大震災の福島原発事故を思い出す。
大津波が原発を襲った瞬間垂直に何倍もの高さに立ち上がった波の映像が蘇る
10年前も原発は何かまがまがしいものを秘めた存在として作者は認識していたのだと思う。
コメント
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