木枯らしに蓑をゆらゆら揺らしてる姫はただいま婿募集中
蓑虫の姫は枯葉で作られた十二単で婿殿を待つ
家付きの一人娘はお嫁にはいけないのですいつまでも ああ
昨日庭で蓑虫を発見!
昔庭の木には必ず蓑虫がいて、風に揺られていた。
私は幼虫が大の苦手だったが蓑虫は怖くなかった。
たまに首を出すのを見ても可愛い感じがした。
最近は蓑虫をめったに見かけない。
葉を食べるので害虫として農家などから駆除されてしまったから。
それで今度は絶滅種に指定されたとか。
私が子供の頃叔母がこれでハンドバッグを作ったものだと言っていた。
枯葉の集まったあの蓑でハンドバッグ?・・イメージが湧かなかった。
枯葉で作るのではなく、葉をくっつけている粘着質の部分で作るらしいと解ったのは大人になってから。
TVで一度だけそのバッグを見た気がするが・・それからもまた年月がたってしまい、余りよく覚えていない。
さて我が家の蓑虫さん、オス?それともメス?
蓑虫になって間もないみたいで葉がたくさんついていなくて、糸でぶら下がっていず、時々移動している。
蓑虫のメスはちゃんと成虫になることもなく一生蓑の中で過ごし、オスがやってきて交尾し蓑の中に卵を産み、卵が孵る頃蓑に穴を開けて下に落下し死んでしまう。
オスは交尾のあとすぐ死んでしまう。
オスであれ、メスであれ、子孫を残すためにだけに生き、すぐ死んでしまうのだな。
歌のほうは一生蓑の中を出ないメスのことを深窓の姫に見立ててユーモラスに詠ったもの。
初期のもので鑑賞に堪える代物ではないが。。