海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

2009-05-28 09:07:42 | 短歌
あと少しながらへる時さへぎられ我が手に溶ける春の雪片

弓なりの日本列島打ち寄する波のごとしも桜前線

漆塗りのごとく磨かれ盛りなる桜を映す寺の床板

うらうらと春を喜ぶ青空にパウダーシュガーのやうな昼月

幼子の手を合はせたる形して白木蓮の蕾ふくらむ

臨月の黄にあふれたる花ミモザ風吹くままにまだ揺れやまぬ

植物の逆襲のごと放たれぬ杉の花粉の黄の爆弾

春紫苑咲く地に長く陽の射してまだ表札ははずされたまま 
コメント
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