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アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

客車物語いまむかし~EF58

2020-09-09 20:00:00 | 国鉄時代(カラー)

鉄チャンだから解る客車列車の魅力。これが一般人に解って貰おうとするには、しばし努力を伴う。電車も客車も気動車さえ同じに見えるのだから・・面倒臭がらず、丁寧に説明するも、やはりピンと来ないのが一般的意見なのだ。まあいい。解る人には解るという趣味も大いに魅力的ではないか。

EF58が現役だった時代は、ゴハチと客車との組み合わせを楽しんだものだ。もちろん、ゴハチ以外の機関車でも、客車との組み合わせを楽しむことは多く、ファンの間でもしばし話題になる内容だった。全国津々浦々駆け巡った客車列車は。その地方でそれぞれ機関車が異なり、独特の雰囲気を醸し出していた。アントンKには、そんな場面がとても魅力的に思え、好みの機関車が多様な客車を牽く団体列車は、格好の被写体になっていた。

今回は、そんな部類の列車になるかと思うが、EF58が24系客車を牽いて東上するシーンを掲載してみる。客扱いはなく、回送列車だが12両編成の堂々たる面持ちで現れた。ゴハチも宮原区の綺麗どころ143号機で満足したに違いない。それよりどうしてこのポイントで撮影したのかが、不思議に思える。東海道線の午後の上り列車とは言え、当時は考察が不足していたようだ。記憶から消えてしまっていた画像なのである。

1978-06-17 回8346ㇾ  EF58143     24系寝台12連  東海道本線:平塚付近


忘れかけた夜行列車の魅力~EF62

2020-09-08 19:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

夏休み最後の週末、秩父鉄道で客車の夜行列車が走ったようだ。秩父鉄道は古くから貨物列車の運転も多く、魅力的には感じていたが、肝心の電気機関車が今一つ好きになれず、今までなかなか足が向かなかった。今年は目玉の蒸機C58が検査入場中とのことで、蒸機に代わり電機がパレオエクスプレスをけん引しているから、一度は出向こうと考えている。大井川鐡道を含めて今後は、こんな私鉄の客車列車にも目を向けていきたいと思う今日この頃。気が変わらないうちに実行しなくては・・・

今も昔も重連好きなアントンKだが、今回は夜行急行列車「越前」のEF62重連けん引の写真を掲載しておく。普段は、客車列車自体お目にかかれなくなり、無個性で同じような電車の中に気持ちが埋没しているが、こうやって昔の客車列車の写真を眺めると、どこかであの時代の想いが蘇ってくる気持ちがしている。この時の写真も、早朝から出かけて何本も上ってくる夜行列車を次々と撮影していた、その1本にすぎない。もちろん手前を走る緩行線に阻まれることもしばしばあり、その悔しさが次に繋がっていた。夏場にはよく撮影に出かけて客車列車の醍醐味を堪能したもの。今はそんなことさえ忘れつつある。夜通し走る客車列車の旅情感が消えていくことは何とも寂しい。

1981-09-23  606ㇾ   急行「越前」 EF6216+23     東北本線:南浦和付近


新シーズン到来!円熟した秋山和慶氏の演奏

2020-09-04 21:00:00 | 音楽/芸術

9月に入り、各オーケストラも新しいシーズンを迎えた。今年は新型コロナ感染症のために散々な状況の中、関係者たちがそれぞれ苦渋の想いでここまで来たことだろう。演奏者の舞台で演奏できる歓びが再発見されるのと同じように、聴衆側にも演奏を聴ける歓び、幸福感を再認識できた期間でもあった訳だ。普段鑑賞できることの有難さを、知らずのうちに感じなくなり当たり前のことと勘違いしていたようだ。少なくとも、アントンKには、初心にかえり今後を見直す良いきっかけになったと思っている。

新シーズンの1発目、上岡氏のブルックナー第8が聴けると楽しみにしていた演奏会。覚悟はしていたが、やはり大きく楽曲変更を食らった。しかし、昨今のアントンKの鑑賞スタイルは狭く深くから、少しずつ幅ができつつあり、室内楽曲をはじめまだ自分では挑戦したことのない未知の楽曲まで鑑賞する機会を持てるようになった。それもこれも偉大な演奏家、そして何より芸術家であるコンマスの崔文洙氏のお人柄によるものなのだ。指揮者とオケとの連携、意思疎通という演奏する上でとても重要な職であるコンサートマスターでありながら、いざ本番の舞台では、指揮者やオケパートの細部に渡り命掛けでリードする。ある時は、自らがパフォーマンスを興じ、演奏そのものを引き締めるのだ。これらを決定的づけるのが、ソロや少人数時の崔氏の演奏だろう。いつもと変わらぬ美音をそのままに、より音楽への愛情を感じることができるのである。

そんな崔氏率いる新日本フィル。今回も世の中をモヤモヤを吹き飛ばすような快演を繰り広げてくれた。卒業されたメンバーが舞台に久々にのり、どこか楽しそうだったり、いつもの同士のソロコンチェルトを最高の形で支え合ったり、と奏者の気持ちがそのまま音楽を通じてきたように感じている。演奏曲目は3曲置かれていたが、アントンKには、一番馴染みの深いハイドンがとても印象的だった。冒頭の出の部分から、和音のバランス、しかもティンパニの主張は最高で、以降このティンパニの活躍ぶりは、楽曲全体を通して印象的だったのだ。ハイドンという古典楽曲にして、新たな創造を見いだしハツラツとした演奏に仕上げたのは、やはり指揮者秋山氏なのだろう。今回アントンKの中で少しイメージが変わった。それまでアントンKには、真面目で教科書的な印象をもつ秋山氏だったが、今回の演奏でちょっと印象が変わった。秋山氏も、いよいよ円熟の境地に入ったという証なのか・・今後注目していきたい指揮者に加えたいと思った次第。さて音楽の秋、今シーズンはどんな演奏がアントンKを待っているのか、今から楽しみでならない。

新日本フィル第623回定期演奏会 ジェイド

シェーンベルク  浄められた夜   OP.4

ヴァンハル    コントラバ協奏曲 ニ長調

ハイドン     交響曲第104番 ニ長調 「ロンドン」

指揮    秋山 和慶

ソロ    菅沼 希望

コンマス  崔 文洙

2020年9月3日 東京赤坂 サントリーホール


重連運転解消か!? ~石油列車の行方

2020-09-02 19:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

あっという間に9月に入り、少しは暑さも収まるかと期待していた矢先、残念な連絡が回ってきた。川崎界隈での貨物列車撮影の根幹であった、電機重連の貨物列車が、運用の見直しを受け、重連解消になるらしいということだった。思えば東日本大震災以降、新鶴見界隈に貨物列車撮影の「日常」を見つけ、その地での良き友人達にも恵まれて今日まで継続してきた訳だが、それもこれもこの朝の重連列車があったからこそと言えるだろう。約8年に渡る撮影記録は、ダイヤ改正ごとに重連形態を変えながらここまで生き長らえてきたが、最近では、特に荷無しの場合が多く心配していたのである。実際にはまだ目撃も出来ていないので、本当のところはまだ判らない。しかし今の社会情勢を考えると、変化せざるを得ないことなのかもしれない。この目で確かめ、またご報告出来ればと思っている。

話題にした列車の掲載でも良いが、ずっと最近昔の画像で進めているので、今回も同じ重連列車から1枚載せておく。EF57の時代の東北線でのもの。駅から撮影地まで、線路沿いをひたすら歩いている時、考えていたポイントまで間に合わずやってきてしまった福島発の客車列車。何とEF58と重連でやってきて痛恨の極み。もっと真面に撮影したかった想いが、この画像を見るとふつふつと湧き上がる。そう、お盆の時期は、よく機関車が回送だが重連運転になり、得した気分になったもの。いつの時代もアントンKは、機関車重連に心奪われていたようである。

1976-08-13   122ㇾ EF58154+EF5711  東北本線:古河-野木


暑さが堪えた初めての関西鉄~天王寺にて

2020-09-01 20:00:00 | 国鉄時代(カラー)

学友に誘われて決行した初の関西撮影旅行。はっきりした撮影目的などなく、とにかく鉄道車両にカメラを向けることに慣れ、暗黙なる撮影流儀なるものを経験から身に着けることだった。同行した友人は、現役蒸機などを撮り歩いたアントンKよりも撮影経験者であり、教示を受けることが多かったと思うが、これだけ時間が経ってしまうと、何がどうだったか何も解らなくなってしまった。思い起こすと、その友人の親父がちょうど単身赴任をしていて、新大阪駅前のマンションで暮らしており、そこを撮影基地としてあちこち動き回った思い出が蘇る。当時、関西なら私鉄の電車に興味があったが、その友人は、関東のEF57に始まり、関西でもEF52やらEF58など電機オンリーだったため、この旅行で、アントンKもかなり影響を受けたことは言うまでもない。

もう40年以上も前になるから、記憶が薄れつつあるが、出来る限り時刻表に掲載のある列車の撮影を心掛けているようで、当時の関西電車の日常風景がほとんどあるが、今ここで見直すと新しい発見も生まれて面白い。今回は、天王寺駅でのスナップから掲載しておく。頭端式ホームは今でも見られるはずだが、そこで撮影したクモハ60先頭の阪和線ローカル。この時はオレンジ一色の旧国が珍しく見え、カメラに収めた記憶がある。

こちらは、103系と111系新快速電車。入れ替わり次々やってくる色々な形式の電車を見て、やはり関西は電車王国であることを思い知った瞬間だ。

1975-07-29        全て天王寺駅にて