アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

上野-大宮間の黄金時代~EF58とともに

2018-12-17 20:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

まだ新幹線すら開通していない東北線スジ。とにかく上野-大宮間は、やたらと運転本数が多かった印象が今でも残っている。考えてみれば当たり前の話で、日中だけでも東北特急は、「ひばり」「やまびこ」「はつかり」が1時間経たずに次々と上野駅を後にして北を目指していたし、それに加えて上信越線の「とき」「あさま」が負けず劣らず飛び交っていて、本当に華やかな、まさに最後の特急電車王国がそこにあった。もちろん、これら特急電車の他にも急行列車が数多く設定されていて、それは今にして思えば別世界と言えるだろう。1時間にどのくらいの列車が通っていたのか、今では知る由もないのだが、この上野-大宮間(正確には赤羽-大宮間)乗車する機会が今より圧倒的に多かった当時の様子が懐かしく蘇ってくる。

掲載写真は、当時のものからこの区間(上野-大宮)で撮影したもの。好んで撮影していたEF58けん引の回送列車だ。以前にも書いたと思うが、これは夜行で朝上野に着いた列車が尾久ではなく、東大宮まで回送されるもの。定期で毎日運転されているが、何せ午前中の下り列車なので晴れてしまうと撮影はしづらい列車だった。現在はどうなっているのかわからないが、当時の蕨駅は、緩いインカーブで綺麗に編成が収まり、アントンKの好みの構図が得られた。曇った日にはよく通ったもの。ゴハチのパンタの高さが絶妙で好きだったが、よく被られたことも同時に思い出す。

1976-10-12  回804ㇾ EF58131 急行「鳥海」回送   東北本線:蕨にて