
国鉄時代から、北海道専用に製造された車両が存在していた。電気機関車で言えば、ED76は500番台がそれに当たり、客車でも500番台車は北海道対策車として区別されていた。電車やディーゼル車は、形式そのものが北海道用として誕生していた。確かに内地に比べれば、やはり冬季においては厳しい気象状況が待ち受けている訳で、それなりの設備を施した車両たちが活躍していたのであった。
当時、全国的に活躍の場を広げていた485系電車も、その例外ではなかった。1500番台を謳って華々しくデビューし、道内の増発する特急電車に対応すべく増備されたが、不運にも北海道の寒冷には耐え切れず故障が続出、しばらくして後継の781系電車に道を譲ったのは有名な話だ。この485系1500番台は、まだ車齢が若かった理由か本州に移り、その他の仲間たちと混ざって晩年まで活躍していたことは、お若いファンでも記憶に残っていることだろう。
掲載写真は、その485系1500番台車による特急「いしかり8号」。もちろんまだ絵入りマークなど生まれる前の時代だから、簡素に見えてしまうが、現代車のように、名称(愛称)も表示しないで走る姿よりは余程貫禄があって好ましく思う。
1978-08-23 1008M いしかり8号 Tc481-1500 光珠内付近
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