アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

賑わいを見せた早朝の大宮駅~EF58

2021-10-19 20:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

前日夜の普通電車で水上へ入り、続々と到着する夜行列車を迎え撃つ。もちろんこの時は、峠の主EF16がターゲットだったが、ゴハチやロクヨン、はたまたEF15がゆっくりホームに滑り込んできて、EF16の連結をしばし待つ時間の緊張感が好きだった。真夏だというのに、この時間だと上着を羽織らないと寒いくらいだったことも懐かしい。でもよく考えたら、撮影中はお構いなしで、無我夢中。寒さなど感じるのは全ては終わった時間だった。

下り夜行列車を水上で見送った後、今度は上り上野行き夜行列車で上京する。もちろん寝台は使わず、12系や雑形のボックスシートで仮眠しながら戻ったと思うが、こんなこと何度か繰り返しているのだから、まだまだ若かったと感慨にふける。今のアントンKには、そんな真似も出来なくなったが、したくても出来ない(列車が無い)ことの方がやはり悲しいではないか。客車に振られながら感じた気だるさ、充実感、そして次へと進む活力は、今でも忘れないし今日まで継続してきたことの源だろう。

そんな夜行バルブ明けの、寝ぼけ眼で降りた早朝の大宮駅でのスナップ。4番線ホームだから、東北スジの列車を同じホームから撮影している。随分とホームが低い事がわかるだろうか。奥に見える跨線橋には、もちろんエスカレータはなく、幅広い階段が口を開けている。アントンKが一番懐かしく思える大宮駅のシーンである。

1980-07-26           6106     EF58108        八甲田60号    東北本線:大宮駅