風雅遁走!(ふうがとんそう)

引っ越し版!フーガは遁走曲と訳される。いったい何処へ逃げると言うのか? また、風雅は詩歌の道のことであるという。

E.G.P.P.100/Step52の報告とバードのこと

2005-11-08 21:45:11 | アングラな場所/アングラなひと
t_t_charmantボクがアレン・ギンズバーグをはじめて知ったのは、1962年刊の国文社のアンソロジー詩集『ビート詩集』だった。そこに片桐ユズル訳の『吠える』が掲載されていたのだ。家出をした時、フーテンバッグの底に忍ばせて行ったのもランボーの『地獄の季節』とヘンリー・ミラーと『吠える』だった。
『ビートその1』として「ビートおよびビート詩」をテーマにかかげたSTEP52で、ボクはギンズバーグの『吠える』を読みたかった。で、口開きにこの長詩の第1部を読もうと決めていた。けっして「あの頃」と同じような言葉の響き方はしないだろうが、ビートおよびビート詩というものを知った原点には、このギンズバーグの詩の存在を抜きにできないからだ。
そこで、ボクは読んだ。ビートという時代の最良の精神が凝縮された言の葉を。定評のある諏訪優さんの訳のほうで……。
そして、この日ボクはDJとしても、「水族館」をジャズ喫茶にしてしまい、モッズな音で盛り上げるつもりだった。

オープンマイク一番手はヤマさん。テーマは「時空の旅人」といったところか。1970年と2005年がクロスするという演劇仕立てのうた。1970年暮れ、酔って駅に眠り込んでしまった男に、時空の旅人が現れる。時空の旅人は、酔ったうだつのあがらない男を、未来へ連れていくのだ。

二番手はリバースクラウンさん。この男女二人のデュオグループが「あひるちゃん缶オプナー」を宣伝するために結成したデュオだったってことをはじめて知った。バリアフリーな商品開発をしているらしいT社の製品「あひるちゃん缶オプナー」ボクもその場でひとつ買いました。

三番。今晩も来てくれたPARAさん。「地獄へのぞむうた」他1編。今回はおちついてパフォーマンスをしたPARAさん。しかし、MCも含めてワンマンショーみたいに長かったなぁ(おおよそマイク独占時間20分)。

四番手。この日、エントリーの予定はなかったが、ムズムズしてやりたくなってしまった平山さん。ハービィ・ハンコックにのせて「憧れのハワイ航路」。平山さんがたちあげたNPO法人「NPO自主事業サポートセンター」の宣伝もかねて、喋ってもらう。理事長という仰々しい肩書きが最近付いているが……。

五番めのエントリーは、数ケ月前にはゲストでもあった小堀イチエンさん。ひさしぶりに坊主パンクが「水族館」に帰って来た! 「来るのは平成の大飢饉」というフレーズが気になる曲があった。3曲歌ってくれる。高松をよく知っているひとり。

エントリー六番手。新大久保では始めての高橋よしあき。E.G.P.P.には池袋以来一年振り。「Justice」を自在に即興の歌詞を取り入れながら歌ってくれる。都合2曲。よしあきは現在書店で売っている『ロック画報』の「メッセージ・ソング」の特集でも取り上げられている。

七番に、会場に遊びに来ていてくれていた「ねたのよい」のNODDYに高松貴久クンのうたを歌ってもらう。「フロトリップ」をNODDYは歌ってくれた。風貌もどこか高松に似ているNODDYは、気持ち良く歌ってくれる。

ボクのこの日のテーマは「チキンスープのブルース」だった。その高松に捧げた詩だ。高松は「風月堂」をリスペクトして同じ名前のバンドも作っていた。高松を最後のビートにみたてて彼に捧げた詩である。高松の追悼会を梅島ゆーことぴあで行った時、初お披露目したものだ。今回もなかなか評判が良さそうだったが、高松の彼女だつたGが来れなかったのが残念だった。

最後は今日のゲスト、ひとりラナテカことナラカズヲ。二日後からインドのバンガロールに行くらしく、ヒゲをたくわえていた。たっぷり楽しませてくれて終わったのは23時すぎだった。

次回は12月2日(金)Step53。テーマ:ビート・ジェネレーションその2/ビートニク・アゲイン! です。11月につづいて「ビート」をテーマにします。ゲストは「国分寺エクスペリエンス」! ポエトリーにエントリーも決まっているボーカルのおちょこの魅力にとらえられるだろうことは保証します。ゲストも強力!
12月もよろしく!

(写真1)バードことT.T.と恋人G/2003年春日暮里「シャルマン」にて(撮影:フーゲツのJUN)



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