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■ 咲花温泉 「柳水園」 〔 Pick Up温泉 〕



咲花温泉 「柳水園」
住 所 :新潟県五泉市大字佐取7241
電 話 :0250-47-2121
時 間 :時間要問合せ
料 金 :400円(現在は500円?)
紹介ページ (咲花温泉旅館協同組合)

下越、阿賀野河畔にある咲花温泉は、10軒にも満たないこぢんまりとした温泉場です。
「咲花温泉」の由来は、その昔このあたりが「先花地」と呼ばれ、湯花が噴出していたことによるもの。

R49を津川方面から来ると阿賀野川の対岸に温泉宿が見えますが、橋がなく6㎞ほども回り道してのアプローチ。
通り抜ける道もないので喧噪とは無縁。
すぐそばをJR磐越西線が走り、温泉街のよこにある咲花駅も風景にとけこんでいます。
のどかでほのぼのとした風情の温泉地で、このまま泊まりたい衝動にかられました。

しっとりと落ち着いた感じの旅館が多く、寂れた旅館が少なく温泉地としてまとまりのある雰囲気は、ロケーションは異なるもののなんとなく松之山に似ています。
良質なお湯をバックボーンに地道に固定客を集客している感じ。
どこもかけ流しということで迷いましたが、やませみさん宿泊レポのあった「柳水園」にしました。安いし・・・。(^^;
駐車場まで行った「一水荘」も赤い橋に柳の木、和風情緒溢れる佇まいが素敵で、泊まるならこちらもいいかも。

咲花の多くの宿は阿賀野川の眺めを売りにしていますが、ここは川からやや離れています。
その分、お湯のよさで知られ、温泉好きの固定客の根強い支持を得ているようです。
ふるくから文人墨客に愛された宿で、「柳水園」の命名は、文壇の巨匠、尾崎士郎によるもの。(「柳都新潟と阿賀野川の水と柳のイメージから名づけられたものです。」とのこと。)

駐車場からイオウ臭がただよい、期待が高まります。
外観、館内とも地味な感じの旅館ですが、何となくおちつきます。
廊下のおく、手前が男湯、おくが女湯。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 女湯

浴室は広くはないもののおちついた居ごこちのいいもので、石枠タイル貼3-4人の内湯のみをシンプルに配置。
味のある陶製のつぼの湯口から熱湯を30L/minほども大量投入ながら、しっかりコップが置いてあるので源泉でしょう。
女湯は小便小僧を乗せた鯉の湯口から、こちらも大量投入のかけ流しです。
槽内排湯はなく、湯船フチ全面からの潔いまでの源泉かけ流しは圧巻。

カラン2、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
平日15時で2人。


【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 女湯の湯口

かなり熱めのお湯は、きもち翠がかった透明で黒い浮遊物が浮かびます。
明瞭なたまご味苦味にしぶ焦げイオウ臭。
ツルすべともヌルすべともちがう、硫黄泉特有のするするとした湯ざわり。
浴後、硫化鉄のためか指先が黒くなりました。
ばっちりでているイオウも優ですが、そのうらでいぶし銀のごとく効いている硫酸塩がポイントとみました。

温泉地の風情といい、鮮度感あふれる硫黄泉系のお湯といい、とても気に入りました。
とくに硫黄泉好きの連れは、今回(南会津・新潟の湯巡り)のベスト賞にあげています。
泊まりで再訪したい湯場で、「大人の~」系雑誌で、「自分を見つめなおす越後の隠れ湯」などとコピーつけられて紹介されたらブレイクするかも・・・(笑)

廊下にある古い成分表は、化合物表示で硫黄成分関連の記載もないので割愛します。(塩化ナトリウムと硫酸カルシウムが多いようです。)
旅館共同組合のHPによると、「単純硫黄物泉、54℃」となっています。

※ 咲花温泉は共同配湯という情報があり、6号井と7号井使用の宿があるようです。
ここは自家源泉説もありますが、共同配湯使用だとすると7号井の泉温は38.8℃(やませみさん資料)で湯口の湯温と合わないので、おそらく6号井使用でしょう。

咲花温泉旅館協同組合のHPの「温泉ソムリエがそっと教える温泉成分分析書の読み方」に6号井の分析データが載っているので参考までに引用します。

〔 源泉名:咲花温泉6号井 〕
含硫黄-Na・Ca-塩化物・硫酸塩温泉 50.2℃、pH=7.8、450L/min、成分総計=1163mg/kg
Na^+=296.0mg/kg (72.77mval%)、Ca^2+=87.4 (24.63)、F^-=1.8、Cl^-=358.4 (56.13)、HS^-=9.6、SO_4^2-=324.0 (37.48)、HCO_3^-=43.6 (3.94)、陽イオン計=不明*、陰イオン計=741.1 (18.01mval)、メタけい酸=16.8、メタほう酸=4.9、硫化水素=1.8 <H16.9.17分析>
*) 温泉ソムリエのコメントに隠され読解不能。
隠しているコメント「溶存物質1,000以上が”いい湯”のボーダーラインとされています。」って、”温泉ソムリエ”ともあろうものが、そう言い切ってしまうのはどうかと思うけどね・・・(笑)。

<温泉利用掲示>
天然温泉かけ流し(紹介HP)

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 五泉の「帛乙女」(さといも) 〕
五泉では、自家野菜として”さといも”が栽培されていました。
昭和40年代から稲作の減反政策などを受けて本格的な栽培に取り組み、品種改良、種芋維持を重ねて品質を磨き、昭和62年には県内で唯一の「国の指定産地」指定を受けています。
五泉のさといもは、”大和早生”という丸芋系をベースとし、「肌が白くきめ細かで、食べるとまろやかなぬめりのある食感」が特長とのこと。
阿賀野川が運んでくる肥沃な土壌も手伝って味を極め、現在では五泉の銘品、絹織物にあやかって『帛乙女』(きぬおとめ)としてブラント化されています。
収穫期の10 月には「五泉市さといもまつり」も開催されます。
(五泉市HPなどを参考。)

〔 2011/01/04内容補強のうえUP (2003/04入湯) 〕


E139.17.44.087N37.43.58.253
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