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■ 塩ノ又温泉 「湯元荘」 〔 Pick Up温泉 〕



<塩ノ又温泉 「湯元荘」>
(新潟県十日町市塩ノ又553、7:00~21:00(時間要確認)、350円、025-752-2169)
紹介ページ (十日町旅館組合)
紹介ページ (十日町市観光協会)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (新潟の温泉宿((株)求人ジャーナル))

上越線沿いの魚沼と飯山線が走る妻有のあいだに連なる山々は魚沼丘陵とよばれ、その尾根筋に延々とのびる道は「魚沼スカイライン」と名づけられています。
この道のまわりには自家源泉のお宿がいくつかあってここもそのひとつ。
「魚沼スカイライン」から十日町側にすこし下った、上越国際スキー場のすぐ脇にある一軒宿です。
場所的には、上越国際スキー場の「おしるこ茶屋」のすこし北側です。

明治二十六年開湯というふるい歴史をもつこの宿は、10室のこぢんまりとしたかわいいつくり。
このあたりは越後でも名だたる豪雪地帯で、この建物も冬場は3mを越す豪雪にすっぽりとおおわれてしまうのでしょう。

ここは一郷一会の松之山オフの帰りに立ち寄りました。


【写真 上(左)】 残雪の魚沼丘陵
【写真 下(右)】 浴槽

西向きのあかるい浴室に、石枠に緑色の丸タイル貼3-4人のしぶい浴槽がひとつ。
赤茶に色づいた石組みの湯口から熱湯を投入し、たぶん側面からの排湯。
ほかに源泉カランがあって、冷たい源泉を投入することができます。
カラン2、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
土曜16時で独占。

白っぽく懸濁したお湯には白とうす茶の湯の花がたくさん。
宿の人のはなしによると、日によって白濁するときもあるとのこと。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯色

源泉カランは明瞭なたまご味+よわい重曹味。はっきりとした甘イオウ臭で、これは湯面でもほのかに香ります。
かなりつよめのヌルすべがあって、浴後は肌がすべすべになる文句なしの美人の湯。
CO_3^2-=8.0mg/kgのわりにヌルすべがつよいのは、Na^+の比率が高く (91.95mval%)、アルカリ土類イオン(Ca^2+やMg^2+)がすくないためかと・・・。
(→やませみさんの「温泉の科学」参照)

アルカリイオウ重曹泉のイメージがよくでたお湯で、秩父や奥多摩あたりのたまご水系のお湯のイオウをつよめた感じかな。

すこしはなれた泉源から引湯とのことですが、イオウがしっかりと残っているのは立派。
このあたりは明治時代から湯治場としてつづいてきた年季のなせるワザか。
予想以上に個性のつよいお湯だったので、温泉好きにはおすすめです。

単純硫黄冷鉱泉(Na-HCO3・Cl型) 17.2℃、pH=8.7、10.8L/min自然湧出、成分総計=489.6mg/kg、Na^+=112.9mg/kg (91.95mval%)、Ca^2+=3.4、Cl^-=69.3 (32.50)、HS^-=3.2、チオ硫酸イオン=0.7、SO_4^2-=8.9、HCO_3^-=211.4 (57.67)、CO_3^2-=8.0、陽イオン計=122.9 (5.34mval)、陰イオン計=301.8 (6.00mval)、メタけい酸=59.5、メタほう酸=4.72、硫化水素=0.1未満 <H16.10.1分析> (源泉名:塩之又温泉)

■ブランドグルメ
〔 〆張り餅 〕
すぐとなりの塩沢町の銘品です。
江戸時代から昭和初期に名品種として知られたもち米「〆張り」でつくった餅。
比類ない美味しさと讃えられながら、栽培がむずかしく収量がすくないために、昭和初期以降つくられなくなったので「幻の餅」といわれます。
近年、一部の農家に保存してあった苗を利用して復活を果たしました。
食べたことはないですが、「色つやがよく、粘りがあってコシが強く、甘みのあるコクは、一度口にしたら忘れられない」味だそうです。(吉澤米穀(株)HPより)
それにしても”〆張り餅”、名前が秀逸です。
「『米どころ魚沼の幻の餅、〆張り餅』、ついに限定入荷!」。ど~です、そそられるでしょう(笑)
(じっさい、ネット通販でかなり売られている。そんなに収量あるのか・・・??)

〔 2010/02/28UP (2005/05入湯) 〕


E138.47.30.848N37.2.36.318
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