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■ 志賀山温泉 「ホテルベルグ」

 

志賀山温泉 「ホテルベルグ」
住 所 :長野県下高井郡山ノ内町志賀高原ジャイアント(山ノ内町大字平穏7148)
電 話 :0269-34-2003
時 間 :要事前確認
料 金 :500円
オフィシャルHP
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (るるぶトラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (インフォメーション山ノ内)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

志賀高原には温泉をつかうお宿がたくさんあって、しかもかなりのお宿が日帰り入浴を受け入れていることは意外に知られていません。
ただ、メインのウィンターシーズンはたいてい日帰り不可になるのと、その他のシーズンでもお湯を入れていなかったりするので、その入浴難易度はかなり高いものがあります。
とくに、夏場の志賀高原の日帰り入浴は事前確認必須。
入浴客はおろか宿泊客さえいないことがあり、お湯を入れていないことがあるからです。(いくら呼んでも宿の人がでてこない(いない)場合もけっこうある。)
そのかわりタイミングよく入れたときはたいてい独占状態となり、高原の涼気のなかで状態のいいお湯を堪能できる快適な湯浴みとなります。

 
【写真 上(左)】 琵琶池
【写真 下(右)】 泉源?のひとつ

ここは日帰り可と不可の情報が入り乱れていて未湯のままでしたが、河原小屋入口あたりからTELすると「今お湯張り中だけどもう少しでたまるのでこれからならOK」との返事だったのでこれ幸いと突入。

 
【写真 上(左)】 ジャイアントスキー場
【写真 下(右)】 浴場入口

志賀高原のなかでも難コースとして知られるジャイアントスキー場、西館山スキー場、ブナ平ゲレンデなどのベースとなるのが河原小屋地区で、ここではいくつかの源泉が開発されています。
源泉名には”河原小屋”の名がつけられ、かつては河原小屋温泉と呼ばれていましたが、いまは志賀山温泉と称されています。

冬場はゲレンデジャンクションとして賑わう河原小屋もグリーンシーズンは人影もまばら。
ゲレンデ下にかたまってあるお宿のうちジャイアント寄りの上手にある欧風ロッヂ系建物は志賀高原によくあるタイプ。
館内はスキー宿らしく全体にゆったりとしていて、メンテがいきとどいている感じ。

 
【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の湯口

事前TELしたのですぐに受付OK。スタッフ(女将さん?)の対応はとても親切なものでした。
食堂を抜けて階段をのぼると右手手前に男湯、おくが女湯です。
オフシーズンの日曜午後ということもあって、終始独占状態での入湯となりました。

脱衣所はまーまー広く、実用的な木棚の脱衣棚が湯宿的。
浴場はかなり広くて、手前左手にサウナ(当日は稼働なし)、右手に小浴槽(タイル造)とおくに大浴槽という構成。
窓は広く、開けると一面の林で高原の涼気が流れ込んできて快適です。

 
【写真 上(左)】 空の小浴槽
【写真 下(右)】 しっかりケロリン桶

カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜15時で独占。

小浴槽はお湯が入っていなかったので、大浴槽のレポです。
タイル貼10人以上のゆったりとした浴槽。
岩組みに仕込まれたパイプからおそらく非希釈源泉と思われる高温のお湯を投入。別に右手手前から冷却水のラインが引きこまれていて、湯口上部で混合されています。
この冷却水の量は手前のバルブで調整できますが、完全に止めることはできません。
湯口まわりは灰白色のイオウの湯の花が盛大にでています。

 
【写真 上(左)】 湯の花バリバリの湯口
【写真 下(右)】 源泉と水を混合

槽内排湯はみあたらず、ちょうどお湯張りがおわるタイミングだったらしく、しばらくするとオーバーフローがはじまり、以降途絶えることはありませんでした。
お湯の感じからしても、加水はあるもののかけ流しかと思います。

 
【写真 上(左)】 男湯の浴槽
【写真 下(右)】 相当量のオーバーフロー

ほぼ適温のお湯は、透明度60cmほどの乳白色にごり湯で、灰白の湯の花が舞っています。
イオウ系のたまご味+山の硫黄泉によくある”味のない味”。しぶ焦げイオウ臭+ラムネ臭の泉質のよさを感じさせる湯の香。
硫黄泉特有のスルスルとした湯ざわりに硫酸塩泉系のきしきしが乗る入りごたえのある浴感が楽しめます。
あたたまりはさして強くなく、さっぱりとした感じですが、個人的にこういうのは好み。

想定外のしっかりとしたイオウ気にびっくり。志賀山温泉にはこれまでも入ったことがありますが、ここまでのお湯ははじめて。
総イオウはなんと30mg/kgオーバー。このイオウ気とにごり加減は、志賀高原では熊の湯、硯川に次ぐものかと思います。

 
【写真 上(左)】 硫化対策か?カランに白いコーティング
【写真 下(右)】 案内掲示

お宿の人の話によると、河原小屋には何本かの源泉があって、これまでに幾度か使用源泉が変わっている。
いまは大浴槽にイオウのつよい源泉をつかい、小浴槽には単純温泉を入れている(今日は入れていないが・・・)。
大浴槽のは湯の花がすごいのでメンテがたいへんだとも。
かつて手こずったジャイアントゲレンデの話をすると、このところ大分斜面を削っているので、以前よりはかなり滑りやすくなっているとのこと。

日帰りの入浴難易度は高そうですが、タイミングよく入れれば本格的硫黄泉を楽しめる実力派の一湯だと思います。

〔 源泉名:河原小屋新源湯 〕 <H21.12.14分析>
単純硫黄温泉(硫化水素型)(Na-Cl・SO4型) 86.5℃*、pH=5.87(試験)、134L/min(掘削揚湯)、溶存物質=401.3mg/kg
Na^+=66.5mg/kg (71.72mval%)、Ca^2+=13.8 (17.12)、Fe^2+=0.09
Cl^-=83.7 (58.**)、HS^-=2.7、SO_4^2-=48.3 (24.**)、HCO_3^-=34.90 (14.**)*
陽イオン計=93.4 (4.03mval)、陰イオン計=170.* (4.0*mval)、メタけい酸=122.2、メタほう酸=14.6、遊離炭酸=83.6、硫化水素=34.1

※泉温はH7.1.24分析値。陰イオン関連数値は分析書画像不鮮明につき、誤記の可能性あり。
読みとれた陰イオン値より筆者にてmval%値を概算したところ、小数点位レベルで差異が生じていますが、大きな差はでていないので参考データとして掲載します。

〔 2013/04/07UP (2012/09入湯) 〕


E138.30.2.846N36.43.2.047

【 BGM 】

声質がとってもいいです。それに難曲なのに負けてない。(daisy×daisy(MiKA))

RAM WIRE 「ほどく」ダイジェスト

なに? この粒ぞろいの曲たち・・・。
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