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■ 越後湯沢温泉 「山の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



越後湯沢温泉 「山の湯」
住 所 :新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢930
電 話 :025-784-2246
時 間 :6:00-22:00(当面の間6:00-20:00の営業) / 火休
料 金 :400円
紹介ページ ((財)湯沢町総合管理公社)
紹介ページ (南魚沼地域振興局企画振興部)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (温泉みしゅらん)

※ いつも混雑につき、浴場の写真はありません。

越後湯沢の石打寄りの山手にある名物共同浴場で、正式名は「湯元共同浴場」。
越後湯沢温泉の「湯元」とされ、鈴木牧之の名著「北越雪譜」や、司馬遼太郎の「峠」でも描かれた歴史ある共同浴場で、かの川端康成が湯浴みしたという説もあります。
地元では「やまんぼちゃ」(”ぼちゃ”とは地元の方言で”お湯”を指すらしい。)といわれて親しまれるお湯です。


【写真 上(左)】 湯坂の上り口
【写真 下(右)】 湯坂の下から

温泉街の外れから細く急なヘアピンの坂道を登っていきます。
「雪国」に描かれている”湯坂”は、パンフ「越後湯沢温泉「雪国」文学散歩道」や、南魚沼地域振興局企画振興部のWebによるとこの坂のようで、さらに登っていくと「湯元温泉分湯場」があり、その先は湯沢です。

ここは初レポ(2003/02/09(2003/01入湯))以来、数回入っていますが、今回は湯沢町観光協会で発行している「外湯めぐり券」をつかって攻めてみました。
「外湯めぐり券」は1,500円。これで5つの町営浴場、「山の湯」、「駒子の湯」、「岩の湯」、「街道の湯」、「宿場の湯」に入れるので、全湯制覇すると@300円/湯 であがるすぐれものです。)


【写真 上(左)】 排湯溝の湯の花
【写真 下(右)】 外観

Pは建物前にありますが8台ほどで、スペースが狭いので停めにくいです。
冬場の混雑時や雪降りの日など坂下のPをつかったほうがベターかも。
坂下の排湯溝からは湯気があがり、翠白色の湯の花もでて、お湯のよさを物語っています。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 雪の山並み

正面からみるとちんまりとかわいい建物が、よこの玄関側にくると立派な構えになるのは意匠のたまもの?
入ると正面に受付。券売機でチケットを買ってわたします。
左手窓際にこぢんまりとした休憩所。高台にあるので上越国境の山々の眺めが見事。
その先が浴場で、右が女湯、左が男湯。
脱衣所はさほど広くなく、混雑時はごった返し気味。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

あかるく楚々とした浴室に赤みかげ石枠水色タイル貼6-7人の内湯のみとシンプル。
みかげ石の湯口から40L/minほども豪快に投入し、槽内排湯なしのざんざんオーバーフローは文句なしのかけ流し。
石の湯口のなかにはパイプが2本あって、左は熱めでチョロチョロ、右のはやや熱めで大量にでていました。(2011年)
ここは2本の源泉をつかっていて、湯温からすると左のが諏訪源泉、右のが「湯元」源泉では?
(源泉は2本ありますが、受付の人によると当日(2003年)は「湯元」のみを使用とのことでした。)

日曜16時でスキー客を中心に6~10人以上と大混雑。
その後の入湯も常に混雑していましたが、それでもお湯の鮮度が保たれているのはさすがです。
カラン4 or 5、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。

びしっと熱めのお湯は無色透明で白いイオウの湯の花がただよいます。
湯口でたまご味+微芒硝味とイオウ臭。
越後湯沢には源泉がいくつもありますが、やはりここと「高半」のお湯がいちばんイオウ気がつよいのでは。

きしきしにイオウのするするをまじえた肌なじみよいやわらかな湯ざわりと、爽快な湯あがり感が味わえるきもちのいいお湯で、名湯の面目躍如。

これまでなぜか行くのは夕方だったので、混んだ状況でしか入ったことはありません。
とくに最近は人気があるらしく、今回行ったときはPは東京方面ナンバーの車で占拠されていました。
熱湯の湯船に入れない客が湯船に腰掛けるので、ただでさえ広くない浴槽がますます混み合います。
カランもつねに順番待ち状態。

こんな状況なので、やはり地元の方が利用される夕方は避けた方がいいかも・・・。
お湯は熱く、設備もシンプルなので、お湯にこだわりのない人は別の浴場(→ いろいろあります)に行ったほうが結果オーライかもしれません。

〔 源泉名:湯沢温泉「湯元」 〕
単純硫黄温泉 (Na-Cl・SO4型) 43.4℃、pH=9.5、成分総計=383.6mg/kg
Na^+=97.4mg/kg (92.17mval%)、Cl^-=101.7 (50.44)、HS^-=2.4、、チオ硫酸イオン=1.0、SO_4^2-=64.7 (23.73)、HCO_3^-=45.8 (13.18)、CO_3^2-=13.8、陽イオン計=104.8 (4.60mval)、陰イオン計=235.5 (5.69mval)、硫化水素=0.1未満 <H16.1.20分析>

〔 源泉名:湯沢温泉「湯元」 〕
アルカリ性単純温泉 (Na-Cl・SO4型) 43.5℃、アルカリ性、成分総計=283.7mg/kg
Na^+=83.1mg/kg (92.12mval%)、Cl^-=91.1 (61.19)、SO_4^2-=62.9 (31.19)、HCO_3^-=10.9 (4.29)、CO_3^2-=1.7、陽イオン計=89.4 (3.93mval)、陰イオン計=168.1 (4.20mval) <S58.8.23分析>

※ S58年の分析にくらべ、濃度と硫黄成分が増え、泉質も単純硫黄温泉となっています。

〔 源泉名:湯沢温泉 諏訪源泉 〕
単純温泉 (Na・Ca-Cl型) 45.7℃、弱アルカリ性、成分総計=835.6mg/kg
Na^+=220mg/kg (74.33mval%)、Ca^2+=65.0 (25.20)、Cl^-=356 (77.74)、SO_4^2-=104 (16.72)、陽イオン計=285.9 (12.89mval)、陰イオン計=501.6 (12.91mval) <S57.11.17分析>

※ 2011年時点では、諏訪源泉の分析書は掲示されていませんでした。 

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 循環ろ過:設備なし 塩素消毒:あり(営業終了後)
今でも当時と同じように山中より湧き出す源泉に、一切の加水・加温をすることなく使われています。

〔 湯沢町総合管理公社紹介ページ(NPO法人ゆ) / 湯沢温泉(山の湯)の歴史 より抜粋引用 〕
「山の湯」の源泉(湯元温泉)は、今からおよそ八百年ほど前に、越後新発田の高橋半六という旅人が湯沢で病になり、薬草を探して山に入り、偶然発見したといわれています。
江戸時代、徳川幕府によって三国街道が整備され、参勤交代が始まると、温泉のある宿場として、多くの旅人や湯治客で賑わいました。
(中略)「湯坂」を登りきったところに、「山の湯」の源泉(湯元温泉)の守り神として、ともに歴史を刻んできた「湯本薬師堂」が祭られ、長い湯沢温泉(湯元温泉)の歴史を感じることができます。

一郷一会100名湯

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

〔 2011/06入湯、2011/08/02内容補強のうえUP ((2003/02/09(2003/01入湯)) 〕


E138.48.8.703N36.56.34.355
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