いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

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平の七夕と、女ホームレス

2012-08-07 01:19:55 | Weblog

                               分類・外

         
              《平七夕、昼間(6日)の光景

         
        《いわき駅前通りの七十七銀行交差点から4,5丁目方面

 今日は平の七夕まつり初日(6日~8日まで)だから、せめて織姫と彦星の話題に持っていけば綺麗で無難だが、そうも云っていられないので視点を変えてみる。
 
 以前から平2丁目のH信用金庫脇に女のホームレスがいつも居るというのは聞いていた。
 ところが今日、問題のホームレスに別の場所で遭遇した。
 私は昨日(5日)プライベートで仙台に行く必要があって一泊し、いつもなら始発の「いわき駅前」からバスで自宅へ直行するのだが、途中車内で七夕飾りを見たものだから、メインストリートまで足を運び、その風景をデジカメに収めて(=写真上)最寄の南町バス停から乗って行こうとした。
 ナ、ナンとバス停には私より先に、噂の女ホームレスがバス待ちをしていたではないか。
 頭をフードで覆い、意識的に大きなマスクで口だけではなく顔全体を隠すようにしているので、どうしても女の全体像が浮かんでこない。
 時々、目と目が合うとお互いに逸らすのだが、大きな目が澄んでいるのは何故なのだろうか。これは、きっと50歳代後半の美人系女性に違いない。

 そうなると、乏しい推理力でも頭の中がフル回転してくる。つまり今のような恵まれない境遇に何故、甘んじているのか?どこの生まれで、どこに育ち、なぜ今、いわきに居るのだろうか?
 いろんな想像が過ぎる。若い時に熱烈な恋をして破局してしまったショック・金銭関係で大失敗を起こした結末・モノ書きが疑似体験をしながら人々の反応を探っている・き印・好んでその世界に身を置いている(そんな馬鹿な)…… 後の2つは絶対にあり得ない。
 厭世観から人生の全てを投げてしまったのだろうか? いや、それもない。だって目が生きていることを証明しているから。
 註釈 : き印(じるし)=きちがいの「き」を採った隠語。狂人。
 
 30度は下らないであろう猛暑に、褞袍(どてら)を身に着けているいるような厚着なのは不可解だが、冷静に考えるとこれはあり得る話だ。長い間、入浴しなかったり何時も同じものを着ていたりすると、次第に皮膚感覚が麻痺してしまうからだ。
 こういう人は下手に身体を洗ったり、薄着になろうものならかえって身体の体調を壊してしまうのだ。

         
          《バスから降車の際、運賃を支払う女ホームセス

 さて、それでは2丁目に近い南町バス停から1停留所先の、NHKいわき支局前の小太郎公園に、どうして移動したのかを考えた場合に、それは容易に推測は成り立つ。普段、信金そばは居心地が良い場所なのだが七夕まつりが行われる3日間だけは見物客の邪魔になるし、自分自身も見世物の対象になってしまう怖さを知っているからだ。
 それも移動するのは昼間だけに限る筈だ。深夜になって元の場所に戻れば、界隈の飲食店が捨てる食べ物がいつも通り手に入るからだ。昼間だけの我慢ということになる。

        
           《公園に移動して、この後ベンチに掛けた

 女ホームレスという呼称に支障を来たすならば、敢えて「彼女」と置き換えて、彼女は正規の乗車運賃を支払い、小太郎公園に向った。
 東京や川崎の、多摩川沿いとか駅周辺にはホームレスが数多く居るのは承知しているが、いわきに存在しているのを目の当たりにしたのには大きな衝撃を受けざるを得なかった。

 平の七夕まつりに関連して、ついでだから仙台の七夕飾りも、ひとコマだけ紹介しておきます。

        
           《仙台駅構内(5日現在)の七夕飾り》

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